転生したらざまぁされるエルフになっていた件   作:琥珀

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前回のあらすじ
ミヤちゃん、信仰心覚醒。

Qなんでミヤちゃんがあんな怒りを抱けたんですか?
A神の一撃を見て信仰心が燻られたのと、サーシャという人の優しさを持つエルフに接触した事、ネックレスの副次効果、カイトの醜悪さの落差でこうなりました。
特に副次効果が大きいです。アレがないと怒りの感情を抱けませんし、一生に一度あるかないかレベルの怒りに成長する事もありませんでした。あのネックレスも色々工夫して発動しやすくしてくれてるんです。

Q琥珀へ。復讐部分を書きなさい。期限は明日。
A今回からやっと復讐します!というかここからテンポ良く復讐していけると思います!なので代行者は辞めてください!

Q書籍版、アニメ版の種族の集いは出て来ますか?
Aたった今書籍を確認したところ、普通に9つの種族になってました。
この作品はWEB版準拠です。しかし一部書籍版も参考にします。

冒険者殺しエピローグとガルー復讐と巨塔建設編です。


Q.エリーの仕事量多すぎない?A.万能故、仕方ないです。

何故かは分からないが信者が増えた。

本当になんで?*1

まあ、味方が増えるのはいいとは思うが、忠誠心のオリジンが私への信仰心なのだ。

あの奈落はライト君の信仰、または忠誠心で構成されてる以上、私への信仰心という不純物が混じったら何が起こるか分からない。私は奈落でも「ライト君の家族代わり」という唯一無二の立場にいるからそこまで問題は起こらなさそうだが…。

それはそれとして。

私はミヤちゃんを含めたエリオパーティを連れ、『黒い残響』が利用してる宿屋の一室にやって来ていた。

「ミヤちゃん。少し…お話をしましょう?」

「はい!女神様と話せるなんて嬉しいです!」

「エリオさんエリオさん、この子内気な性格じゃなかったっけ?」

私は小さな声でエリオに訊く。

「そうだったんだが…多分、確固たる信仰心が出来たから、自分を表に出す事に躊躇いが無くなったんだろう」

「自分に自信を付けれたのはとてもいい事だけど…個人崇拝はマズイって…」

私は質問する事にする。

「えっとまず、真のエルフを導くって何かな?」

「はい!この世にはプライドが高く、人種(ヒューマン)を奴隷扱いするエルフ種と呼ばれている存在がいますが…」

「それらは全て偽物です!!!!」

「真のエルフとは、ミリネ様のように慈しみを持ち、不要なプライドを捨て、すべての種族に対して慈愛を向けるエルフの事です!」

「ミリネ様はその真のエルフ達をまとめ上げ、偽物が蔓延るエルフ女王国をその神光を持ってお変えになさる女神様…!」

との事。まあ確かに故郷改革しないとまずいなーとは思ってたけども…あいつらが偽物って…。

まあいずれエルフ女王国の改革は国家として行うから、まず間違いなくエルフ女王国の女王どころか女神として祀り上げられる事を除けばそこまで問題はなさそうだが…。

ちなみにライト君は最後の『冒険者殺し』を1人で追ってる。多分直ぐにでも見つけて処分するだろう。

閑話休題。

 

(どうしよう…信頼も理解もされた事あるけど、崇拝は流石に初めてだ)

この子の思いはそう簡単に無碍に出来ない。精神的支柱そのものだからだ。

しかもライト君の無限ガチャから召喚された人達と違い、正真正銘明確な理由を持って崇拝している。

これの何が問題なのかと言うと…。信仰心が反転する可能性がある。

これだけは絶対回避したい。

そして私個人としては最も聞いておきたい事。

 

「『冒険者殺し』を倒したって言ってたけど…どうやって?アレ多分エルフだよ?」

「それはローランさんが下さったネックレスが力を授けてくれました。何でも出来る気がしたので、

あの神の一撃を再現しちゃいました…」

と、少し恥ずかしそうに言うミヤちゃん。

あれ再現したの!?撃ったら死ぬのに!?

だから死んでたのか…!

再現可能なんて全くの想定外で、撃った代償を伝えるのをしていなかった…!

「ミヤちゃん。アレは撃ったら私ですら死ぬの。ていうかアレは代償後ろ倒しにしないと不発になるんじゃ…?」

「出来るって信じたら出来ました!あと心配をおかけしてしまったのは…ごめんなさい」

「それはいいけど、そんな事が出来る力があるなら再現は普通に辞めておいた方がいいですよ。ああいうのは代償を伴いますから…」

その後はミヤちゃんがやっぱりミリネ様は真のエルフの女神様です!と言って感激の涙を流したり、

これから先どうするのかをエリオパーティと話した。

最終的には、ミヤちゃんも連れてこの街から出ていき、故郷に帰る事になった。その際、連絡用の念話カードを複数渡したり、礼拝はいつ、どの方向にしたら良いかなどを決めて、解散となった。

そういえば、ギルドの取り調べとかあったな。変な事言ってなければいいけど。*2

 

 

 

 

 

 

ライト君から聞いた詳細な『冒険者殺し』の末路は、

カイトという元白の騎士団所属のエルフは魂一つ残らず消し飛ばされた。これはミヤちゃんから聞いた。

ヤナークというダークエルフはささっと捕まえて、『ますたー』に関する情報を全て吐き出させた後、廃人となったヤナークの身柄をギルドに引き取らせたらしい。

『冒険者殺し』なんてそこまで起こるような事でもないので、点数稼ぎという点では幸運だったが、前途の悪さで言ったらかなりのものだろう。

 

 

 

 

 

 

奈落。最近使用頻度が増えて来た会議室。

9999勢と私、ライト君は新たに分かったことをまとめていく。

「まず新たに分かった事だけど…各国が『ますたー』を警戒する理由…

『ますたー』を野放しにした場合、世界は滅ぶ可能性があるため。これがよくわからない」

『ますたー』とは何かは私が話してるのでそこは特に新事実は無かったが、

ヤナークが研究成果を発表するため白の騎士団の集会に呼ばれた際の、団長の呟きとの事。

「レベル9999まで到達してるとはいえ、僕ですら並行世界能力なしかつ1人で世界を滅ぼすのは流石に不可能だし、サーシャさんの並行世界能力を駆使すれば自分諸共滅ぼすのは簡単だろう。でも滅ぼす理由がない。」

「野放しにしたら、って部分に引っ掛かりますわね。それはつまり、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()って言ってるようなものですわ。何か『ますたー』にとって不都合なものがあったからそれを隠したいのでしょうか?」

推測だけ言っても調査しなければ意味はありませんわね…。とエリーは締める。

とりあえずマスターの件は調査続行するとして、新しい議題…というより報告に近い。

「みんな…ついにガルーに復讐する時が来たよ!」

「おお、ついにか!」

「ライト神様を絶望させたゴミをついに殺す時が来ましたのね!」

みんなそれぞれ歓声を上げる。私としては『種族の集い』に特に恨みはないし、途中から裏切るつもりだったので思うところも特に無い。

まあ、頑張ってね。それくらいだ。

最初という事で奈落の軍勢を見せてガルーがどういう反応をするのかとか、どういう風に復讐するのかという話を進めていく。

「とにかくガルーを絶望させて、死ぬことはなく永遠に苦しみ続けさせる」

という結論になった。

その後は何日かかけて細かい部分を詰め、事前の全体リハーサルや台詞などを決めておいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後。玉座の間。

今日はライト君が待ちに待ったガルー復讐の日だ。

最初ガルーはメイとライトが連れてくる事になっている。どういう設定で連れてくるかは知らないが、まあ気にしなくてもいいだろう。なお途中のリハで玉座の近くにいる9999勢と私だが、私だけレベル1000だとなんか情けないため、エリーの幻惑魔法で9999に見せかけておくという事を決めている。

あっガルーとライト君来た。

ライト君がガルーの前に立っている。

すると念話がライト君が喋ると同時に届く。

「皆、ステータスを表示しろ」

【皆、ステータスを表示しろ】

今だっ!

よし、完璧なタイミングでステータス画面を表示出来た。

事前リハで3回くらいしか成功しなかったが、奈落の軍勢は本番に強いらしい。

ガルーがなんか言ってる気がするが、シンプルに遠すぎて分からない。レベル1000の聴力を舐めるんじゃない。

【ガルーが何でサーシャさんがレベル9999になっているか聞いてるよ】

念話でライト君が話しかけてくる。

か…考えて無かった!!!!大丈夫奈落の軍勢は本番に強いんだ多分私もそうだ。

即興でレベル9999である理由を語っていく。

「何でって…そりゃ、私が『ますたー』だからじゃない?そんなことも見てわからないの?可哀想な頭ね。」

決まった…!当然のように嘘だけど。*3

その後はこの『ますたー』が2人もいる奈落が、世界を滅ぼす事も、好きなように変えられるかどうかをライト君が聞く。そしてガルーが絶望しながら何かを叫んだ後、ライト君は玉座へと向かっていく。

皆んな綺麗な動きでライト君が通る度傅いていく。私は傅かなくても別に良い。

そしてライト君が玉座に座った時、9999勢のみんなが傅く。エリーにはなんか傅いてほしくなかったなあ。

「面を上げろ」

そしてライト君がガルーに聞く。

「これが7ヶ月間、僕が揃えた力だ。ガルー、再度確認だ――『この戦力で地上への国々を相手に戦争をしかけたら勝利できるか』」

ガルーは口を開かない。

「『沈黙は金、雄弁は銀』。やはりガルーを最初に選んで正解だったよ。レギオン時代から考えるのは苦手だったけど、動物のように勘は鋭かったからね。彼の反応から、どうやら僕達は各国と渡り合える、滅ぼせる力が十分にあるようだ」

「まあ、世界の戦力に詳しいサーシャさんがいるから念の為でしかないけどね」

「褒美を与えよう。僕が真実を知り、人種以外に終末を与えるか否かの判断を下すまでは生かしておいてあげるよ。絶対に死ねない。死にたくても死ねないようにして、ね」

ガルーが大声を上げる。壊れちゃった…。

この後はガルーを独房に閉じ込めておく前にライト君と少し一悶着あったっぽいが、何も聞こえなかった。

 

 

ガルーが連れられた後。

ライト君は1人、

「……神、か。そうか、そういう考え方もあるな」

と呟き、

「ならば僕は神になろう。ああ、そう望むならそうなってやろうじゃないか。7か月前虫けらのように殺されそうになった理由、世界の真実を知ることが出来るなら神にでもなろう。あぁ、なろうじゃないか」

「この世界の真実を解き明かし、間違っていたのなら…正してやる。

エルフも、ドワーフも全部全部正す。そして平和な世界でサーシャさんと過ごすんだ」

「皆の者!!ついに僕の復讐は始まった!事前に与えた役割通りに動け!!解散!!」

そう言ってガルーへの復讐は終わった。そしてまた次の復讐が始まる。

次のターゲットは…ドワーフ種の『ナーノ』。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sideエリー 3人称。

1人の女性が森の中を歩いている。

魔術師らしい大きなツバが広がった帽子に綺麗な金髪を2つに結び流している。身長は160cm前後で、帽子を常に被り、ヒールを履いているため見た目より背が高く見えてしまう。

 スタイルもよく胸はしっかりと有り、腰もくびれ、お尻のラインも程よく丸みを帯びている。

 顔立ちも傾国の美女すら裸足で逃げ出しそうな美少女だった。

 なので魔女というより三角帽子の魔法少女、と言った方がしっくりとくる。

 

しかし、心の中は友達のサーシャか主であるライトの為になる事しか考えていない。

狂気的な忠誠心に頭までずっぷり浸かってるこの女性は、エリーという。

現在、エリーはエルフ女王国内に立てる奈落地上拠点建設予定地の下見に来ている。

 

(ここは…少しダメですわね。もう少し首都からインパクトのある見え方が無いと)

エリーはまた一つ頭の中のメモにバツを入れる。

またエリーは歩く。

(ここなら…行けますわ!ほぼ完璧に条件に合ってますわ!)

「ここに建てれば…ライト神様からお褒めの言葉を頂けますわ…!」

ライトの名前を出したエリーは、顔を蕩けだし始める。

 

「はぁぁぁ、ライト神様……。これを完璧に遂行してみせれば、きっとあのお高くとまったメイド如きより、ライト神様はわたくしをご寵愛してくださるはずですわ」

メイド如きとは、メイの事だ。

「あーもーなんなんですの! あの『自分こそがライト神様の一番』と言いたげな態度は! 本当に気に入りませんわ!記録者戦の時も何もせず死んだ癖に!3番目に召喚されてあまり警戒されなかったせいでライト神様からの信頼も最初から高かったですし!」

メイの名誉の為に言っておくが、記録者戦の時、口裂け女で死んだ2人目のメンバーがメイかアオユキじゃなかったらサーシャが死んで敗北確定だったので何もしてないは少し違うと言っておこう。

メイは召喚されてからずっと、奈落でライトとサーシャの世話を任されている。

四六時中ライトと一緒に居れる立場であるメイは、研究とこういう仕事でライトに会えない時間が多いエリーは、どうしてもメイが羨ましくなる。

ライト限定の恋愛脳であるエリーはメイが良からぬ考えを持っていると推測する。

「ライト神様は改変耐性を誰に付与するかで真っ先にわたくしを選んで下さいましたが、結局メイも選ばれているのですよね…」

「!!!!!!という事は!最後に選ばれたあのメイド如きよりもわたくしの方を信頼していらっしゃる…!?」

なお、エリーは多数決でメイに投票している。

「サーシャ様は…あれはどう見ても家族愛ですわ。まかり間違っても恋愛では無いですわね」

恋愛と家族愛の違いは分かる女、エリーであった。

「アホのナズナさんはサーシャ様にどう考えても性的に見られてる上に、ライト神様もペットを相手取る感じでしたわよね。どちらかと言えばナズナさんはエーリアスにでも行ってもちほっぺにでもなってる方がお似合いですわ」

エーリアスの詳しくはトリッカルと調べよう。

ちなみにサーシャはエリーに思いっきり性癖バレしている。ロリ巨乳は男のロマンである。

閑話休題。

ナズナは敵ではないと判断したエリーは、アオユキを判断する。

「アオユキさんも脅威ではありませんわね。寧ろ味方に付けれそうな感じすらしますわ」

そう判断したのは、アオユキが幼児体型に近いからである。

「サーシャ様からは完全に猫としてしか見られていませんし、出会う度に可愛い可愛い言いながら撫でられてる光景しか見られませんわね」

しかしエリーが他の皆んなが嫌いなのかというとそれは違う。あくまでも恋愛面で敵なのであって、

ナズナはムードメーカーだし、アオユキも日々の癒しになっている。メイはサポートが上手い。

そんな風に尊敬の念は忘れていない。

「――なんにせよまずはこの計画を完璧にこなすのが肝要ですわね。『奈落地上進出兼神光バベル王国(仮)国際社会進出計画』を完璧にこなせば必ずライト神様が褒めてくださいますわ! そしてご寵愛を賜り神の子を孕む。あぁぁぁぁぁぁ! 女としてこれ以上の幸せはありえませんわ。うふ、うふふふふふふふ……ライト神様、愛しておりますわ」

サーシャが見たらキモがられるので普段はやらない愛の儀式を行う。

 

 

「キキキキキ……」

 

 

そんな愛の囁きに応えたのは、無数の腹に口がついた猿だった。

エリーは愛の儀式を邪魔された事に腹を立て、

細い線のようなレイを指先から飛ばす。

それは全ての猿の心臓の部分を貫いたかと思うと、猿は傷一つなく全員死んだ。

この魔術は、心臓の構造を少し変えるだけの魔術だ。

少し、血液が逆流するように。

生物には必ず弱点がある。その致命的な部分のみを突き、最小限の労力で最大限の成果を上げる。

エリーらしくはないが、サーシャらしくはある。

 

エリーは猿を皆殺しにした事実を記憶消去魔法で消して、ライトへの愛を囁き続けるのだった。

 

 

翌日、ものすごい気合を入れて作られた白い巨塔が、首都からいつでも見えるように、

見せつけるように立っていた。

*1
サーシャ視点ではアクセサリー上げた相手が寝て起きたら自分を崇拝してた状況。

*2
思いっきり言ってる。偽物のエルフに一時的に女神様のお力をお借りして天誅を下したとか一緒に真のエルフたる女神様を崇めましょうだとか言って精神攻撃の影響を疑われてる。

*3
この後みんなに説明した。




Q国名まだ決まってなかったの?
A奈落内でめっちゃ案が出てます。メイがまとめてますが、最終的に投票制になりそうです。
ちなみにエリーが言ってたのはエリー自身が出した案です。

Qガルー復讐なんか軽くない?
Aサーシャ視点ではガルーに無関心of無関心なのでそう見えてます。
ライト君的には初めてだしみんなにも大体こういう事するって言うのを伝える為にリハーサルとか行ってます。
忠誠心だけじゃ完璧に合わせられません。

次回、サーシャ復讐…は完全に消失したのでエルフ女王国改革編です。
この世界線のライト君がサーシャに復讐となると盛大にサーシャの為にパーティを開くとかになるので…
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