順調。それが冒険者になってから1年経ち、D級にランクアップした時にふと思った事である。
冒険者登録をして初めてのクエストを受けた。薬草集めのクエストだった。
何事もなく普通に終えた。同行してくれたD級冒険者のエルフも、
「何事もないって良いね」と言っていたくらいだ。ちょっと想像していた冒険者と違う気がするがそんなクエストを数十回繰り返したのち、私はF級からE級にランクアップした。
E級にランクアップした時私は冒険者についてこう思った。
(冒険者というより便利屋だなこれ)
E級になってから初めて討伐クエストに挑んだ*1のだが、全員無傷で何事もない終わってしまった。
この時組んだパーティーメンバー4人(全員E級)からは、「同じE級とは思えない」だの「ランク詐欺?」と言われた。
そういえばここでまだ自分の戦闘スタイルを言っていなかった事に気づいた。
自分の戦闘スタイルは固有振動数を一種鑑定で見つつ振動魔法を武器として形成し、即座に共振を起こしてものを破壊するスタイルだ。
自分が作った固有振動数変更魔法…長い、
すると共振現象が発生して相手の身体を破壊する。
勿論武器形成には別の魔法を用いている*2し、共振現象だけじゃ破壊に手間取るからこれも別の魔法を用いている。
小さな爆発を起こす魔法だ。これで相手の肉体の即時破壊を可能にしているわけだ。
なお形成した武器…共鳴武器と呼ぼうか。は透明で輪郭が朧げに見えるくらい。間合いが計りずらい。
「本当は共振武器に頼らないと何も出来ないんでしょ?」
そう思ったプライドの高いエルフは残念ながら爆散するだろう。実は手で触れた方が圧倒的に破壊しやすいのだ。
ここまで聞くと完全無欠で完璧な最強戦法だと思うかもしれないが……
実は
だが当てさえすれば格上でもほぼ防御を無視して肉体を破壊出来るジャイアントキリングがしやすい戦闘スタイルなのである。
自分の戦闘スタイルを語るのはここまでにして、D級となった今現在、レベルも200になり十分戦闘もこなせるようになった。クエストもダンジョンでモンスターのドロップ集めやらモンスター討伐やら色々熟すようになった。
今日もいつも通りにエルフ女王国国境沿いにあるダンジョン都市にやって来ていた。
ここら辺はダンジョンの取り扱いで問題になっているのもあって
いつも通り即席で*4パーティーを組み(ドワーフ種の人達と)、ダンジョン内部に入る。
そしてダンジョンの中を探索…と言っても、石造りの迷宮ではなく、それはもう一つの世界と言うべき場所だった。初めて入った時は大変驚いたものだ。
閑話休題。
2日ほどかけダンジョンの3階にやって来た私たちは、ここで魔石やアイテムドロップを得る為にモンスター討伐をしようとしていた。
「なあお嬢ちゃん、あんたがレベルにそぐわない程強いのはわかってるけどよ、大丈夫なのか?」ドワーフ種のパーティーメンバーが言ったその心配は当然だろう。この階のモンスターの平均レベルは400程。少なくともレベル200の私がいるべき所ではない─────
「大丈夫ですよ。少なくとも超速で不意打ちかとんでもない暗殺者に狙われなければ、負ける心配は無いはずです」
「ならいいけどよ」
仮拠点の設営を終えた私たちは戦闘のための準備を整え、森の中に入っていく。
5分後
しばらく歩き続けていた所、巨大なカマキリもどきらしき集団の気配を知覚し、パーティメンバーに
「モンスターがいます。数は4、詳しくは確認して来ます」
「「「「了解」」」」
森林にしては開けた場所だ。平原地帯で巨大なカマキリもどきが4体、レベルは500程。地形による戦闘の影響は後ろに洞窟があることくらいで微小、他のモンスターの乱入の可能性も低い。────いける。そう思った私はパーティメンバーの元に戻り、
「平均レベルは500、地形影響は後ろに洞窟があることくらいで微小、乱入の可能性も低いです」
「行きますか?」
「いけるな」
「当然!」
ポジティブな返答しか返ってこない。
「それじゃあ───行きましょう!」
こうしてカマキリもどきの集団に私たちは突撃していった。
私達はカマキリもどきに近づき…そして最速でカマキリもどきの懐に到達した私は…
「ほっ」
私は完璧*5な加減で共鳴武器を逆袈裟に振るい、カマキリもどきの自慢の鎌ごと爆散させる。
「よっ」
そして武器が爆散して怯んでいるカマキリもどきに返す刀で*6袈裟斬りにする。
するとカマキリもどきは内側から ボンッ! と爆散し、魔石を残して消滅した。
あとからやって来たパーティメンバーも「おらあ!」と大声を出してカマキリもどきをハンマーで ドゴンッ!と思い切り殴りつける。
しかし手応えが悪かったのか怯みはしたが死にはしていない。だが気絶した。それは戦場においては死に等しい。その他のモンスターも私の手助けもあったのかは分からないが皆大きな怪我もなく戦闘を終了した。
「モンスターの追加もなし。戦闘終了だね。お疲れ様」
「おう!お嬢ちゃんも大丈夫そうだな!」皆口々に
「楽勝だったな」
とか
「お嬢ちゃんうちの正規のパーティメンバーにならないかい?」
と言っている。最後のはお断りさせていただくとして…
「洞窟あるね。入る?」
すると全員入ると言ったので
「まあでも私が確認してからね」
と言い洞窟に入っていく。
洞窟の中は広い。罠もモンスターの気配も無し。奥に…宝箱!!!!
私は全力でパーティメンバーの元に戻り、
「宝箱!!宝箱あるよ!今すぐ開けよう!」
「宝箱だと!?」
「今日は祝杯だ!!」
そう無警戒に宝箱を開けたその時…。
それは、現代地球の日本人が見た時こう思うだろう。「浦島太郎の玉手箱かな?」と。
しかし宝箱から出た煙は玉手箱のように老化させるのではなく…
「え…ええええええええええええ!!!!????」
私の体を小さくさせてしまうものだったのだ!
Q組んだパーティメンバーの名前とかキャラ薄くない?
A実は名前を名乗ってはいたのですがあえて覚えようとしませんでした。家族を何度も失った経験から、名前を覚えると死んだと聞いた時悲しくなってしまうから覚えようとしません。それでも問題ないと言う慢心もあったりもしますが。キャラが薄いのは…作者の技量不足です…。
Qここのサーシャがやってる事って?
A特大防御デバフつけてドン。邪魔する奴は指先一つでダウン出来ます。基本的にミスしない限り当たったら一撃必殺なので戦闘が必然的に短くなります。
Q魔法じゃなくて魔術じゃない?
Aそれはそう。正確にはここのサーシャが使う自称魔法は全て魔術です。全部
Qサーシャ今何級?
AD級です。D級です。(大事な事なので2回言った)