ナズナが魔人国マスター編終了時点から召喚された時まで遡って、それが無限ループして、それを解決する章にしようかな〜って思ってましたが没にしました(番外編の救世主ナズナみたいになる予定だった)。神葬グングニールの正体に迫る(独自設定)章と復讐関連のオリジナル章にしたいな〜と思っています。
前回のあらすじ
ダイゴ、死ねない
Side ナズナ
ダイゴの目的は…死ぬ事?
死ぬなら1人でやって欲しいぞ…?
【どういう事だ…?死ぬなら1人で死ねばいいじゃないか。その精霊剣の性能なら出来ない事はないだろう?】
ご主人様があたいの疑問を代わりに言ってくれる。
というより長い間念話してるけどご主人様はその場に降りてこない。
ダイゴは攻撃しない限り大丈夫だってあたいの勘が言ってるけどご主人様はそうでもないのかな?*1
ご主人様のその疑問に答えるように、ダイゴはこう言った。
【出来ねえ事情ってもんがあるんだよ。例えば、
そこからダイゴの説明が始まった。
あたいにはよくわからなかったけど、ご主人様いわく、これじゃ絶対不死じゃないか、と嘆いてた。
ご主人様の力なら不老不死なんて存在しないと思うけど、グングニールじゃダメなのかな?*2
【よくわからないけど、あたいじゃダメそう?】
【最大火力が足りないから、そうなるね。サーシャさんを出すしかないか…?】
サーシャは確かにあたいを上回る攻撃が出来るけど、エリーの蘇生魔法がないと発動出来ないって聞いたぞ。
巨塔の修復で魔力が超持ってかれてるエリーって蘇生魔法使えるのか…?
【そのサーシャって奴がどんなやつかは知らねーが、
「え?」
ダイゴがそういうと、
あたいの意識は一瞬だけ途切れた。
複製
目を覚ますと、そこは広大な…と言っても、あたいのスピードなら10秒で1往復出来る程度の広さだ。
まあそのくらいの広さの平原が広がっていた。
ご主人様と念話していたはずなのに一切が途切れ、やろうと思えば奈落から地上でも感じれるご主人様の気配がない。代わりに感じる気配はレベル9999の死ねないダイゴだけだった。
状況がよくわからないあたいに気を遣って…何で敵に気を遣われてるんだ?まあいいや。
状況を説明してくれた。
「ここは、精霊剣ではない人造
「人造
「
そう言って突っ込んでくるダイゴ。
何かの精霊の効果を受けているのか、身軽なあたいより速い。
でも見えない程でも無いから、プロメテウスでのガードが間に合う。
(すっごい重い…!)
大きく吹っ飛ばされたあたいは、追撃してくるダイゴより先に摂理を捻じ曲げようとした。
「摂理を捻じ曲げて…色々起こせ!」
エリーが聞けば頭を抱える雑な命令だが、それでもプロメテウスは応えてくれた。
あたいは分身を再度出して、空気を押し出したり、防御して痺れた腕を治療したりした。
「はは、無茶苦茶だな!そんな要望にだって応えてくれのかよ!」
「あたいのプロメテウスは凄いからな!真のさいきょーを見せてやる!」
ここからあたいとダイゴの長いようで短い戦いは始まった。
Side サーシャ
奈落拠点 観戦兼転移室
完全な不老不死に近いダイゴに対して、私の撃ったら死ぬ技シリーズの出番かと思ってたけど唐突にナズナがダイゴと一緒に消えた。
まさか心中…?いや、その程度じゃ死ねないんじゃなかったのか?ブラックホール?特殊な転移魔法?
私が頭の中で色々考えているとエリーから通信が来た。
【結論から申し上げますと、ナズナさんは
【いいんだよ、気にしないでゆっくり休んでほしい。それに探知系カードは結構揃えてある。エリーの簡単な探知*3で少ししか引っかからないとなると、SSSR以上は必須だな…】
私としてもエリーが出来ないとなれば不可能なんじゃないかって思うけど、ライト君のカードは限界を結構簡単に越えられる。けどURの探知系は聞いた事がない…SSSRなら何回か使った事あるけど、そんなものがあるのだろうか?
一応ミキにも聞いたらしいが何も知らないらしい。エリーの記憶調査も今は出来ない現状、頼りになるのはライト君のカードだけだ。
私の並行世界能力も試してみるが、そもそも探知に応用できるような能力をまだ発見できてない上に、出来たとしても規模が大きいものは魔力を私の保有魔力以上に持っていかれるので役に立たない。
役に立てない現状にモヤモヤしていると、ライト君が目の前にワープしてきた。
「ねーちゃん、今からURの探知カードを使うんだけど、そのためには親しい人と接触する必要があるみたいだ。接触といっても直接触れるだけじゃなくて近くに居るだけでも発動条件は満たせるみたいだから、お願いするよ」
「…なんで条件知ってるのかは置いといて、早速使ってくれる?」
「うん。
いつものようにカードは光の粒子となって消滅し、私とライト君の眉間を往復するビームが生成される。
その挙動は某スマッシュでブラザーズなアレで例えるなら、両方がリフレクターを付けてビームを反射しあってるような感じだ。
しかしアレと違い、ビームは徐々に加速を続け、やがて二つのビームに分かれて空の彼方に消えていった。
そして私の脳裏に浮かぶナズナの現在の状況。
広い平原でダイゴと戦っている。有利か不利かは私には分からないが、とにかく激しい戦いだ。
もう少しズームアウト出来ないかと念じると、ナズナとダイゴを閉じ込めているはずの球体が見えてきた。
ダイゴがそれを使った理由はただの自殺のためなのか?
ダイゴの二つ目の恩恵といい、謎が多い…。
顔と名前さえ分かれば無理やり情報伝達は可能だけど、どれだけズームアウトしてもどこなのかが分からない。
とりあえず成層圏よりは上、重力圏よりは下って感じの高さって事はわかる。
けどこの星の何処かっていうのが分からない。
多分認識妨害の類いだと思われるが、それだったらライト君には効かないはずだ。
「ライト君、どう?何処かわかる?」
「いや、分からない…どういう事だ?一応色々強化してみたけど何もわからない。
ライト君ですらわからないという事は、おそらく恩恵…ダイゴの二つ目の恩恵の可能性が高い。
1対1を強制する恩恵…『決闘』と名付けよう。
「ライト君、ダイゴの推定二つ目の恩恵…仮称『決闘』は、ダイゴと相性最高よ。憎たらしい程にね」
「大体予想が付く…ねーちゃんの
後半になるにつれて語気が強くなっていき、最終的に悪態を付くライト君。
でもその気持ちはわかる。最初は信用できなかったとはいえ、今では私たちと肩を並べ、信頼出来る仲間だ。
そんなナズナが絶対に死ななければならないとなれば、総力を上げて捜索しなければならない。
「なんとかしてエリーの魔力を回復しなければ…!」
URのカードでわからなかった場所がエリーの捜索で分かるとは思えなかったが、それでも藁にも縋る思いでナズナの捜索をするのだった。
Side ナズナ
一撃一撃が重い。
この2分の間で何千もの打合いをしたあたいはそう思った。
普通双剣っていうのはしゅばばばばーー!ってしてズババッて感じ*4なんだが、
つまりめっちゃ重い。
でもあたいは手数も重さも揃った相手(本気エリー)と戦ってどうすれば良いか分かっていた。
受け流す…!とにかく全てを受け流して、ほんのちょっとでも隙が出来るのを待つ!
手数を減らすために分身と一緒に戦いたいところだが、それを精霊達が許してくれない。
剣の形をした精霊が無数の剣を自在に操ってくる。
レイピアの形をした精霊5体が残像が少ししか見えないレベルの速度で全方位から突き刺そうとしてくる。
槍の形をした精霊が空から槍を大雨レベルで降らしてくる。しかも速い。
人の形をした精霊と自由に変形する武器精霊がダイゴみたいな強さを持って襲いかかってくる。
ドロドロした形の精霊が、武器精霊を倒すのを許していない。
これ全部、ダイゴにされてるのと同じ強化がされてる。
そしてダイゴ本人の対処もあるせいでドロドロの精霊に攻めに行けない。
どうしよう…!?
「馬鹿かてめぇは。その武器をまだ信用しきれてないらしいな?俺は精霊剣を信じてるぜ。大嫌いだけどな」
「誰がバカだ!あたいはプロメテウスをずーーーーっと持ってるんだぞ!新しい発見もいっぱいあるけど、一番強い使い方をしてるつもりだぞ!」
「さっきの雑な要望にだって応えてくれるこの武器をだぁ?せっかく摂理捻じ曲げてるのに、その程度の使い方しかできねえんだな!」
ムカつく。
けど使い方が思いつかない。
けどあたいはご主人様はもちろん、エリー程頭が良くなくて、頭が良くなくて?
そうだ!!!!!!
分身出来るなら、
「後悔するんじゃねーぞ!摂理を捻じ曲げて…あたいの頭をよくしろ!」
「バカだって認めてんじゃねーか!頭良くなってどうするつもりだ!」
「それは!これから頭いいあたいが考える!」
プロメテウスで頭良くしても即何かが分かるという訳でも無く、むしろこの状況がどれだけ絶望的なのかくらいしかわからない。エリーなら打開できるのかな…?
いやそんな事はどうでもいい。
大事なのは、あのドロドロとした精霊だ。
多分再生の精霊*5なんだが、あれのせいで武器精霊が倒せない。じゃあ倒しに行けばいいじゃんってなるかもしれないが、
4体の武器精霊とダイゴがそれを許さない。
もし仮に武器精霊を相手してるあたい達がそれを無視して再生の精霊に向かったとしても、同時に2体の武器精霊を相手取りながら再生の精霊を倒さなければならない。倒しさえすれば…と思うかもしれないけど、
頭が良くなってから1分。
打開方法が余計わからなくなってきた。
「どうだ!頭良くなってなにか分かったか!?」
「うるさいなぁ!今頭の中に100億通りくらいお前を殺す作戦を考えてるんだぞ覚悟しろ!」
「そりゃどうも!で?その中で実行に移せそうなのはどんくらいだ!?」
やっぱりムカつく!
でも再生の精霊を倒さないと何も始まらないのも事実。
槍の雨を弾いてるあたい…は無くしたらダメだ。
あの槍、当たるとすごい息苦しくなる。呼吸が狂うと近接戦闘ではもう致命的だ。
あたいレベルじゃないともう死んでるし、あたいでも連続で当たるとヤバいって直感が告げてる。
剣の精霊は…2人のあたいなら片手間で相手できそう。
再生の精霊行き確定。
レイピアは無理。
あの速度はあたいの100倍…は言い過ぎにしても、5倍速い。
人の精霊も無理。
今あたいがダイゴから離れられないのがいい証拠だ。
「お前!ちょっと1秒くらい攻撃やめれないか!?」
「嫌だな!死闘で手加減するとでも!?」
ほんとコイツ!
でもどうしよう?
ほぼ詰んでる。
武器精霊の力がダイゴ本人の力になれば対処はできるのに、1体でも倒せたらすごい楽なのに、
精霊の寿命が短ければ耐久作戦できるのに。
そんなあり得ないもしもが、あたいの頭を駆け巡る。
ご主人様が悩んでる時って、こんな感じだったのかな…と思っていたその時。
【ナズナ!
「!!!!」
ご主人様からの念話が来た!
でも一瞬で切れてしまった。
しかし今ので分かった。頭を良くしたおかげだ。
「頭いいあたいは!この状況をなんとかできる方法を思いついたぞ!!」
「そうか良かったな!やってみろ!」
雨を弾いてるあたいがこう叫ぶ。
「摂理を捻じ曲げて!
「!?」
戦場が、デカくなった剣の腹で覆い尽くされた。
それはつまり、
おまけにあたいは剣の位置を固定して、素手で降りてくる。
槍の方はプロメテウスを失ったとはいえ、あたいはあたいだ。
2人いれば、剣の精霊を十分相手出来る!
本体のあたいも、
「摂理を捻じ曲げて!剣を重たくしろ!」
「ぐぅ!?ここまで重たくなんのかよ!」
そう、つば迫り合いになれば再生の精霊を倒す時間くらいは稼げる!
向こう側に見えるあたい達が、再生の精霊を100分割くらいに切り刻んでいるの見た。
そして消滅するのを見たあたい達は、そのままの勢いで剣の精霊を撃破。
「倒せさえすれば!怖くない!」
「ぐ!」
今本体のあたいは動けない。けど十分。
3人もいればレイピアの精霊は全く強くないし、4人もいれば雨を弾きながらでも倒せる!
武器精霊を倒し終えてデッカくなってたプロメテウスを元に戻し、本体のあたいとつば迫り合いをしているダイゴに襲いかかる。
当然ダイゴは後退し、あたい達から距離をとって人の精霊と合流した。
「もう武器精霊は通じないぞ!どうすれば良いかわかっちゃったからな!」
「ああ。そうだな。だから最終手段を使おう!」
ダイゴがそう言い、精霊剣を掲げた。
すると、人の精霊は吸収され…。
「太陽よ!顕現しろ!」
そこに、
よく見ると、掲げられた精霊剣からエネルギーのようなものがとんでもない量小型太陽に注がれている。
それに加えて精霊が太陽の中に入っていって、さらに太陽をデッカくする。
あたいはそれを見て直感的に恐怖した。
冷や汗が流れる。あまりの暑さからくる普通の汗も流れてくる。
「あれ…ヤバくない?」
「グングニール第2段階以上かも?」
「足元ぬかるんでると思ったら溶けてるぞ!絶対ヤバいって!」
「でもあいつの最強技なんだよな?」
「なら…」
「「「「「こっちも最強の技を撃つしかないな!」」」」」
足元が溶けてぬかるんでるが、気にしない。それは別に空中でも撃てるから。
あたいは空中で撃つ用の布陣を組み、5つのプロメテウスを1方向に向ける。
「最初に撃ったアレか!面白い!世界を断つ一撃と世界を照らす恒星!どっちの方が強いか決めようじゃねえか!」
「応とも!」
「圧縮された太陽に焼き尽くされると良い!」
「摂理を捻じ曲げて…空を断ち切れ!」
「
「「「「「
凄まじい衝撃が走る。
それはまるで、ミキのあの蜂みたいな…この世のものとは思えない、分身のあたい4人ですら出せないようなそんな衝撃だ。
黒い斬撃と太陽がぶつかり合い、あたいとダイゴさえいなかったらのどかな場所がどんどん地獄になっていく。
この技が拮抗するのは初めてだ。
もちろん同時にぶつけたことがないわけじゃないけど、一瞬でこっちが勝つか、こっちが負けるかだった。
空間ごと切るって言っても、肝心の切る空間自体が歪んでたら突破できないか時間がかかる。
多分ダイゴの太陽は、とんでもないくらい空間が歪んでて、もしかしたら時間すら歪んでるかもしれないレベルだから、突破に時間がかかっているんだろう。
でも、歪んでるだけじゃこの技は敗れない。
本物の神様でもない限りは、神様の技を使わない限りは。
黒い斬撃は太陽を真っ二つにし、あたい達の横を通り過ぎていく。
後ろの方からまたとんでもない爆発が起こるが、気にしない。
そしてまた、最初に撃ったのと同じように、ダイゴを消し飛ばした─────
Sideサーシャ
巨塔 2階
エリーの魔力を回復させ、一応一瞬だけ念話を飛ばすことに成功したライト君。
その後は戦闘の展開がナズナ有利に変わって少しだけ余裕が出来た。
ナズナが耐久できる展開になったのなら、捜索、救助は様子を見つつ緊急性を少し下げようという事になった。
私の方は別にやるべき事があるので、ミキに尋問していた。
尋問と言っても、ダイゴに関する事じゃない。
元敵で、誓約したとはいえ危険な力を持っている事に変わりないので、アイスヒートとエリーによっていつでも爆殺できるような地雷を首に仕掛けていた。
言うなればこれは入国審査であり、持ち物チェックである。
元敵な分、超厳しいけど。
「あなた、スズに惚れているのよね?」
「何度も言ってるじゃなぁい!スズちゃんと
これは酷い。
私より性的な目でスズちゃんを見てるぞこの女…嘘だろコイツ…。
近くにスズちゃんとエリーとアイスヒートがいなければミキの脳を破壊(物理的な意味じゃなくて)して無力化できるけど、実際に関係を持ってるスズちゃんと理解者のエリーはともかくアイスヒートの教育に悪い。
アイスヒートはああ見えて割と純粋なのだ。
ミキのTPOを弁えない発言に対してスズちゃんにゴミを見る目で見られると、さらに喜んだ。
なんだコイツ…。
「サーシャ様、ミキが意味の分からない発言しかしません。どう致しますか?」
「どうするって言われても…誓約をもっと追加して色々利用するくらいかな…?」
一応レベル9999だし弱体化させても探知とか蜂をドローン代わりにして輸送手段にするとか色々利用手段はある。
けどそれはあくまで表向き。ミキが言った言葉の意味を理解できないアイスヒートから見れば、意味の無い発言をして時間稼ぎをしてるようにしか見えないのだろう。
「とりあえず…即時抹殺をする必要はなさそうかな?欲望にあまりにも正直だし、もうアイスヒートに警戒してもらう必要はなさそうだから。巡回の方に戻っていいよ、どのルートですればいいかはメイに教えて貰って」
「了解致しました。ですが…いいのですか?この女はエリー様のあらゆる行動を妨害するだけにあらず、挙げ句の果てにライト様を傷付けました。生かしておいてもよろしいのでしょうか…?」
「それ以上に利用できるから。倫理的にどうかとは思うけど、惚れた弱みってやつは思ってたよりも弱いから」
アイスヒートはその答えに対して湧いてきた疑問を押さえつけるような表情をしたのち、了解致しましたと言って部屋の外に出ていった。
(誤魔化したつもりはないけど…この話は少しディープ過ぎるからね…)
そして私が尋問を再開しようとしたその時、ライト君から念話が掛かってきた。
【もう一回ナズナに念話しないといけなくなった。一応ダイゴは力を使い果たしてナズナに対しては無力になってるけど、
との事だった。
そういえばナズナってダイゴの不死性理解してる感じしなかったな…。
私は平行世界能力の燃費の都合上、アイテムボックスの中に魔力回復系のカードを沢山収納している。
どこにいるかも分からない仲間に念話を飛ばすのはとてもキツイらしく、
そういう訳でエリーを連れて巨塔の頂上にに来た私たち。
別の事をしていた私とエリーに向けて再度ライト君から説明が入る。
「集まったね。今、ナズナはほぼ勝ったも同然な状況にある。ダイゴに不死性がなかったらの話だけど。でも、ナズナがプロメテウスでダイゴを殺し切る事が不可能、または脱出不可能とはまだ決まっていない。でもナズナは、不死性に関する話を聞き流してた感じがするんだ。だから不死性を端的に伝えるという事にした」
「ナズナさん…正直かなり大事な話だったと思うのですが…帰ってきたら説教フルコース確定ですわね…」
エリーはナズナが帰ってくると信じての発言とは裏腹に、いつも被ってる魔女帽子を深く被って表情を見せないようにしている。
不安なのだろう。
さっきまでナズナがほぼ詰みかけている極限状態だったために、あの不死性を説明するためだけに念話を使うべきなのか、という私の不安と大体一緒の考えを持っているのだろう。
それを読み取ったライト君から補足が入った。
「ナズナはさっきダイゴの精霊剣のエネルギーのほとんどを使用した技を退けた。必殺技を開発してなかったら間違いなく死んでたよ。まあそれはいいとして、大事なのはダイゴは
「プロメテウスでなんとか不死性を突破できないかを模索する…という事でしょうか?」
「その通り。さっきの助言はしっかり届いたから、今回も分かってくれるといいけど…」
という事で伝えるべき事をまとめていく。
ダイゴの不死性は何度も見返した気がするが、こうだ。
1、不老不死の精霊で普通の不死性ゲット。これだけならナズナどころかメイでもギリギリ殺し切れる。
2、不壊の精霊で超頑丈に。ただし概念的ではないので本当に絶対壊れない訳じゃない。
3、縁結びの精霊で今までの能力合体。
4、全ての精霊が不老不死かつ不壊でどれか一つ破壊できたとしても自由に再生出来るという最強の不死性を獲得。
本当に終わってる。
撃ったら死ぬ技シリーズなら精霊諸共全部破壊して即死させられるから私がいるという前提なら大丈夫だが、今はナズナとの決闘を強制されている。
摂理を捻じ曲げる(制限付き)じゃ不死性の突破は絶望的だ。
もしくはプロメテウスが覚醒して制限を突破すればワンチャンあるが、それができそうなタイミングはもう逃してしまった。
外部からの救助はURのカードでさえ不可能だったのと、仲間のためならどんなにレアでも躊躇なく解放するライト君がUSRの探知カードを使わないという、USRの探知カードを所持していない事を証明する事実があり、ほぼ不可能に近い。
場所さえ分かれば、転移で飛べる。しかし『月の足跡2足』で見ながら転移をしようとしても不発。
いよいよ本格的に詰みの2文字が近づいてきた。
そんな状態でも救助を諦める意思を全く見せずに、どうしたら端的に伝えられるかを話し合う2人。
私も少し絶望しつつ話し合いに参加するのだった……。
ダイゴのステータス
ダイゴ 男性 精霊剣の担い手 レベル9999
前回説明した通り、担い手を選ぶタイプの武器全ての担い手になれる恩恵。
しかし今は精霊剣のせいで別の武器を持つ事が出来ない。
何文字かだけ公開。
決闘ではありません。
能力詳細
相手を◯◯◯に◯◯にする恩恵。
効果は相手と戦い始めてから徐々に進行し、30分程で完全に完了する。
その方向性は相手が自分に対しての理解度で変わる。
何も知らない場合はとても不自然になる。
魔人国マスター一部の発言────
「どうみても◯◯にしか見えないんだけど。ミキィの催眠蜂の方が数億倍マシ」
「実験体を集めるのに大変重宝してますよォ。今は複製品が完成したからいいデスが、複製不可能だったら自殺をなんとしてでも止めなければなりませんからネェェ」
本編が長くなりすぎるので区切ります。
本来だったらここにダイゴの過去とナズナvsダイゴ戦決着まであるってマジ?
ちゃんと不死性には穴があります。安心して下さい。
ご都合主義でプロメテウス覚醒とかUSRの探知カード出て解決とかはしません。
あとダイゴの不死性についての補足。
不死性がついてるのはダイゴ本体と、不老不死、不壊、縁結びだけです。
その他はしっかり倒せます。