転生したらざまぁされるエルフになっていた件   作:琥珀

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ダイゴの過去とVSナズナ決着です。


次章、独自設定祭りになります。
おまけで出てきた8本の創世級(ジェネシス・クラス)武器の設定を本格的に絡ませるからです。
創世級の武器って謎があまりにも多すぎて独自設定に走らざるを得ないんですよね…。
いや、私の考察不足が原因…?

前回のあらすじ:ダイゴつえーけどナズナの方がもっとつえーぜ。でもダイゴ殺す手段なくない?


Q.敵と友だちになっちゃダメですか? A.基本はダメです。

Side ナズナ

 

気付くとあたいは、真っ白な空間にいた。

本当に真っ白で、何も塗られてないキャンバスのような…そんな感じだ。

そして、どこに足を付けているのかも分からないのにしっかり踏みしめられる。

踏みしめる感覚が何もしないのが気持ち悪い。

 

「どこだ…?今度はダイゴの気配すらしないぞ…?」

 

まさか死んじゃったのか?いやでも太陽は真っ二つになったはず─────

 

「いや、爆発か?」

 

確かにあの距離で爆発されたら流石のあたいでも死にかけるし、再生込みでも超ヤバいだろう。

でも死ぬって程じゃないはず…。

そう思っていると、気配が増えた。後ろだ。

感じた方に振り向くと、ダイゴがいた。

 

「お前、死ねないのになんでここに…!?」

「そもそもあの世じゃねえよ。一番行きたい場所なのは間違いねえが、あれじゃ死ねない。分かってただろ?」

「それは…そうだけど…」

 

死ねないって言うけど、2回も体全部吹っ飛んだら流石のあたいも死ぬぞ。

ご主人様がなんとかしてくれると思ってたから説明聞き流してたけど、もしかしてかなりまずかった?

心の中で結構焦ってるのを抑えて、ダイゴに聞く。

 

「じゃあ、ここはどこなんだ?あの世じゃないって言ってたけど、こんなよく分からないのがあの世じゃないのか?」

「少なくともあの世じゃねえだろうな。そうだな…精神感応空間とでも言うべきか?」

「??????」

「まあつまり、俺の心が反応してこんなのが生まれたんじゃねえか、って事だ」

 

どうしてできたんだ、なんでそうなるんだ、そんな疑問を抑えて頷く。

つまりここは、ダイゴの心の中って事か…?

 

「色々疑問に思ってるが、そうとしか言えん。俺の心がこんな真っ白なはずはないから、入り口かそこら辺か?」

 

自分で言うのか…。

まあそうだろうけど。

 

「入り口って言っても…どう入るんだ?ぜーーーーんぶ真っ白じゃないか?」

「とりあえず入るって念じてみるか…うおっ!?」

「!?」

 

ダイゴが本当に入るって念じたらしいのか、一気に周りが動く。

何か四角い茶色だったり水色だったりするものが高速で流れている。

あたいのレベル9999の動体視力でじっと見つめてみると、ダイゴっぽい子供が砂で遊んでいたり、

銀色の坂を笑顔で滑っている光景が見えたりした。*1

子供の頃のダイゴか…?でも風景が変だ。灰色の…地下遺跡最下層みたいな風景が延々と映ってる。

つまりダイゴってあの遺跡出身なのか…?

 

「とりあえず色々前提を語る必要がありそうだな。少し長くなるぞ────」

 

そこからの話はダイゴが言った通り、いや少しどころじゃないくらい長かった気がするが、最後にダイゴがまとめてくれたのでそれを覚える。

 

1、ダイゴは転生者。

2、今流れてくる写真は彼が幼い頃の思い出の光景から来てる。

3、この空間は彼の写真が現在に至るまで流れたら解放される(らしい)。

4、でも途中でループしてるらしいから先に進むには彼自身の口から語らなければならない。

 

との事。

今は誕生から幼少期終了まで。その先はダイゴ自身の口で語らなければ進めない。

どうしよう。プロメテウスでさらに頭良くしないと眠っちゃうかもしれない。

でも刺激的な話をしてくれることを祈りながら、ダイゴの長い話を聴くのだった─────。

 

「じゃあまず、幼少期の終わりってことは、小学校時代だな。特に語る事もないんだが、まあ、普通の小学生だったさ。まだ自律できない無鉄砲さゆえに友達をたくさん作って、たくさん遊んで、たくさん喧嘩した。成績だってついぞA評価は付かなかったが、それでも極端に悪いってわけでも無かった…」

 

「じゃあ、ダイゴが中学校ってとこに上がるまでは普通だったんだな?」

「まあそうなる。本当に普通すぎて語る事ねえな。それでも先に進んだし」

 

短く見えるけど、実はあたいが知らない言葉が出てきたら質問してたから本当はこれの5倍くらい長い。

でも頭が良くなったからまとめられる。ドヤ。

先に進んだ証明に、おそらく小学校と思わしきデカい豆腐みたいなのが映ってる光景が多くなった。

きっとこんな感じで進んでいくんだろう。

…………長くない?ダイゴの人生どんだけあると思ってんの?

あたいにそれはわかんないけど、人種1人の人生をいちいち語ってたら日がもう一回上がるぞ…。

 

「続けるぞ。小学校は問題なかった。問題は中学だ。そこまで頭が良くない俺は、かなり学力が高い中学校に入ってしまったのが災いしてか、全く勉強に着いて来れなかった。転校なんて事もできずに、変に人格が出来ちまったせいで、不良になっちまった。それでも親はそんな自分を愛してくれてたし、変に復帰するのを強要する事も無かった…」

 

「えっと、勉強っていう敵が急にレベルアップしちゃって倒せなくなっちゃったんだ?」

「しかも最悪な事に俺の事など知らんと言わんばかりにどんどんレベルアップしていく。俺には経験値一切入って来ないけどな」

 

エリーの教室も大人数になったらこうなっちゃうのかな。

でも不良に…モヒカン達が見た目通りの凶悪さになったみたいな状態になっても親は愛してくれてたんだな。

ご主人様のお母さんお父さんみたいな素敵な人だったのかな。

 

周りの写真に映る光景が変わっていく。

正直違いがダイゴの体格と態度くらいしか分からないのでそれで判別するしかないが、先に進んだのだろう。

なんか思ったより速く進むな…。

 

「なんか…思ったより速く進んでない?人の人生って、そんなに薄味だったっけ?」

「そりゃあ重大なエピソードは高校後半と大学時代に詰まってるからな。俺自身もあんまり覚えてないし、ぶっちゃけここで写真見て思い出した事もあるくらいだ」

「じゃあ次から大事な話になるのか。聞き流すのやめようかな」

「最初から聞き流すんじゃねえ!1対1だからつまらなくてもちゃんと聞いとけ」

 

それはそう。

 

「じゃあ、重要な高校時代だ。と言っても、前半は特に言うことないな。底辺校入って、仲間とつるんで、結構な問題行動をしてたりもしたな。酒に手を出したり…地域のヤンキーの中でも結構上の立場になったりもしたな。だがこれらは後半の出会いのための布石でしか無いってわけだ」

 

「うーん…早く後半言ってくれない?」

「まあ待て。次話す」

 

「重要な後半だ。ヤンキーの中でも上の立場だった俺は、結構金持ってたんだ。だから気安く手を出せたし、仲間のもう使ってない中古の奴を貰ったりして始めたんだ。 そう…音楽(バンド)をな。

意外に思うか?俺もそう思う。でも意外とバンドは頭悪くても努力出来ればいいもんが出来んだぞ?実際、高校時代は組めなかったバンドも大学行ってから入学3週間で出来たからな。運が良かったってのもあるが…まあ続きは大学時代編だな。その次は転生編だ」

 

「バンドかあ…お前が?なんか楽器持って演奏してるお前を想像できないんだが…」

「高校入学したての俺が見てもそう思うだろうな。だがギターは楽しいぞ?」

「今度ご主人様に言って貰ってこようかな…?あっそういえば、なんで音楽に出会ったんだ?」

「きっかけは…まあ、とあるバンドがいたんだ。俺はそのバンドの曲を一回聴いて、そのバンドが好きになった。そこからどんどん深みにハマっていったって感じだ。まあそんな劇的な出会いがあったわけじゃねえよ。むしろそれは大学時代に起こる」

 

音楽といえば…サーシャの部屋に謎の箱*2があるんだが、そこからいつも音楽が流れてたんだよな。ゆったりしたのもあれば、テンポに合わせてヘドバンすると早すぎて風が起こるくらいの激しい音楽もあった。

ダイゴのバンドも、激しいやつばっかだったのかな?

写真から見てもまだ分からない。ギターを練習するその姿は一生懸命で、でも楽しそうで…。

 

少なくとも中学校時代とは比べ物にならないくらい生き生きとしていた。

消費されたふせんの数は4桁いきそうだし、書かれたメモは白いところの方が狭いほど埋め尽くされている。

朝もギター、昼もギター、夜もギター。

流れてくる写真も凝視するまでもなくギターの練習をしている姿が見えた。

不良の仲間にギターソロを披露してすげえと驚かれたりしていた。

 

「この頃、超楽しかったんじゃないか?」

「そうだな。嫌いな勉強も、ギターの教科書に置き換えたら一日中だって打ち込める。そんな確信が、あの頃の俺にはあったんだ」

 

自分ができてから初めて来た幸せの時間。

ダイゴを音楽の深みにハマるのは当然だとあたいは思った。

 

「それで、ギターの練習ばっかりしてたら勉強できなくて、えふらんだいがく?に行っちゃったんだよな?」

「ギター無くても勉強嫌いだったし変わんねえよ。あとFラン大学は底辺大学って意味で捉えていい」

 

そんな感じに補足されつつ、話は終盤?中盤?らへんに入っていく。

 

「次に大学だな。確か音楽に打ち込んでるのを強みにして面接受けたんだったかな」

「誰でも入れるはずなのになんで面接するんだ?意味なくないか…?」

「知らねえよ…多分底辺未満を弾くためじゃねえか?で、俺はめでたく底辺以上だったってわけだ」

 

「続きだ。大学に入った俺は、相変わらずギターの練習を続けていた。その辺でギターソロの路上ライブ開いたりで、実践的な事も結構やってたんだ。その頃にはギターもだいぶ上手くなってきて、簡単なリズムなら初見で合わせられるくらいには上手かったはず…」

 

「……リズムに簡単もあるのか?」

「あるんだよ。途中でリズムが変わったりとか、極端に遅かったり早かったり…転生直前の流行りは大体リズムが変わったりとかしてたな」

 

「で、入学してから3週間後、大学近くで路上ライブしてたら急に乱入してきた奴らがいたんだ。後のバンドメンバーだな。そのバンドはギターだけ欠けてたらしくてな、俺を見かけた瞬間楽器用意していつでも乱入できるようにしてたんだとよ。んでまあ、今までソロでしか演奏したことのない俺と初見で合わせられるかと言われたらNO。

せっかく止まってくれた客から失笑されるほど酷い演奏だったな…」

 

「あたいだって戦闘中に同レベルの仲間が乱入してきて完璧に連携できるかと言われたら絶対できないし、バンドでもそうなんだな…」

「特にバンドは全員で呼吸を合わせないと良いものが出来上がらねえからな。だから方向性が違うってのは学生バンドにおいて致命的なんだ。合わせられなくなるからな」

 

「まあそんな酷い演奏をさせられて怒った俺に、焼肉を奢って貰って、そこでバンドを結成したんだ。ほとんど勢いだったけどな。名前は『エレメンツ』。髪染めるのが許されてた大学だから髪色に合わせて名前を決めたんだったな。

赤髪で『炎』担当…というかボーカルの赤塚。青髪で『水』担当のドラマー、水上。唯一の地毛で茶髪、『土』担当のベーシスト、史島。銀髪で『風』担当の朝凪大吾。言うまでもないがギタリストの俺だ。この4人でバンドを結成したんだ。」

 

炎、水、土、風…エリーの授業で聞いた事ある属性だ。

 

「ダイゴってそんな名前だったのか…ていうか、そんなの決めるくらい仲良かったんだな…」

「ああ、すっげえ仲が良かった。最期の時まで固い絆で結ばれてたし、方向性も寸分違わず同じ方向を向いていた。初めてを除いて合わせようとした時はすっげえ合わせやすかったし、それは向こうにとってもおんなじ事だった…らしい」

「らしいって?」

「まあ噂程度の話だからな。直接言われたことはないが、そう思われてたってことだ」

 

噂ですら絆を強固にできるのか…こういうのって普通は悪い噂流れたり、陰口言われたりすると思うけど。

まあそれだけお互いをよく思っていたんだろう。

写真を見るだけでも仲がいいのが伝わってくるし、ダイゴに向けた陰口にキレたりとか…。

小さな規模で、観客も少ないけどライブをやってる彼らの表情は真剣で、満足気で、「世界を獲るのは俺ら」

という自信を感じとれる。

聴けるなら一回くらいは聞いてみたいな…。でもダイゴは敵なんだよな…。

 

「で、転生編だ。正直語りたくないし、思い出したくもない。俺が死にたいと思う理由はここに全て詰まってるし、死ねない理由もここに詰まってる…」

「でも、語らないと先に進めないから…」

「…………はぁ〜…」

 

ダイゴがため息をつく。

それだけ語りたくないって事だろうし、心に傷をつける出来事があったんだろう。

でも語ってくれないとここから脱出出来ないし、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

大体7割くらいは出来たけど、死にたい理由を知らなければどうすればいいのかわからない。

()()()()()()()()()()()()()()

 

あたいがダイゴを殺害するための方法の最後の1ピースが語られようとしていた。

 

 

「転生編だ。俺らは大学生って事で、当然ながら運転免許も持っている。でまあ、次のライブの準備をして、車に機材を乗せていたわけだ。機材はライブハウス側が用意するんじゃないのかって疑問はまあ真っ当で、いつも使ってるライブハウスは用意してくれるんだが、俺たちも有名になってきたからか、別のライブハウスでライブすることになったんだ。ソロライブは無理だったが、それでも尺を沢山取らせてもらってたし、優遇されてたのは間違いないな」

「別に…普通に機材持ち運べばいいんじゃないのか?」

「……転生前の世界にレベルは存在しないぞ?」

「えっと…じゃあどうやって強さとか決めてたの?」

「それはまあ、喧嘩とか勝負をして具体的じゃないが比べられる程度の強さを決めてたな」

 

今まで聞いてこなかったけど、レベルが無い世界だなんて信じられない。

でもダイゴだってレベルがある世界なんて信じられないだろう。

あたい達の世界とダイゴの世界はあまりにも違うから。

 

「続きだ。機材を乗せた車は別の県へと向けて高速道路を走ってた。そしてトンネルの中央あたりに差し掛かったあたりで…それは起きた」

 

ダイゴが口を閉じる。

言いたくないんだろう。

でも写真は正直に物事を語る。

 

そこから見えた写真は、車と車に挟まれた…いわゆる玉突き事故を起こした光景だった。

その中にダイゴの乗っていた車は当然のように含まれており、潰されていた。

中身はもっと酷いことになっていた。

ボーカルの歌声を出すための口は頭ごとなくなって。

ドラマーの正確なリズムを刻む腕は潰された挙句にはみ出た背骨が刺さって。

ベーシストの曲を彩るためにある身体は、全身を機材に押し潰され原型を残さず。

唯一生き残ったギタリストは下半身と腕を潰されて仲間の死体を眺める事しか出来ず。

 

そして即死出来なかったダイゴはこの光景が目に焼き付いた。

 

「フラッシュバックを起こさなくなったのは転生してから1年後の事だったな。自分が転生したから仲間だって当然してるはずだって思って、どこかで見つけた精霊剣を持って必死に仲間を探したんだ。でもいなかった。レベルが9999になって、使える精霊を総動員して捜索したんだ…」

 

しかし結果は『仲間はこの世界にいない』という残酷な現実。

仲間に会うまで死ねるかと不老不死になったが、仲間のいないこの世界で不老不死になっても意味は無く。

希死念慮が頭の中に注がれていった。

しかしあらゆる自殺は無意味。同じレベルのマスター達に手当たり次第に攻撃してもらうも、死ぬ事は叶わず。

いつの間にか死ぬ事を目的として世界中を巡るようになったのだった。

 

「以上が、俺の今までだ。なんでこんな空間が生まれたのかは分からんが、仕組んだとしたら相当趣味が悪いな」

「そうだな。でも、その悪趣味な仕掛けのおかげで…()()()()()()()()()()()()()()()

 

あたいがそういうと、流れていたダイゴの人生が映った写真はあたいですら見えない程加速し、やがて見えなくなると白い空間は砕け散り、元の平原に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺を、殺せる方法?出来るのか?ミキの蜂でも、ヒロの全力全開の光弾ですら殺しきれなかった俺を?」

「ああ。それも、あたいのプロメテウスでしか出来ない方法だ」

 

そういうとあたいは、いつの間にか消えていた分身を出し、摂理を捻じ曲げる。

 

「「「「「摂理を捻じ曲げて…」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「()()()()()()!!!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬間、あたい達が動く。

狙いはもちろん、()()()()()()()()()()()()()()()()()

あの時は聞き流してたからあんまり覚えていなかったが、頭が良くなった今は分かる。

精霊の能力を縁結びで合体させる。

なるほどそれは最強だろう。

殺そうと思えば不死で死なず、壊そうとすれば不壊で壊れず、老いで攻撃すれば不老で無効化される。

それがダイゴ含めて全員に適用される。

これで死なない老いない壊れないの3拍子が揃った最強の不死が完成する。

 

そう…

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

でもプロメテウスで縁を切ろうにも何を切るか意識しないと何も切れない。

不壊も合わさってとても切りづらい。

大雑把に『合体解除』だけでも良さそうだが、それでは届かない。

まだ()()()()()()()()()()()()()

ダイゴが無意識のうちにもう一度縁結びの精霊を出してあたいがとどめを刺すより早く不死性を取り戻してしまうだろう。

だから死に際の話を聞く必要があった。

()()()()()()()()()()()()()()

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

こうすればダイゴは意識的にしか縁結びの精霊を出す事が出来ない。

 

頭いいあたいが思いついた最高に頭が良くて、最悪の終わらせ方の作戦だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動き出したあたい達は止まらない。

縁結びの精霊無き今、生命力の能力を一つ持っただけの精霊は恐るるに足りない。

一瞬で全ての精霊が切り刻まれ、消滅する。

そして無意識のうちに新たな精霊を出す事はない。

つまり……

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「ダイゴ…もう死ねるようになったけど、何か伝えたい事とかある?」

「………マジだ……あの忌々しい精霊共がいない…。俺は…ついに死ねるのか…?」

「だからそう言ってるじゃん。遺言とか、その精霊剣をどうしてほしいとかあったらできれば叶えてあげれるけど?」

「遺言は…ねえな。それを伝えるべき相手は向こうにいる。ここで言っても意味はない…。いや、そうだな、精霊剣は好きにしても良いが、やってほしい事がある」

「なんだ?」

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。俺の人生は事故が起こった時からもう終わってる。あの世に死体を残す趣味はないからな…」

「それなら出来るぞ。プロメテウスで塵一つ残さず消し飛ばせるぜ」

 

剣を構える。

そして、最後の言葉を交わす。

 

「人生最後の言葉だけど、何か言いたい事は?」

 

息を吸って、

 

「今際の際にしちゃあ随分と長かったな!じゃあな!」

 

「おう!じゃあな!」

 

剣を振り下ろした。

*1
砂場と滑り台。

*2
エリー特製魔術音楽ボックス。30種類の音楽を聴ける。




ダイゴステータス 前回抜けてた部分

恩恵(ギフト)その2

仲間(バンドマン)
相手を強制的に仲間にする能力。
1対1かつ対戦時間が30分を超えなければならないという厳しい条件だが、達成すれば超強力な洗脳能力になる。(同格と戦う場合)
なお、レベルが低いと1秒もいらない。ここのダイゴはそんな事をしないが、複製恩恵では武器を向けたのを認識した瞬間に洗脳完了するようになっている。

洗脳開始条件は『ダイゴ(もしくは恩恵所有者)が戦っていると思っている』です。
被験者集めでは、『自分は被験者を誘拐するために戦っている』と思う事で被験者を効率的に集めていました。
この能力はダイゴの事を何も知らなければただの全肯定botと化しますが、ダイゴの過去を知っている場合、友人になろうと思うようになります。ナズナは事前に死ぬのが目的と聞かされていたため、最終的に『ダイゴのためにも死なせてあげなければ』と寄り添う形で実質無効化に成功しました。

敵でさえ無ければナズナとダイゴはこんなものなくても友だちになれたかもしれません。

Q.なんで戦ったんですか?
A.フラッシュバックはしなくなったとはいえ普通にトラウマなので、それを上書きしてくれる程の戦いを望んでました。実際、最後はとても清々しい気持ちで死にました。

Q.あの戦場何?
A.複製恩恵実験成功品NO.2『戦争遊戯(ストラテジーボード)』です。
ドクの実験で生まれた『指定した対象(複数ok)と自分(自軍でもok)を広い場所で戦わせる』道具です。複数の恩恵を組み合わせた結果生まれた道具です。ちなみに使い捨てで、あと3個あります。

Q.ダイゴの一人称は『己』だった気がするけど?
A.バンドやってる時にキャラ付けとして一人称を己に変えました。プライベートでは俺(一人称は変わらない)です。ライブ前に気合を入れるために己の方を使って緊張を和らげたりしました。今回は目標が達成できそうだったので、己一人称を辞めました。

Q.あの白い空間何?
A.『戦争遊戯』とダイゴの恩恵、そして二つの必殺技の莫大なエネルギーが起こした精神共鳴的なアレです。

Q.結局ナズナがした事何?
A.未練を断ち切って成仏させてあげた。今のナズナは賢いので直感+論理的思考+それを言語化できる処理速度
が合わさってます。最強です。代償は効果時間が切れた時24時間思考すらままならなくなる事です。



いつも感想ありがとうございます。正直感想なかったら絶対にエタってました。

次章、Q.創世級って結局何なんでしょうね?A.それはこれから分かる事だよ!
もとい、『時間を一つに束ねる』編です。
一応大まかな展開は決まってます…。
創世級と無限ガチャの仕組みとエリーを深掘りします。
最近サーシャが活躍できてないので、活躍せざるを得ない状況にします。
正直Q&A方式のタイトル辞めたいです…。次の章から普通のタイトルとかダメですかね…?
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