転生したらざまぁされるエルフになっていた件   作:琥珀

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頭の中にしか無かったプロットを書き出しました。
多分展開思いつかずに詰まるという事は無いです。
あとは忙しい生活をなんとかします。
感想の返信をこれからしようと思います。よろしくお願いします。
アヴニール襲来です。

前回のあらすじ
元仲間ってそんな事されるほど酷い事したかな?


未来はすぐそこに

Side サーシャ 1人称

奈落 執務室

 

ライト君と足並み揃えようとしたら疑問を残してしまった日から2週間。

ライト君はその間にその悩みを解決する為に未だ苦しんでいる元『種族の集い』を見てどう思ったのかを書き出したり、エリー以外にも自分の復讐をどう思っているのかを聞いたりしてみた。

 

「……やっぱり、僕に対する忠誠心ばかりで中立的な意見が全くないね…まあそれが悪いって訳じゃないけど…

元仲間を見て、気持ちが変わったは変わったけども…答えが出てこない。ゾルトラーク計画が進行して人種に対する思想が、というより環境が変わったら答えの一つが出てくるかもしれないけど…」

「うーん…今のところはディアブロとドラゴに対してどうするのかは決めきれてないのよね?」

 

ライト君はその言葉を肯定しつつ、あの2人が憎いのは間違いないけど、生き地獄を味合わせるのはどうだろうかと迷いを持った事を私に話した。

復讐計画は進行しているが、肝心の計画完遂後の扱いが決まらなければ意味が無い。

ライト君が迷いを持った事で、復讐計画はいつでも出来るようにスタンバイしながらもどう扱うのか決めるまで永久凍結という事になった。

 

「でも、迷いを持ったとしても…許す事は絶対にないかな。僕をあんな風に殺そうとしたのは間違いないし、騙してたのも間違いないから」

「私としても、元仲間とはいえ、殺されても文句は言えないかなとは思うけど…まあ、最終的に決めるのはライト君だからね」

 

これはライト君の復讐だからね。

私は協力はすれど、方向性まで決めつける事はしない。

まあその協力しようとする一環でライト君に疑問を植え付けたのは間違いないけども…。

 

そんな感じに疑問に対する答えを執務をしながら探していた時に、

ダンッ!

とノックもせずにエリーが飛び込んできた。

 

「大変ですわ!ライト様のグングニール100%に匹敵する程の武器を持った女が奈落の入り口にいますわ!」

「何!?エリーはダンジョンコア操作スタンバイ!他の『9999(フォーナイン)』は全員僕の所に集合!ねーちゃんは僕の近くで待機!」

「「了解(ですわ)!」」

 

突然の事に驚きを隠せないが、緊急事態そのものなら割と経験している。

私は元B級冒険者だった訳だし、気持ちの切り替えは一流だ。

ライト君も先手を打たれるのはかなり少なかったが、冷静に指揮が出来ている。多分才能だろうか?

 

解放(リリース)、『SSR 転移』!」

「私は今は転移しないわ。至急駆けつける必要があったらエリーが合図して。相手が何者かが割れるまでは近くにいちゃいけない可能性があるから」

「了解ですわ。『広域指定念話』!」

 

多分他のメンバーに呼びかけたのだろう。

私の方は走って奈落監視室に向かうのだった──────

 

 

 

 

 

 

Side ライト 1人称

奈落拠点正面玄関

 

エリーからの知らせを受け、即座に正面玄関前にいる謎の女に対する準備を整えて、エリー含めた『9999(フォーナイン)』と一緒に立ちはだかる。

そこにいたのは、『白い』という印象を絶対に持たせるという強い意志を感じる少女だった。

白いワンピース、白い靴…

しかし微かに違和感を感じる。髪色、目、肌、人間が変えられる範疇の色は白、あるいはそれに近い色か肌色だが、()()()()()()()()()()()()()()()()()

まるで目の前の存在が人間以外である事を示しているかのように、絶対に必要なものが存在しないかのような…そんな違和感があった。

 

「こんにちは。私たちの『奈落』にどのような要件で来られたのでしょうか?」

 

まずは友好的に。

害が無い可能性も大いにあり得る。

僕のグングニール100%に匹敵する武器を持った存在に下手に敵対する訳にはいかないからだ。

しかしメイは無表情だが警戒の色を隠しきれてないし、ナズナはもろに警戒してますよって感じの顔をしている。

アオユキは目を細めて目の前の存在を見極めてるようにしか見えないし、客人だとしたらすごく失礼だ。

唯一エリーは自然体で、警戒はある程度しつつも初対面だと考えたら自然な範疇に収まっていた。

 

「これは丁寧にどうも。まずは自己紹介をしましょう。私はアヴニール。()()()()()()()()です」

「ではこちらも自己紹介しましょう。私はライト。この後ろにある『奈落』という地上では『バベル』とも呼ばれている国の君主です。それでは、要件を聞きましょう」

 

なんというか…普通だな。

僕は抱いた感想はこうだった。違和感は感じるし、創世級(ジェネシス・クラス)の担い手とはどういう事だという疑問が残るが、丁寧な対応、態度。いずれも敵意を感じさせない。

いずれ国の君主となるのだから口調を丁寧なものに変える訓練をしていたのが功を奏したのか?

 

「要件は、あなたが所有している創世級(ジェネシス・クラス)のことです。

ええ、疑問が複数ある事でしょうね。それに全てお答えしますよ?」

「なら…エリー」

「了解ですわ」

 

僕の意図を汲み取ったエリーは、集団転移を発動、応接室に全員でワープした。

とりあえず客人として扱い、中に招く。しかし警戒は怠らない。

 

「ありがとうございます。ではまず、あなたの疑問にお答えしましょう。幾らでも…質問なさっても良いのですよ?」

「では、させて貰いましょう。まず一つ…あなたの言う『担い手』とはどういう意味でしょうか?」

「……『担い手』とは、世界を運営する8つの創世級(ジェネシス・クラス)…それを所有し、十全に扱う者を指します。あなたの持っているグングニールというそれも、『混沌』を担っているのですよ?」

 

あまり驚きはしなかった。

以前救世主ナズナから創世級(ジェネシス・クラス)が8つある事は伝えられている。

その内の一つは僕が持つグングニールの事である事も、目の前の存在が未だあらわにならないが恐らく持っている『流転』を司る創世級(ジェネシス・クラス)の武器も…ある事は知っていた。

 

「質問は以上です。あなたは…私のグングニールに何をしにきたのでしょうか?」

 

もしも混沌の力が必要で貸して欲しいとか、所有権をくれとかだったら丁重にお断りさせて貰う。

グングニールは奈落の重要な武器の一つであり、僕でさえ扱えない武器をそう簡単に貸し出す訳にはいかない。

 

「ええ、まずはその『混沌』について話しましょう。あなたが100%だと思っているそれは、()()0().()1()%()()()()()()()()()()()()()という話からしましょう」

「!? 待って下さい…これが0.1%?あの破壊力で?」

「そうです。そもそも『混沌』とは…()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

まずは創世級(ジェネシス・クラス)についての知識をおさらいしよう。

創世級は8つある。

それぞれ、生、死、創造、破壊、秩序、混沌、永劫、流転の8つだ。

それぞれが役割を持ち世界を運営する…というのが創世級に対する知識であり、かなり大雑把にしか知らなかった。しかし今『混沌』ことグングニールが世界をリセットするために創られたという事が明かされた。

それに対し僕は…。

 

「…つまり、世界をリセットするのにこの程度で出来るはずが無い、という事ですか?」

「そうですね。その認識でいいです。普段はスタンバイモードで待機されてます。力が少し漏れ出ていますが、真の力とはあまりにも程遠い。あなたは『担い手』には程遠い、ただの所有者でしかありません…」

 

…挑発しているのか?

しかし事実だ。ただ事実を言っただけなので、少しイラッとくる程度で問題は無い。

 

「では、私が『担い手』になれるように何かしてくれるんですか?」

「そうですね。遠回りしてしまいましたが、要件はそれです。あなたを『担い手』にしたいのです」

「………何故ですか?」

 

当然の疑問というか、何も聞いてなさそうなナズナ以外はそう思ったはずだ。

しかしそれに対して答えが返ってくる事は無かった。

まるで復讐相手の扱いの問題のように。しかし今回は相手がいる。

彼女はその質問に対してただ、不敵な笑みを浮かべた。

 

「それは後で分かりますよ。ですがグングニールを解放するための方法は知っていますよ?例えば…」

 

その瞬間、アヴニールから敵意が溢れた。

そして、左手にはいつの間にか泡で出来た弓のような物が握られて…そして、

 

憤怒の感情を多く引き出す、とか!

 

右手には、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「………は?」

「そうだね、君達のこと今まで見てきたけど、一つだけ言わせて!」

 

応接室にいる仲間は全員臨戦態勢に入っている。しかし攻撃しない。

エリー以外の全員は歯軋りして攻撃命令が降るのを待っている。

創世級(ジェネシス・クラス)の脅威を…ナズナは特に、神話級(ミトロジー・クラス)の武器の脅威を知っているので、それより上の武器ともなれば、簡単に攻撃なんてしてしまえばナズナでさえ一撃で死ぬ攻撃が飛んでくる可能性が高い。

それを理解しているナズナは防御も攻撃も出来る態勢になっていた。

しかし僕は……。

 

「君たちの復讐ってさあ! まだるっこしいんだよねえ!!」

「ふざけるなぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

僕がするべき復讐だったのに!

僕がちゃんと苦しめて、その果てに絶望して、希望の一切を失って死ぬべきなのに!

こんなぽっと出のよく分からない奴に横取りされるべきじゃないのに!

 

そんな思考に頭が支配され、即座にグングニールを手に取り2段階まで解放、即座に目の前の存在を殺さんと全力で投げる。

しかしアヴニールは椅子に座ったまま、ただ指を鳴らした。

ただそれだけで、全員が玉座の間にワープした。

 

「強大な力持ってるくせにさぁ!そんな慎重にする必要ないよね!?無理矢理呼んでさ、好きに痛めつけてやればいいじゃん!?しかもそこまで復讐の道理ないし!」

 

投げたグングニールは見えない壁に阻まれアヴニールを殺す事は無かった。

手元に戻ってくるグングニールを掴みながら、アヴニールを睨む。

 

「みんな、僕の復讐を台無しにしたこの女を殺す。創世級だかなんだか知らないけど、絶対に殺す!」

「「「「了解(ですわ(だぞ(致しました)))!」」」」

 

ナズナは分身し、手加減する必要は絶無と分かっているのか、即座に摂理を捻じ曲げ、頭を良くした。

エリーは魔導書に接続し、用意した100を超える魔導書の補助を受けた魔法を連射していく。

アオユキは神話級である鎖を使い、全力で殺さんといつの間にかいたフェンリルと連携攻撃を仕掛ける。

メイはこの戦闘のレベルに付いていけないと悟ったのか、後ろに下がってサポートの体制をとった。

 

「まだ2段階目…そんな段階しか出せないの?ほい」

 

玉座に座ったアヴニールは、退屈そうな表情で攻撃を開始する。

天井に展開された魔法陣から、エネルギーがこれ以上ないほど詰め込まれた光弾が発射される。それも豪雨レベルで。天井から降ってくる光弾の雨は、メイによって大多数が防がれてはいるものの、避け切るのは難しい。

 

「これ、デバフがヤバい奴だぞ!あたいが防ぐから、そのバリアの突破方法を考えてくれ!」

 

ナズナがプロメテウスをデカくするだけでは衝撃に耐えきれず邪魔になると判断。

なら仲間に当たる分だけ防げばいいと判断したナズナは、1人でメイが捌ききれなかった光弾を防いでいく。

未だ当たった仲間は誰1人としていないが、ナズナの直感的にデバフが込められているのだろう。

 

「常に展開されてますわね!この防御!解析できそうか試します!しばし耐えて下さいまし!」

「主よ、支援致します。グングニールによる攻撃を続行を」

 

この場の全員がグングニール以外で攻撃は届かないと判断したのか、僕を支援する方向性に至ったようだ。

エリーの極限級(アルティメットクラス)の攻撃魔法を混ぜた飽和攻撃をするも、無傷である事実を全員見た。

これではナズナの必殺技も届かない。

アヴニールの言っている事が確かなら全部解放しなければ話にならないはず…!

そう思った僕は、これ以上の攻撃は無意味と考え、エリーに命令を出す。

 

「グングニール2段階目が余裕で封じられた…エリー!『緊急用グングニール封印完全解除』を!」

「了解ですわ!緊急用グングニール限定封印限定解除!コード『あまねく破壊の力、何者も、万物も接せず』死の力よこの世に虚無を齎せ!」

「ぐぅ…!」

 

封印の解除は今まで2段階までしかやってこなかった。

やったとしてもシュミレーション内で3段階を少し解除したくらいで、完全解除なんてした事が無かった。

禍々しい槍だったグングニールは、全てを冒涜する魔王を想起させる形になっていた。

ただ見るだけでも精神を蝕まれ、物理的にもただ接触しただけの地面が純黒に染まり、光を一切吸収しなくなった。僕の手ももはや形を成さず、崩壊しかかっている。

このままでは僕の命が危ない…!

その前に決着を付けさせて貰う!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全てを消し去れ!神葬グングニール!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エリーの魔法による補助でやっと全力の投擲を実現し、混沌の力が推進力となり音速を遥かに超えた速度でアヴニールの下に飛んでいく。

そこでようやくアヴニールが立ち上がり、手をかざした。

 

「完全解除じゃないよ。まだスタンバイモードにしか過ぎない。0.1%だぞ?完全に掌握した創世級(ジェネシス・クラス)に届くと思っていたのかな?」

 

バリアは突破出来た。いや、展開しなかったのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………は?」

「なん……で?」

 

絶望が、仲間達に静かに伝わっていく。

アヴニールからの攻撃は、いつの間にか止んでいた。

グングニール完全解放が、届かなかった。その事実が、ただ重くのしかかる。

声が、細々としたものしか出ない。

 

「グングニール…戻ってこい…」

「来ない。これ以上持ったら死んじゃうから。死なれたら困るからね。少し細工させて貰ったよ」

 

ゆっくりと、階段を降りてくる。

半身の感覚が消失したせいで、まともに立つ事が出来ない。

そして、まだ諦めていないエリーがアヴニールの情報を、『流転』の権能を伝える。

 

「グングニールとのぶつかり合いで、やっと分かりましたわ…グングニールと比べれば解析しやすかったですわ。アヴニール!あなたの権能は…!」

「「「概念的物の貸し借り」」」

 

ナズナが、アヴニールが。

エリーと重ねて答えを出した。

 

「正解だね。おめでとう。それで?分かったところで何が出来るの?」

「なにも…思い浮かびませんわ…」

 

エリーと結構な頻度で長時間話す僕は知っている。

()()()()()()()()()()()()()()()

冗談を言う時。あるいは言い訳をする時。

虚偽の内容を言うときは、いつも声が少しだけ、ほんの少しだけ高くなる。

つまり、何か策があるという事か…?

しかしどうやって?

僕のグングニールが届かなかったのに。

現在サーシャさん以外で奈落で最強の破壊力を有するグングニールが、呆気なく終わった。

いや、まさかサーシャさんに…?

 

「まあ解説しようか。私の持つ『流転』の創世級…『泡沫』は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。本気を出せば現在にも干渉出来たりもする。今回は出す必要無かったけども」

「それで、未来のわたくしが開発した魔法を借りてきて使用した…ってところですか。不愉快極まりないですわね」

 

今、エリーは時間を稼いでいる。何も傷はついていない。思考するに当たって万全のコンディションだ。

誰かに念話したり、どこかで遠隔で魔法の準備を行なっているのか…?

 

「まあ、返さなきゃいけないって欠点はあるけどね。まあ、可能性を漁れば同じ魔法なんていくらでもあるから別にいいけどね」

「………それで?こんなことをやらかしておいて…逃げられるとお思いで?」

 

近付いている。サーシャさんが。玉座の間にワープ出来る部屋で、撃ったら死ぬ技を用意している。

知覚出来る。この感覚は、冒険者ランクを上げる時に何度も経験したから分かる。

 

「未来の可能性じゃ、ワープ不可能でもワープ出来るような魔法を用意しなきゃいけない場面が来ちゃうみたいだね?私ならそれを借りてくればいつでも逃亡できるし、それに逃げる意味がないでしょ」

「…………それで、可能性可能性言ってますが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「………??」

 

瞬間、空間が歪み、サーシャさんが現れる。

手を掲げ、光の剣を今にも振り下ろさんとする構えだ。

ヴィーナスエクスカリバーノヴァの構えだ!

 

「混沌は通じなかった…けど、これはどう?」

「…!?」

 

アヴニールが驚いている。

グングニールを完全解放した今ならわかる。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

あれなら…!

 

「ねーちゃん…やって…」

「ええ、行くわ!」

「流石にヤバいか…!?」

 

階段を降り切ったアヴニールが慌てている。

ただ、眺める。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヴィーナスエクスカリバーノヴァ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理屈を無視する光の剣が、アヴニールに向かって振り下ろされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side サーシャ 1人称

奈落 玉座の間

 

 

蘇生魔法を受け、目を開けた私に映ったのは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「流石に今のは、ヤバかった…理屈を無視する攻撃…そんな無茶苦茶な力をどうやったんだ…?」

 

死んでない。手に持っている『流転』に傷はない。

どうする…?エリーの蘇生魔法は魔導書の性質を変えて数100冊同時に補助が出来るようになっても1日1回までだ。つまり私の撃ったら死ぬ技はもうおしまい。

本当に撃ったら死んでしまう。

どうする…!?

 

「わたくし達は…まだ負けておりません。別に、戦力はこの場にいる6人だけじゃありませんわ。ライト様の『無限ガチャ』の可能性は無限大ですもの…」

 

エリーは、宣言した。

 

「緊急事態発令!コードブラック!『君主死亡シナリオ完遂寸前』!つまり…」

 

 

 

 

 

 

 

「総力戦ですわ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言った瞬間、あたりの空間が歪んだ。その数、およそ11。

レベル8888の2人、オルカとカオス。

レベル7777の3人、スズ、メラ、アイスヒート。

レベル5000の6人、ゴールド、ネムム、アネリア、アルス、アーミラ、ウルス。

数は多くないけど、この世界で最強の奈落が誇る、100人どころか1000億人力以上は確実に保証してくれる、頼れる仲間達だ。

みんながこの戦いについて来れるかは、オルカのバフデバフにかかっている。

そして、肝心の折れかかっていたライト君も仲間の姿を見て体も精神もボロボロになりつつも立ち上がった。

 

「ああ、そうだよ…グングニールが効かなかったからってなんだ…ヴィーナスエクスカリバーノヴァが殺し切れなかったからなんだ…!」

 

 

 

 

「僕たちには!仲間がいるじゃないか!」

 

 

 

 

 

「眩しいね…だからああなりたいのか…」

 

アヴニールが独り言を言っていた気がするが、あまり聞こえなかったのでスルー。

玉座の階段の前にアヴニール。

そしてその前に立ちはだかるは、奈落の全戦力。

私はもう戦えない。ライト君はグングニールを失った。

でも仲間がいる。カードがある。

なら、勝算は無限大にある…!

 

今まで奈落が引いてきたカードの数は1億回くらい…その中から戦闘に使える強力なカードは何千万枚ある?

まだ終わっていない。

可能性がまだまだ残されている!

そう希望を抱き、ライト君のバフ系のカードが解放(リリース)されるのを合図に、

みんなが適切に、しかし最速でアヴニールを殺す明確な意思を持って最強の技を仕掛けるのだった─────




アヴニール
割と傷付いてる。ヴィーナスエクスカリバーノヴァはマジで結構効いた。あと3回連続で撃たれたら死ぬかもしれない。

ライト
死にかけ。もはや全身が黒く染まり、半身の感覚も機能も失ってるけど、仲間がいるからまだ舞える。

サーシャ
無傷。レベル1000がちょっとバフした程度で何が出来るの?素直に撤退。ヴィーナスエクスカリバーノヴァで殺し切れなかった時、もう一回撃とうかと思った。

メイ
無傷。グングニールもヴィーナスエクスカリバーノヴァも届かないのを見て絶望してたけど、主君が立ち上がったので全身全霊でみんなをサポートする。

エリー
無傷。補助用魔導書が100冊くらいになった。極限級の魔法も一部無詠唱で扱えるようになったが、蘇生魔法は相変わらず1日1回。最初から絶望してない。通りが悪かっただけで、あれも魔法なら突破方法が無いはずないと確信している。

ナズナ
結構傷付いてるけど再生で完治できる範疇。直感と論理的思考でアヴニールの権能を突き止めた。『泡沫』の権能を一瞬でも停止出来れば殺せると思い、分身と連携を図る。全部通らないのを見てギミックボスだと思っていた。

アオユキ
無傷。主の攻撃が届かなかった時点で自爆の性質を持ったモンスターの性質と融合しまくって最大火力の自爆を仕掛けようと思った。けど主が立ち上がったので防御を突破する方法を全力で考える。

アッセンブル組

オルカとカオス
オルカはアヴニールの権能の影響を受けないバフが扱える時点で超優秀。ちなみに漫画版と同じタイミングで登場したけど、出すタイミングがないのとイベントが漫画版と一緒になるので今回が初登場になった。カオスも同じ。
カオスは攻撃魔法吸収がアヴニールの戦法とベストマッチの相性を持っている。凶悪なコンボができる。

スズ、メラ、アイスヒート
スズは弾丸さえ通れば割と好き放題出来る。戦える方。
メラはタンクとして超優秀。なんならナズナの次くらいタンク適正ある。
アイスヒートは純粋に力不足。ライトの治療に貢献できるかなくらい。

ゴールド、ネムム、アネリア、アルス、アーミラ、ウルス
ゴールドはタンクとして優秀。
ネムムはバリア切れの隙間があるとすれば容赦なく刺せる。
アネリアは引いてきたカードの知識を持って最適なタイミングで、最適なカードを用意できる。
アルスも同じ。
アーミラは…実力不足かな…。
ウルスはライトが戦闘不能になった場合等の代理指揮が可能。攻撃は無理。

今のグングニールの状態
ゲームで言うところのタイトル画面。
中身があるゲーム(流転)に対してタイトル画面だけ(混沌)で面白さで勝てるはずが無いはずです。
ファイナルソード全編とモンハンワールドアイスボーンタイトル画面オンリーだったらファイナルソードの方が面白いよねって感じの差。



※ヒロはまだ生きてます。完結までには死以上を与えます。
容赦無く苦戦させます。
二次創作なので。
アヴニールの攻撃もっと激しくした方が良かったかな…。
仮に私がとち狂って打ち切りエンドにするならここで奈落全滅させて未完ですかね。しませんけど。

次回 指パッチン
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