A前世の警察くらいにしか思ってません。B級冒険者になった時勧誘されましたが断りました。口止め料と一緒に事情を話して納得してもらいました。
なんと、意外なあの子が初召喚。
SURカードを引いてから数ヶ月が経った。
あれからガチャから出て来た物質で拠点のQOLを高めつつバフカードを貯め、モンスターが入ってこれない結界を張り*1、調伏出来そうなカードが来るまでモンスターを狩りつつ生活していた。
ちなみに長距離ワープも引いたが無効化されてるようでダメだった。
ライト君のレベルも3100になり、武器も新調した。
ダンジョンコアを守るようにいたドラゴンも倒した。あれがレベルの暴力かと当時は思っていた。
ライト君が私の戦い方を真似たいと言ったがあの戦い方は私の才能ありきの戦い方なので無理と話したら残念がっていた。かわいい。
ライト君がレベルの上限をぶっちぎりで突破してる理由と、『ますたー』についても出来る限り話した。
上限突破してる理由はライト君が『ますたー』だからという仮説を立てたくらいで、『ますたー』について話すとライト君は激怒した。
「そんな理由で僕は殺されそうになったのか…!許さないぞあいつら…!絶対に殺してやる!」
私が知っているのは、
・『ますたー』とは世界を導く
・『ますたー』は強力な
・『ますたー』はレベル上限がない。
・ライト君が『ますたー』ではなかった場合念のため始末しろと言われていた。
・『種族の集い』が結成された真の意味。
・『種族の集い』を裏切った理由。
ここまでを話した。ライト君は
「あいつらとの思い出は偽物だった…けどサーシャさんとの思い出は本物だった…。ありがとう、サーシャさん。僕を助けてくれて」
と言っていた。
ほとんど打算で動いてたつもり*2だけど…感謝されると嬉しいな。
そんなこんなでガチャを引き続けていたライト君だったが、
”ダンジョンコアのすぐ近くでガチャを引く“事でSURが出る可能性を高めた結果、なんと割とすぐにSURカードが出たのである。
しかし…
「『USR/禁忌の魔女 エリー レベル9999』…どう考えても私と相性最悪ね」
「どうしてですか?僕たちは前衛で、魔法使いは後衛…相性最高に見えますけど」
「ライト君は全然良いのよ。問題は私。私の戦闘スタイルは
「あっ…強制的に武装解除させられると、あとは絶対後ろで引き撃ちしてくるであろう『禁忌の魔女』の強大な魔法で触る事も出来ずに死ぬ…」
「正解よ。ライト君」
考えられる『禁忌の魔女』の戦法は、高速移動の魔法と壁をすり抜ける魔法で延々強力な攻撃魔法を引き撃ちしてくる…。しかも最悪な事にワープが使えない。
勝てるイメージが湧いてこない。*3
「でも…同レベルの前衛が居れば勝てるわね」
「それを引いて調伏すれば…一気に前衛後衛が揃う!」
「その通りよ!ライト君!」
そういう事で、私たちは『禁忌の魔女』に近いレベルの、強力で調伏可能な前衛を引くというソシャゲでそんなの狙ったら破産する厳しい条件に合うカードを引こうとするのだった…
数時間後
意外とすぐ出た。びっくりするくらいあっさり出た。私の感覚だと1年はかかるはずなのに。
「えーと?『SUR/真祖ヴァンパイア騎士ナズナ レベル9999』」
ヴァンパイアか。100万の命がある某人間大好き真祖を思い浮かべたが違う。
戦い方がはっきりとイメージ出来る。
おそらく近接戦。遠距離攻撃は…それを主体にされたらおしまいだが無いと思う。
圧倒的フィジカルで押しつぶす。そういうタイプだろう。
後噛みつきにも警戒しなければならない。
そこまで考えたくらいで、ライト君が
「サーシャさん、すごいすぐ出たけどこれはどう?」
「良い感じ、ね。これなら全力で対策すれば調伏出来そう」
「!!!!どんな対策をしますか?」
「そうね、真祖ヴァンパイアと書いてあるから本来の吸血鬼の弱点は無いと思った方が良いわね。なら、近接戦闘スタイル特有の弱点を突く必要がある────」
そうこうして対策会議を進めていると、時計がもう午前1時を示している。
そろそろ寝る時間だから召喚は翌日にすると伝えると、ライト君はそれに頷いて拠点に戻る事にした。
翌日
今は昼時、吸血鬼はもう寝る時間だ。
決戦のバトルフィールド*4を整えていつでも戦闘出来るように構える。
恐らく人生最大の戦いになるだろう。*5
この時、ふと頭の中に「調伏とか本当はいらないんじゃ無いの?」という考えが頭をよぎった。
そうだったらいいな*6と思いつつ、
「ライト君…配置に着いたわ。いつでも準備OKよ」
「了解…こっちも準備完了だよ」
今回の配置は一撃は受けれるライト君が前に立って、攻撃をくらったら絶対に一撃死する私は間合いの中に収まるようにライト君の後ろに立つ。
「行くよ…
そういうと私の体が一気に軽くなり、万能感に満たされる。しかしそれには酔わない。
数ヶ月の間に何も恩恵について検証していなかった訳ではない。
数ヶ月前の検証により、“分類分け出来るカードは一気に使える。ただし本当に全部持ってかれるから使うなら短期決戦くらいにしか使えない。*7”という事実が判明した。
今回はまさに短期決戦なので出し惜しみなしで挑む。
「『SUR、真祖ヴァンパイア騎士ナズナ』!
途轍もない量の光が溢れてくる。しかし私たちは瞬き一つしない。
ライト君は次の一手が打てるように槍を構える。
「先手を打って!」
「!『タイプバインド』
光が収まらない内に強弱一切を問わず相手を拘束出来るタイプのカードが一気に解放される。
光が収まった時…物凄い量の拘束がされている『真祖ヴァンパイア騎士』はこう言った。
「えっと…ご主人様達にここまで警戒されるとさすがに悲しいんだけど…」
「「えっ?」」
私たちは後から聞いたら大爆笑してしまうようなそんな間抜けな声が響くのだった。
数分後、改めて話を聞いた所、ご主人様とはライト君の事であり、こんな事せずとも絶対の忠誠を誓うとの事。
(怪しい〜!すっごい怪しい〜!)
と思いつついつでも殺害可能な体制で話を聞いていく。途中で私の事を聞かれたのでライト君が「僕の命を…心も助けてくれた大恩人だよ。この人がいなかったら僕は絶望しながら死んでいる」と紹介したら
「ご主人様の大恩人か!ならご主人様と同じぐらい忠誠を誓うぞ!」
といかにも元気っ子っぽい口調で話すナズナ。
(事実ではあるけども!)
少し罪悪感を感じる私。後忠誠を誓うって言ったってそんな軽いノリでするもんじゃない気がする…!
「えっと、拘束、破れる?」
「よゆーだぞ!えーい!!!!」
そう掛け声をあげて夥しい量の拘束をまるで最初から無かったかのように全部破るナズナ。
(意味ないじゃん!拘束!)
自分の作戦の脆さに気付かされた。さすがに最低でも2秒は拘束出来るものかと思ってた。
私達は体制を解除してライト君と並ぶような形でナズナの前に立つ。
自由になったナズナは忠誠の証として足の甲にキスしたいと言う。
作戦が完全に瓦解した。真っ向勝負すれば絶対に死ぬ。
こうなったらナズナが演技派の可能性を捨て、本当に忠誠を誓っている可能性に賭けて、足の甲を出す。
すると無防備で絶好の攻撃チャンスだったのにも関わらず、ナズナは私たちの足の甲に素直にキスした。
…身長が今の私*8より高いの、なんか嫌だな…。
どんなタイミングにも関わらず襲われたら死ぬので信じるしかない私は、胃痛を覚えつつも「これからよろしくね。ナズナちゃん」と挨拶するのだった。
Qダンジョンコアどうしたの?
A真実を知りたいというライト君の意見に合わせて壊さない事にしました。
国と戦争するのには戦力が必要だからです。
Q幼女化解除アイテムは?
A持ってはいますが、アイテムボックスの中です。ちなみに最後まで使われません。
Q憑依サーシャはナズナの事どう思ってる?その逆も。
A憑依サーシャ→ナズナは現在、「信じるしかない。体型だけ見るならすごい好み。」
ナズナ→憑依サーシャは現在、「ご主人様を助けて下さった大恩人!!!!大好き!!!!」
です。
Q他のレベル9999メンバーは?
A憑依サーシャ的には、ナズナというデカい戦力を手に入れたので、調伏システムだったとしても負けることは考えづらいという考えなので、次回召喚します。