アルフと初めて会った数日後、私は今すずかの家にいる。すずかから私の家でお茶会しましょうと誘われたからだ。
特に断る理由もなかったので私はなのは、アリサと共にすずかの家に赴くことになった。
その際どうやら恭也さんもついてくるようだった。
「そういえば、私がすずかの家に来たのはこれでまだ2回目だったかな?」
「そういえばそうね、樹なんで来なかったのよ」
「特に訪ねる理由もなかったし、訓練とかしていたかったしね」
「そうなの?私は結構来てたよすずかちゃんの家」
どうやらなのはは頻繁とはいかないが私よりもかなりの頻度で来ていたようだった。
「まぁいいわ、それなら今度から機会があれば訪ねればいいじゃない」
「そうするよ。そういえば恭也さんはどんな理由で参加したんですか?」
「俺か?俺は別の用事さ」
別の用事?私がなんなのか考えているとなのはが即効でバラした。
「お兄ちゃんは恋人さんに会いにいくの♪」
「恋人?すずかの家にいるの?」
なのはの声は充分に大きかったので恭也さんにも聞こえていたようだ、顔が赤くなっている。
普通に考えればすずかはありえない、となるとメイドであるノエルさんやファリンさんそして同級生だという忍さんだが。
「ノエルさんですか?」「違う」
即否定された。
「なら忍さんですか、たしか同級生でしたよね?お似合いですよ。結婚式には呼んでくださいねお祝いしてあげますよ」
「樹、気が早いよ。まぁありがとうと言っておくよ」
恭也さんは照れながらもお礼を言ってくれた。
「樹置いていくわよ、さっさと来なさい」
「あぁごめん今行くよ」
アリサが急かしたので私は話を切り上げ追いかけていったのであった。
すずかの家に入ると出迎えてくれたノエルさんがいたので軽く挨拶し、案内された場所に行くと既に忍さんが来ており挨拶した後に恭也さんとどこかに行ってしまった。
今はいつものメンバーでお茶を飲んでいた。
「しっかし本当にラブラブね~忍さんと恭也さん」
二人が消えた先を見ているアリサ。
「そうなの?道場で鍛錬しているときはそんな感じはしないけど」
私がそんな事を聞く。するとなのはが、
「でも忍さんと会ってからお兄ちゃんの雰囲気が優しくなったの」
嬉しそうになのはが言っているが、私が爆弾を投げ入れる。
「すると近い将来なのはとすずかがおばちゃんになる可能性があると…」
「「うっ……」」
私の言葉に二人が引き攣った。
「言われてみればそうよね。二人に子供が出来ればなのはとすずかはおばちゃんね」
「アリサちゃ~ん、樹ちゃ~ん」
「他人事みたいに~」
「「他人事だし(から)」」
アリサと声が揃った。
「キュ―――――――!!!」
突然の悲鳴に全員が下を見ると、ユーノが猫たちに追いかけられていた。
「あぁダメだよ!追いかけちゃダメ!」
すずかの言葉も届かずに被害は拡大していく。その時私はそういえばと
「前に来た時は猫はいなかった気がするけど?」
「それってあの時の事?」
アリサが確認してきた。
「そう、アリサとすずかと私がアレに巻き込まれた後の事」
「そういえばあの時は猫がいなかったわね」
私とアリサが議論を交わしている間もユーノは逃げ続けていた。
そしてそれは唐突に起きる。
「お待たせしました!!え!?っとうわぁぁああ~!?」
ケーキと紅茶を持って来たのだろうファリンさんの周りをユーノと猫が足元を回り目を回した。
―――ツルッ
「あ……」
―――バシャアッ!!
「あわわわわ!?すみませ~ん!!」
ファリンさんの持っていたトレーが落ち、乗っていた物が全て私に降ってきた。
「……災難ね樹」
その後騒ぎを聞きつけたノエルさんによって一応収まった。
が、私は紅茶で濡れてしまったのでシャワーを浴びるように忍さんに言われたので案内された。
浴室に入っていく私を見て何やら笑みを浮かべていたのを私は気づけなかったことに後悔したのは後の事である。
「樹ちゃん大丈夫かな?」
なのはが心配そうに呟く。
「樹なら大丈夫でしょ、それよりすずかちょっと聞きたいんだけど」
「なに?アリサちゃん」
「前に私達が巻き込まれたアレがあったじゃない」
「アレ?」
「樹が活躍して助けてくれたアレよ」
「あぁアレね、アレがどうかしたの?」
「あの後すずかの家に戻ったけど、その時猫がいなかったわよね、どうしてなの?」
「あ、あの時ね。あの時の猫たちは別の部屋に移っていたの」
「そうだったのね、道理で猫たちの姿が見えなかったわけよ」
アリサとすずかが話しているうちにどうやらノエルが別のメイドを連れて戻ってきたようだ。
「皆様遅れて申し訳ありませんでした」
「遅かったじゃない樹…ってあれ?樹はどこ?」
その時ノエルの後ろにいたメイドが素早くケーキや紅茶を配っていく。
その様子を見ていた三人は暫く黙っていたが、
「樹君いい加減喋ったらどう?」
あとからやってきたらしい忍さんがそう言った。すると、
「……なぜ私はこんな格好しているのですかね?」
「…もしかして樹…?」
私は肯定するように頷く。
「わぁ~樹ちゃん可愛い~というか似合っているよ」
なのはが素直な感想を言っているが、私にとってはこの格好は拷問に近い。
「忍さん他の服はなかったのですか?例えば執事服とか」
「ごめんなさいね、他の服だと鮫島の執事服かお父様の服になるんだけど、流石にサイズが合わないから。それにまだ貴方の服は乾いてないの」
「はぁ、もういいです」
忍さんの言葉に私は諦めた。決して忍さんの右手に見え隠れているカメラに諦めたわけではない。
第21話終了です
今回は話がうまく書けなかったため短いです、戦闘にも達していません。
次回はついにあの子が登場します、そしてあの使い魔の絡みもあるかも!?