アースラで私とクロノの模擬訓練が終わった翌日。市街から離れた一角でジュエルシードの反応があった為、私達は現場に急行した。
そこにいたのは鳥型の異相体で飛ぶ速度が速く、なのはでは捕捉が困難だった。
その為、クロノがシューターで追い込み、私とユーノでバインドを掛け捕捉し、動けなくなったところになのはのディバインバスターで止めの封印という形で戦闘は終了した。
その攻撃を見ていたクロノは、
「しかしモニターで見てはいたが、直に見るとさらに凄まじいな……」
疑問に思った私はクロノに訊ねた。
「どういうことですか?」
「なのはの砲撃魔法のことだ。あれだけ高い魔力で収束魔法を使うやつなんて見たことなかったからな。
もし僕にあれが直撃していたらたとえ非殺傷でもかなり酷いことになっていただろうな……」
クロノは遠い目をして乾いた笑いをしていた。よほど怖かったのだろう。
「確かにそうですね…僕も受けたくないです……」
ユーノもクロノの意見に賛成のようだった。私は精霊がいるのでそこまで心配はないのだが敢て受けたくはなかった。
「だからあの時樹が守ってくれて助かったよ。(あのまま受けたら間違いなくトラウマものだった……)
とにかく初めての共同作戦だったがうまくいってよかったな」
「そうですね、クロノさんの作戦指揮が上手くて此方はとても戦いやすかったです」
「…樹、僕にさん付けはいらない、クロノでいい。ユーノもそれでいいからな」
「分かりましたクロノ」
「分かったよクロノ」
私達は作戦が終わったためアースラに戻るためエイミィからの連絡を待っていた。
その時ニンフから秘匿念話が来た。
[『マスター、秘匿通信が来ました』]
「『秘匿通信だって?ミゼットからかい?』」
[『いえ、フェイトからです』]
ニンフからの返事に私は少し混乱した。なにせフェイトは今管理局に追われている立場だ、自ら捕まりに来る愚行はしないはずだが何か事情でも変わったのか?
「『分かったフェイトには私の家にくるように指示を伝えておいて、私もリンディさんから許可を貰ってから家に戻るから』」
[『了解しました』]
その後、私はリンディさんに家に忘れた持ち物を取りに戻ると言って許可を貰った。
*************
家に戻った私はまずサーチャー等、監視が無いかの確認を行った。
ニンフの索敵では監視は無かったようなので、私は念話ではなくフェイトのデバイスであるバルディッシュに通信を行い転移せずに来るようにフェイトに指示した。
暫くして…
―――たったったっ……
「……ふぅ、ごめん樹待った?」
フェイトとアルフが走ってやって来た。
「ん、大丈夫だよ待っていないから。それよりまずは家に上がって、管理局に見つかるから」
「うん」
「悪いね樹」
私は二人をに家に上がるよう促した。
「それでどうしてこんな時に連絡を寄越したの?」
「うん、それなんだけど私の母さんが樹に会いたいって言ったの」
フェイトの返事に私は疑問を持った。
「?どうしてそこでフェイトのお母さんが出てくるの?」
「判らない。この前管理局から逃げた後、元の世界にある家に戻ったんだけど、その時こっちに来るとき母さんから出来れば樹を連れてきれくてって言ったの」
その言葉に私は何か引っ掛かりを感じた、だが会ったこともない私がフェイトのあ母さんに予測を立てるはできない。
なので私は予防線を張ることにした。
「会うのは構わない。けど必ず帰ってこられると保証できないと一緒に行くのははばかれるかな」
「それについてはあたいが保証するよ、何があってもあたいが樹を帰してあげるから」
私の疑問にアルフが答えた。
「そうか分かったよ。ただこのまますぐに行くと管理局の方から何言われるか解らないから、ジュエルシード対策の為の修行とでも断ってからにするよ。
準備できたら此方から連絡するから」
私の言葉にフェイトは、
「うん、分かった。それじゃあ長いこといると見つかも知れないから私達はここで」
「樹、また後でね」
そう言って二人は帰って行った。
その後、私はリンディさんに今のままでは足を引っ張る可能性を話をし、修行をしたいと話をし許可を取り付けた。
リンディさんはあまりいい顔をしなかったが、ミゼットからの話を思い出し、
「危険な行為だけはしないようにね」
と言い、渋々ながらも許可したのだった。
そして現在、私は海鳴市にある山中にいる。ニンフに確認してサーチャー等監視が無いことを確認してからフェイトに通信を入れる。
程なくしてフェイトとアルフの二人が空から現れる。
「待ったかい樹」
「いや待ってないから大丈夫だよ(前にもこのやりとりやったな)」
アルフとの会話にフェイトとの会話で同じことがあったなと思い出していた。
「樹、早速だけど直ぐに転移するよ。管理局に知られたくないから」
「分かったよフェイト」
「樹、近くに来てくれ」
私が二人の近くに行くとアルフは転移魔法を発動する。
次の瞬間目に映ったのは美しい花が咲き乱れたある次元だった。
「ここは?」
私の疑問にフェイトが答える。
「ここは【時の庭園】と私達は呼んでます」
それは次元の海に漂う大きな島のような所だった。
そしてフェイトの案内に私はついていくのだった。
第30話終了です
今回は少し短くなってしまいました
次回、プレシアとの会話に?