精霊使いの転生者   作:キジトラのヌコ

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番外編
精霊使いの転生者 番外編


 精霊使いの転生者 番外編 テスタロッサ家の事情

 

 

 プレシア・テスタロッサの事情

 

 

 

 とある次元世界の一つ、ここは時の庭園。

そこには高ランク魔導師が住んでいた。

その者の名はプレシア・テスタロッサ、かつて魔導師ランク条件付きSSランクという現在でも類を見ないほどの実力者だ。

プレシアにはある一つの願望があった。それは過去に起きた事故で亡くなった娘(当時は死んでいたと思っていた)、アリシアを蘇らせることである。

生き返らせるためにプレシアは様々な研究に手を出した。

その時の研究の一つ【F計画】後の【プロジェクトF.A.T.E】だが、【F計画】で人造生物の開発と記憶移植の技術を学びアリシアのクローン、フェイトを生み出した。

だがフェイトはアリシアではなかった。利き手の違い、魔力の有り無し、性格等細部の違いがあった。

プレシアはアリシアではなかった事に当時は絶望もした。だがプレシアの使い魔であるリニスに教育係として宛てがい、さらにその姿を見ているうちに自分の娘としての感情も生まれてきた。

そしてアリシアの事は諦めず、フェイトを自分の娘として育てていった。

だがプレシアにも誤算があった、それはアリシア蘇生の為に無理して研究していた為、肺に病気を患ってしまったことだ。

その事実に気づいた時には既に手遅れの状態まで病は進行していた。

病気の事は使い魔であるリニスのみ話、フェイトには黙っておくように指示をした。

そしてプレシアの願いが叶うのはもう暫く先となる。

 

 

 

 フェイト・テスタロッサの事情

 

 

 フェイト・テスタロッサ、アリシア・テスタロッサのクローンであるがその事は本人は知らない。

フェイトにはかなり高い魔力があり教育係であるリニスによって優秀な魔導師に成長していった。

そんな中、フェイトにはある違和感があった。

それは、利き手や、魔力、記憶にある母親の姿等である。

今ではそれ程気にするほどではなかったが、意識が起きた当時、無意識に利き手と違う手を使って上手く掴めなかったとか、

私に魔力なんて有ったかな?等疑問もあった。

だが、そんな疑問もある日吹き飛ぶ事が起こった。

それはある日の寝る前の時間だった。

その日は偶々寝る前にトイレに行っていなかった。母親であるプレシアから寝る前にはトイレに行きなさい、と言われていたので、遅まきながらトイレに行こうとしたその時だ。

トイレに行く途中に扉が僅かに開いていたのが気になり、少し近づいてみた。

部屋の中からは二人の声が聞こえてきた。プレシアとリニスである。

気になったフェイトは暫くその場に留まり話を聞いていた。だが二人の声はそれ程大きくない為とぎれとぎれでしか聞こえない。

その時だ!突然プレシアが咳き込みだした、慌ててリニスが駆け寄る音が聞こえる。

フェイトは飛び出したくなる気持ちを抑えその場に留まる。

やがてプレシアの咳は収まる。フェイトは逸る気持ちを抑え耳を澄ませる。

リニスの声が聞こえ、更にプレシアの声も聞こえてくる。

途切れとぎれに聞こえる声には、どうやらプレシアは何かしらの病を患っており、最近その症状の進行が進んできているという。

だがその事はフェイトとアルフには秘密にしていたようでフェイトは初めてここで知った。

リニスが薬を持ってきますと立ち上がったので、フェイトは音を立てないようにしてその場を離れた。

本来のプレシアとリニスなら扉の後ろに誰かが居たぐらいはすぐに察知できただろう。

だが今はプレシアの発作で二人共気が散っていたため判らなかった。

自室に戻ったフェイトは二人の様子を思い出し、これからどうしようかと思いをはす。

一晩悩んだ結果、フェイトはアルフにだけ事情を説明し、プレシアの病気を治すための情報を集めだした。

それから暫くして、現状、フェイトの魔法では病気の治療は難しいということだけが分かった。

しかし、諦めきれないフェイトはそのまま色々な情報を集め、最近ジュエルシードと呼ばれるロストロギアが発掘されたという事が上がってきた。

そのロストロギアには持ち主の願いを叶えるという力があるというあやふやな情報があった。

だがフェイトはその情報を信じ、ジュエルシードが運搬される時間と貨物船を調べ、その貨物船を襲撃することにした。

結果、襲撃は成功したがジュエルシードは第97管理外世界へと散らばることになる。

そして物語は第97管理外世界……地球へと移りゆきそこで新たな出会いが待ち受けフェイトの望みも叶うことになる。

 

 

 

 ????・??????の事情

 

 

 

 私が今の状況に気づいたのは何時なのかな?多分そんなに経ってないと思う。

カレンダーを見てあの時から恐らく数日経っていたのが分かった。

私の身体はメディカルカプセル?に入れられ水中を漂っている。

だけど今の私は身体から離れ空中を漂っている。何故かわ解らないけど身体からはあまり離れられないようで、せいぜいが家の敷地ぐらいしか移動できなかった。

今の私は何故かお母さんやリニスに視えない様で、目の前を手を振ったみたり正面に立ってみたりしてみたりしたけど、どうやっても気づいてくれなかった。

やがてお母さんは見たこともない研究に没頭するようになってあまり夜も寝なくなった。

リニスも心配してるけど、お母さんは私を生き返らせるのよと言って聞く耳を持たなかった。

その話を聞いて私は、あぁ私は死んじゃったのか。と初めて気づいた。

お母さんが何日も研究していたある日、私の身体がある部屋とは別の部屋に新しいメディカルカプセルが設置されたの。

初めは何をするのか解らなかったけど、お母さんが私にそっくりな娘を連れてきてその娘をカプセルに入れたの。

その後よく分からない機械を操作するお母さんとリニスがその娘に色々やっていたの。

また何日か経ったある日、ついにその娘が目覚めたの。お母さんはその娘をフェイトと名付けたの。

暫くその娘の様子を見ていたお母さんは、失敗だわ…と呟いていた。なんのことだろうと思っていたら、後日その答えが解ったの。

その娘は私にそっくりだけど、私とは利き手が逆だった。それに私には無かったリンカーコアも在るみたい。

私は魔法が使えなかったから羨ましいな……

だけどお母さんは私と違うことに気に入らなかったみたい…フェイトの教育にリニスを当てて一応育てるみたいだった。

あれ?でもよく考えたらあの娘は私の妹になるのかな?だったら嬉しいな!

それからまた何日も経ったある日、フェイトがリニスと一緒に別の世界に行って勉強している時、部屋にはお母さんと私が一緒にいたの。(お母さんは私が視えないけどね)

お母さんが何か呟いていたから近づいて聞いてみたの。

そしたら、お母さんは、

 

 ……失敗作…やはり……一度…べて…り直し…

 

 なんかとっても危ないことを言っていたの。

私は慌ててお母さんに聞こえないとは分かっていても、そんなことはダメ!って言っていたの。

そしたら、私の声が聞こえたのかは判らないけど、お母さんはその危ない考えをやめてくれたみたい。

その日を境にお母さんは時たま危険な思考になったりしたけど、その度に私が近くで止めてって言っていたら、何とか正気に戻ってくれたの。

その繰り返しが功を奏したのかな?暫くしてもう危険な事を言わなくなったの。

だけど私はある時まで知らなかったの、お母さんが病気になっていることに。

そのことを知ったその時の私は、どうして私はお母さんに何にも出来ないのかな…って思っていたの。

 

 ある日、私の知らない子が来たの。その子はフェイトが話していたイツキって子みたいなんだけど……どう見ても女の子にしか見えなかった。

そんな時、そのイツキって子がこっちを見たの。私は視えてるわけないと分かっていてても、思わず手を振ってしまったの。

そしたらその子は手を振り返してくれたの!私はとっても嬉しくなって飛び跳ねたの!

その後イツキって子の魔法で私は一時的に実体化したの!半透明だったけどお母さんと久しぶりにお話し出来たけど、イツキがこれまで何があったのか聞きたいって言ったから、私が亡くなってからこれまでのことを話したの。

お母さんが色々何か言っていたけど全部無視して話したの。

全部話し終わったら時間が来たのかな?半透明だったのがまた透明になってきたんだ。

私はお母さんと話せたしフェイトのことも気になったけどもう大丈夫だと思っていたから、これで消えてもいいかなって思っていたんだ。

だけどイツキが、私はまだ死んでいないって言いだしたの。私には良く解らなったけど、なんだかすごい魔法で目覚めさせることが出来るんだって。

私はその後イツキの魔法で目覚めたの。そしてイツキはお母さんの病気も治してくれたの。

だけどイツキは魔法の使いすぎで倒れてしまったの!

私はすぐに駆け寄ろうとしたけど上手く立ち上がれなくて足が縺れたの。

それを見た二人は、私にはお母さんが、イツキにはリニスが着いてくれて支えてくれたの。

お母さんが言うには、私は今までずっと筋肉を使っていなかったからリハビリが必要だって言ってたの。

イツキは魔力枯渇で強制的に眠っているだけで心配はいらないって言ってくれた。

その後、フェイトに会って貴女のお姉ちゃんだよって言ってみたり。

管理局って所に行って、今までの出来事をイツキの事を話さないで説明したりして結構忙しかったの。

だけどこれからもう普通に皆と暮らせると考えてたらとっても幸せな気持ちになったの。

管理局の人が言うには裁判とかがあるみたいだけど多分罪はあっても軽くなるって言ってくれた。

私達をここまで助けてくれたイツキには感謝してもしきれないなぁ。

裁判が終わったらお母さん達と一緒に皆で暮らさないとね!




番外編 テスタロッサ家の事情終了です
今回は第三者視点でのテスタロッサ家の事情です
????は一人称視点ですが……
会話が一切無いので読みにくかったかもしれません

次回より空白期になります期待せずに待っててください
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