精霊使いの転生者   作:キジトラのヌコ

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精霊使いの転生者 42

 「フェイトちゃんに樹君は渡さない!」

 

 「こっちこそ樹は渡さない!」

 

 「「だったら……勝負!」」

 

 「どうしてこうなったの?」

 

 なのはとフェイトが睨み合うことに私はなぜこうなったのか思い返していた。

 

 

 

*************

 

 

 

 「みんな、夏休みはどうだったかな?今日から二学期だ、気持ちも新たにするように席替えをします」

 

 二学期の始業式も終わり、教室に戻った私達は先生に宿題を提出しそれぞれやった、やらなかった等話し合っていた。

そして先生が全て回収したところで席替えの話となった。

私達生徒はそれぞれ期待しながら用意されたクジを引いていく。

結果、次のようになった。

 

 |   教卓

 |

 |

窓|

側|フェイト アリシア

 |樹  すずか

 |アリサ  なのは

 

 なにか仕組まれたような配置になった気がしたが気にしないことにした。

私以外はみんな喜んでいたので良かったのだろう。

 

 「みんな、明日からは家庭科の授業もあります、エプロン・三角巾を忘れないように」

 

 先生からの注意を受けみんなも三々五々に家に帰っていく。

私は明日の家庭科が料理と聞いたので、いくつか食材を持ち込んでいいか確認を取ることにした。

先生は多すぎるのは困るが、少しだったら問題ないと言ってくれたので、ありがとうと言ってその場を後にした。

 

 

 

*************

 

 

 

 ―――翌日

 

 「それじゃあ今日はハンバーグを作ります。

班分けをしますからプリントに書かれている通り各自4人づつに別れてくださいね」

 

 先生の言葉で私達はそれぞれの班に別れる。

班分けは、私・アリシア・女生徒A・女生徒B。フェイト・なのは・アリサ・すずかという組み分けになっていた。

 

 「はい、ではエプロンと三角巾を身につけてくださいね。それではまずレシピを確認しますよ」

 

 先生の指導で私達はそれに従ってレシピ通りにひき肉、玉ねぎの微塵切り、パン粉、生卵を混ぜて捏ねていく。

それを見ながら私は自分で用意していた食材を取り出す。それを見たアリシアが、

 

 「あれ?イツキ何してるの?」

 

 「ん、これ?ハンバーグにつけるタレを自作中だよ、他にも付け合せをいくつかね、期待しててね」

 

 私はハンバーグをみんなに任せ、自分はソースと付け合せに取り掛かった。

付け合せは人参のグラッセとポテトサラダ、ソースは……

 

 いろいろ準備をしているうちにハンバーグがこね上がったようだ。

みんなと一緒にフライパンでハンバーグを焼いていく。

ハンバーグは一人二個づつ小さめに作っているので結構早めに焼き上がる。

焼き上がったハンバーグに私は先程作ったソースを取り出す。

 

 「イツキ~それがさっき言っていたタレなの?」

 

 「うん、和風おろしのポン酢と手作りデミグラソース。

ソースは小皿に取って付けるのもよし、そのまま掛けてもよしだよ。

それから、付け合せに人参のグラッセ、それからポテトサラダ」

 

 「うわ~美味しそう」

 

 「樹君、料理が得意って言っていたけどここまで出来るのねすごいわー」

 

 「私のお嫁さんになって~」

 

 なにか妙な言葉が聞こえたような気もしたけど無視した。

 

 「みんな出来上がったようだね、うまくできたかな?」

 

 先生が出来上がった班から次々と見て回る。

やがて私達の班の所にもやってくる。

 

 「お、櫛灘それが昨日言っていた物か良く出来てるな、まるでお店に出てくる物と変わらないじゃないか」

 

 「はい、ありがとうございます」

 

 「よし、みんなも出来上がったようだな。それじゃあ、いただきます」

 

 先生の号令でみんなもいただきますをし、食べ始める。

その中でも私達の班は別次元に出来が良く、周りから浮いていた。

そんなことも気にせずにアリシアはハンバーグを食べる。

 

 ハムッ

 

 「ん~~美味しい~、イツキこのハンバーグに掛かっているタレがイツキが作っていた物だよね?」

 

 「ふぁ……本当に美味しい、お店と変わんない」

 

 「うん、やっぱり私のお嫁にきて!」

 

 なかなかに好評でよかった。約一名おかしなことを言ってるが……

楽しく食事をしていきみんなも食べ終わったらソースが少し余った。

 

 「ソースが少し余ったね。そうだ」

 

 私はなのはの班に向き余ったソースを使うかを聞いてみた。

 

 「樹君の手作りソース!?ほしいの!」

 

 「樹のソース!私もほしい!」

 

 なのはとフェイトが勢い込んで来たので私は少し驚いたが気を持ち直して、

 

 「そ、そうか。ソースは残り少ないから分け合ってね」

 

 私はそう言ったのだが、

 

 「フェイトちゃんに樹君(のソース)は渡さない!」

 

 「こっちこそ樹(のソース)は渡さない!」

 

 何故かそんなことを二人が言い出し、

 

 「「だったら……勝負!」」

 

 と言って、二人でじゃんけんをし始めた。

 

 「何やってるのよ二人共」

 

 「喧嘩するほど仲が良いっていうじゃない」

 

 「ま、それもそうね」

 

 「あ、アリサにすずか。このソース使う?」

 

 アリサとすずかがやって来たので私は二人にソースを使うか聞いてみる。

 

 「え?樹君いいの?」

 

 「もらえるならもらうけど、あっちの二人はいいの?」

 

 「分け合うように言ったのに、争うほうが悪い」

 

 「確かにね、それじゃ遠慮なくもらうわ」

 

 私はアリサとすずかに残ったソースを渡す。

 

 「それじゃあいただきます……あ、さっぱりしてて美味しい」

 

 「いただきます……へぇ、濃厚でいてしっかりと味が引き出されてる。これは凄いわね」

 

 二人がソースを堪能してると横から喜びと絶叫が響く。どうやら決着がついたみたいだ、ソースはもうないけど。

 

 「樹君、私がかったよソースを頂戴」

 

 「樹のソースが……」

 

 「なのは…喜んでいるところ悪いけど、もうソースはないよ」

 

 「ええ!?どうして!?」

 

 私は先程のアリサとすずかに話したことを言った。

 

 「あうぅ、そんななの……」

 

 「ま、自業自得ね」

 

 「そんなに気落ちしないで、また次の機会があるから」

 

 なのはとフェイトを慰めながらその日も無事に過ぎていくのだった。

 

 

 

*************

 

 

 

 ―――ある一軒家にて―――

 

 「シャマルよ…が倒れた原因は分かったのか?」

 

 「ええ……原因は……」

 

 「そうか……ならば……書の…集をすれば……助かるのだな?」

 

 「恐らく……」

 

 「だったら直ぐに蒐…を始めよう、だけど………には内緒にしないとな」

 

 「ああ、そうだな…は……には反対していた、私達が……をしていると知ったら悲しむだろう」

 

 「主を………ためにもこの事は黙って……ように」

 

 

 

 ついに物語は交差する。行き着く先は希望か絶望か……今はまだ誰にもわからない……




第42話終了です
今回もまた短くなってしまいました
一応今回で空白期は終わりです
次回からはA’s編になります
プロットやネタ等を書き出すのに時間がかかるので次回の更新は遅れる可能性があります、予めご容赦をお願いします
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