精霊使いの転生者   作:キジトラのヌコ

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精霊使いの転生者 45

 なのはとフェイトが襲撃された後、アースラから通信が入り現在アースラに移っている。

その際、フェイトがリニスさんとプレシアさんに連絡をし二人共アースラに来ていた。

私といえばその場で二人を助けたということで、お礼とその時の状況を聞きたいと言われたので私もアースラに乗り込んでいる。

 

 「フェイト無事なの!?」

 

 「大丈夫だよ母さん」

 

 プレシアさんはアースラに着くなりフェイトに詰め寄ってフェイトの無事を確認していた。

 

 「フェイト~大丈夫だった?お姉ちゃん心配したよ」

 

 「あれ?姉さんも来たんだ」

 

 「当然だよ、魔法はできなくてもわたしはフェイトの姉なんだから心配するのは当然だよ」

 

 「うん、ありがとう姉さん」

 

 フェイト達は問題なさそうなので私は医務室に連れて行かれたなのはのことを聞いてみた。

 

 「ところでなのはさんと言いましたか?あの娘はどうしました?」

 

 「なのはさんは少し怪我があったので医務室で看てもらってます。そうですねそろそろ治療も終わってるでしょうから今から行ってみましょう」

 

 リンディさんの言葉で私達は医務室に向かった。

 

 

 

 ―――コンコンコン

 

 「はい、どうぞ」

 

 医務室から返事が返ってきたのでリンディさんは扉を開きながら「失礼するわね」と言って入っていく。

 

 「なのはさん体の調子はどうかしら?」

 

 「あ、リンディさん。はい、看てもらったら軽い怪我だったみたいで今はもう大丈夫です」

 

 「そう、良かったわ」

 

 「なのはさんと言ってたわね、体の調子もう大丈夫みたいですね」

 

 「あ、貴女はたしかエルナトさん?でしたっけ、助けてくれてありがとうございます」

 

 「いいのよ、たまたま近くにいただけだから、それより貴女達のデバイスだけど……」

 

 私は二人の無事を確認するとデバイスルームに向かった。その後をなのは、フェイト、リンディさんが付いてくる。

デバイスルームには既にリニスさんと連絡を受けたユーノが修理に当たっていた。

 

 「失礼するよ」

 

 「あ、いt……」

 

 ユーノが樹と言いかけたので私はユーノだけに睨みを効かせ黙るようにした。

私に気づいたリニスさんが此方を向き、

 

 「あ、先程は失礼しました、私はリニスです。フェイトを助けていただきありがとうございます」

 

 「いえ、自己紹介が遅れましたね、エルナトと申します。今回はたまたま近くにいただけなのでお礼は必要ありません」

 

 私はリニスさんに今の変身時の姿を紹介し、ユーノにデバイスの状態を聞いてみた。

 

 「正直あまり状態は良くないんだ、今は自己修復で修理が進んでいるけど、一度再起動して部品交換をしないと」

 

 「修理の目安はわかりますか?」

 

 「部品の取り寄せも考えると……大体一週間はかかるんじゃないかな?」

 

 「ふむ、結構かかりますね」

 

 私がこの後どうするか考えていたところ、フェイトが、

 

 「そう言えば……襲ってきた人達の魔法って見たことがなかったけど?」

 

 「あれはベルカ式と呼ばれる魔法だね」

 

 フェイトの疑問に私が答えてあげた。

 

 「ベルカ式?」

 

 「かつてミッド式と魔法勢力を二分していた魔法体系だね」

 

 「エルナトさん、そのベルカ式ってどんな魔法なんですか?」

 

 なのはがどういう魔法なのか聞いてきたので答えた。

 

 「ミッド式が遠近両方に適した汎用性の高い魔法体系とすると。ベルカ式は対人戦、つまり一対一の戦闘スタイルを得意としています。

優れた術者はミッドで言う大魔導師と同じように騎士と呼ばれるそうだ」

 

 「そう言えば確かにあの人ベルカの騎士って言っていた」

 

 私の説明にフェイトが頷く。

 

 「ベルカ式の最大の特徴はカートリッジシステムと呼ばれる特殊な儀式で圧縮した魔力を弾丸に込め、

それをデバイスに組み込み弾く事によって瞬間的にだが爆発的な破壊力を得ることが出来る」

 

 「じゃあ私達のレイジングハートとバルディッシュにもそのカートリッジシステムを組み込めば……」

 

 なのはの言葉に私は、

 

 「残念だけどミッド式とは相性が悪くてね現在はまだ研究段階だそうだ」

 

 私の言葉になのはとフェイトは落ち込む。仕方がないので私は無限書庫で見たことを言ってあげた。

 

 「ただカートリッジシステムをミッド式に組み込む研究は進んでいるらしい。将来的にはミッド式にもカートリッジシステムを組み込めるだろうね」

 

 それを聞いたなのはとフェイトは多少は顔色が良くなった。

 

 

 

*************

 

 

 

 その後なのはとフェイトは地球に戻りアースラは一度ミッドチルダに戻って整備するのだという。

その為、アースラのデバイスルームは使えなくなるため、管理局本部のデバイスルームで修理するらしい。

ユーノとリニスさんはデバイスを修理するために本局へ出向していった。

その際、私も本局へついて行きベルカの騎士との戦いがどのようなものだったのか、それと二人のデバイスがない今、二人を警護してくれないかと依頼をしてきた。

私がどう答えようか迷っていたところ、

 

 ―――コンコンコン

 

 突然扉が叩かれある人物が部屋に入ってくる。

 

 「お邪魔するわね。こっちにエルナトが来ていると聞いたのだけど」

 

 部屋に入ってきたのは……

 

 「クローベル本局統幕議長!?」

 

 「ん?あれ、ミゼットじゃないかこんなところまでどうしたんだい?」

 

 「貴方が本局に来ていると聞いたからちょっと挨拶にね、それとこちらに来る前に地球で起こったことは報告で知っています」

 

 ミゼットは既にこちらの事情を知っているようで、なのは達のデバイスが修理中であること、修理中戦力が不足し、また襲われるのではと一つ一ついって言った。

 

 「そこでエルナト、貴方にあの二人の護衛をして欲しいの。もちろん貴方の事情もあるでしょうから四六時中ずっと付きっぱなしは無理かもしれないけど」

 

 ミゼットの言葉に私は少し考えた、今この場所にいるのはミゼットにアースラのクルー。クロノは用事があるのかこの場にはいなかった。

だがまだ今の私の正体を言うには早いだろう、正体を教えるのはこの事件が終わってからでも大丈夫だろう。

となると、この依頼は本来なら受けないほうがいいのだが、なのは達が危険なのは変わりない。だったら…

 

 「そうですね……以来自体は問題は無いのですが、この事件がどこまで掛かるか分かりません。

そこで、先程のベルカの騎士達が襲撃してきた時のみ私も戦闘に参加する、それでどうでしょうか?」

 

 「そうね、それでいいわ。どうかしら?リンディ提督」

 

 「あ、はい。あの騎士達を撃退できるほどの戦力ならば私としてもありがたいです。私からもお願いいたします」

 

 こうして私はなのは達を影から見守り、時として前線に出て身を呈して守ることになった。

 

 

 

 ちなみに樹の時は騎士達に襲われていなかったためリンディさんやなのは達は樹には内緒にすることになった。

もっとも樹=エルナトなので意味はなかったのだが……




第45話終了です
今回は少し短くなりました
樹はエルナトとして闇の書事件と関わってきます
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