ミゼットとの出会いから更に月日は流れ、私も小学校に通う時が来た。行く学校は私立聖祥大付属小学校だ。
学校から必要な書類、教科書制服が届いたのだが、私は現在人生最大の危機に途方にくれていた。それは……
「ねぇニンフこれどう思う?」
[流石に学校側の手違いでは?]
「そうだよねー書類には間違いなく男に〇を付けたはずだし」
なにをそんなに悩んでいるのか、それは…
「なぜ制服が女の子なんだ?」
[マスターなら普通に似合いそうですが]
「私に女装趣味はないよ、スカートだって履いたことないのに」
[確かに、マスターの私服にはスカートは有りませんね。ですが一人だけ私服で登校は拙いのでは?]
「うっ、確かに拙いね。…仕方ない、学校側に言って出来るだけ早く男子制服を送って貰うしかないか」
「そうなると暫くこの制服で我慢するしか…からかわれそうだな」
『マスターなら似合っていると褒められると思います……』
「ん?ニンフ何か言った?」
[いえ、何も言っておりません]
「そうか?」
ニンフはそれきり黙ってしまった
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そんな訳で入学当日、私は嫌々ながらも制服を着て鏡を見てため息を吐く
「誰がどう見ても普通に女の子にしか見えないのが…」
私の髪はあれから更に伸びており腰ぐらいまである、いつも切ろうとしているのだが、その度に周りから止められ現在に至る。
現在の髪型はポニーテールだ。
[マスターそろそろ出ないとバスに間に合わなくなりますよ]
「っとそうだったニンフ、リミッターはちゃんと掛かっているね?」
[大丈夫です、マスターの現在の魔力はEまで落ちています]
「よしじゃあ行こうか」
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バス停留所に着くと既に何人か待っており、私は簡単な挨拶をして皆とバスを待っていた。
バスがやって来て皆バスに乗り発進する。そしてあるバス停でなのはも入ってきて、辺りを見回しどうやら私を見つけ
「あ、樹ちゃんおはよう」
「おはようなのはちゃん」
「樹ちゃんとても似合ってるよ」
「あはは…ありがとう…」
私は苦笑いするしかなかった
「どうしたの?」
「何でもないよ」
なのはは不思議に思っていたようだが直ぐに別の思考にいったようで気に止めなかったようだ。
そんなこともありながら聖祥小学校に着いたようだ。
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校長の挨拶も終わりそれぞれが自分の教室を確認していた。どうやら私となのはは別の組になったようだ。
なのはは残念がっていたが、私が「同じ学校なのだからいつでも会えるから」と言って「それもそうだよね」となのはは笑っていた。
入学初日だけあって、まずは自己紹介からと担任である先生が言い、みんな名前や特技・趣味などを話していき私の出番となった。
「櫛灘 樹です、趣味は料理に菓子作り特技になるかわかりませんが棒術を習っています、皆よろしくね」
こうして私の自己紹介も終わり残った子達も
そして帰りの時間になって先生が職員室に戻る時に私は声を掛け事情を話した。
すると先生は「校長に確認するので一緒についてきて」と言い、私もついて行ったのだった。
「校長先生、1年〇組の相田です入って宜しいでしょうか?」
「相田先生ですか、どうぞ」
「失礼します」
「失礼します」
校長室にいたのは大体40代後半と思わしき女性だった
「どうしました?」
「校長、櫛灘樹君の件で制服が間違って届いたのことですが」
「樹くん…あぁそのことですか、それは間違っていませんよ。間違いなく女生徒の制服を届けました」
「校長先生それは何故ですか?流石にこの格好は恥ずかしいのですが」
「なぜって?それはもちろん…」
「もちろん?」
「こんな可愛い子が男の子のはずがない!」
校長の台詞に私と相田先生は盛大にコケた
「なんですかその理由は!なぜそんな理由の為に私が女装じみたことをしないといけないんですか!」
「そんな理由とはなんですか!可愛い子に可愛い服を着せてなにがいけないんですか!」
「私は男ですよ!何好き好んで女装しないといけないんですか、嫌ですよ!」
この後30分程言い争っていたが校長と私の意見は平行線で全く交わらなかった。相田先生も呆れていて、開いた口が塞がらなかった様だ。
後に聞いた話だが、この校長はかなり昔から可愛い男の子に女生徒の制服を着せていて、古参の先生は皆知っていたそうだが、
相田先生はここ最近教職に着いたようで知らなかったみたいだった。
更に30分後……
交渉の末どうにか小学3年までの期限付きで、それ以降は男子制服で良いことになった。もっと短く出来なかったのが残念だったが、
校長先生はこれ以上交渉してくれず断念するしかなかった。
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私は家に帰ってかなり落ち込んだ
「はぁ…後3年か……長いな…」
[マスター気を落とさないで下さい、きっと良い事がありますよ]
「うん、ありがとうニンフ、そうだね落ち込んでばかりじゃいけないね。よし、制服の事は気にしないでいこう」
その頃樹の内心では
『樹はんの女子制服姿いいわぁ映像に記録したいわぁー』
『樹さんとても可愛いです!もっと見ていたいです!』
女性人格であるウンディーネとドリアドがはしゃいでいた
『うーん、おいらはよく分からないんだな』
『樹のやつがちょい可愛そうだな、あんまり落ち込まなけれ良いんだけどな』
『まぁ何事も経験じゃな、人生山あり谷有りじゃ』
サラマンダーとノームは若干同情し、ジンは我関せずといった感じだった
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数日経ったある日のこと、私はなのはちゃんと下校するために玄関に向かっていた。
玄関に着いたとき外から騒がしい声が聞こえ、なんだろうと思い外に歩いていくと、
なんとなのはちゃんとさらに二人の少女が言い争っていた。二人の少女は一人が金髪でもう一人は紫だろうか?珍しい色をしていた。
私がその様子を見ているとなのはちゃんが金髪の子を平手で叩き何か話していた、しばらくすると今度は紫色の子が二人の間に割って入り
もうやめてとか聞こえた、その様子からどうやら喧嘩は終わりのようで私は三人に向かって歩き始めた。
「なのはちゃん何をやってるの?」
「あ、樹ちゃん」
「誰?」×2
「あ、ごめん私は樹、櫛灘樹だよ」
私は二人に自己紹介をし二人の名前を聞いた後なぜ喧嘩していたのかを聞いた。
どうも金髪の子(アリサ・バニングスと言うらしい)が紫色の子(月村すずからしい)のカチューシャを奪ってからかっていたところになのはちゃんが突撃してきて平手打ち、
そこから更に取っ組み合いの喧嘩になったところですずかが仲裁し、そこに私が登場との流れらしい
「そう、じゃあもう仲直りしたんだね」
「うん!」
「まぁ私も悪かったしね」
「私は二人が仲直りしてくれたからいいの」
この後、私達はお互いの事を話し合い友達になった。
ちなみに私が男なのは話していない、必要がなかったからね
第9話終了です
ようやく小学校に入学しました、全然話が進みませんこんなんでいいのかな?