「とういかその機械仕掛けの蛇って、シユウさんが倒したんじゃないんですか?」
「あれは一時的にダウンさせてただけだ。あのままやり合ってれば負けてた」
アビドス校舎の中、生徒会室で会議の声が鳴る。
その声は真剣味を帯びており、本気であの怪物を倒そうとしている事が伺える。
あの蛇はとてもデカい、その上硬い。満象をあの高さから落とせば普通の金属は潰れる。
つまり神秘を纏っていることによる身体能力の強化が適応されると思われる。
「逆説的に、ヘイローを破壊すれば殺せるってことだ」
「どう壊すんです?生半可な攻撃じゃ無理でしょう」
そりゃそうだ、生身の生徒を簡単に葬り去るような一撃でもあの蛇のヘイローを破壊できるかと言われれば怪しい所だ。
だからこそ策を練る必要がある。
「その前に、俺の能力の説明をしておこう」
「ああ、そういえばそんなものもありましたね。それで、どういう絡繰りなんです?」
「あれは呪いだ、そして出してた動物は式神。俺は呪術師なんでな」
「端折り過ぎでしょ、もっと詳しく説明してください」
「へいへい、わかったわかった。まずは呪いの説明からだな――
「そんなものがあったんですね」
「俺以外の呪術師は見た事ないがな」
「シユウみたいなのがいっぱい居たら地獄です」
「酷くないか?」
俺のスマホから電話が鳴る。
「すまん、電話だ。少し出る」
「わかりました」
生徒会室を出て廊下に立つ。
廊下はよく掃除されており、砂嵐が頻繁に起こっている割には砂粒一つもない。
「大事にしてんだな、学校」
ポケットからスマホを取り出す。
電話相手の名前を見て、笑みを深めた。
「例の物は用意できたか?
―――羂索」
「だいぶ長い電話でしたね」
「ごめんて、だけど朗報だぞ」
本当に朗報ではある。
作戦に絶対必要なモノが手に入ったからだ。
「朗報って何ですか?嘘だったら撃ちますよ」
「やめてくれ、ヘイローが無いんだ洒落にならない」
こいつの冗談は本当に冗談なのか分からない時がある。心臓に悪い。
「
「どういうルートですか?違法じゃないでしょうね」
「誰に言ってんだよ、心配すんな。法には引っかからない」
「グレーってことですね…」
「黒じゃないんだ、セーフだろ」
全くもって黒じゃない、法律の抜け穴はよく知ってる。
傭兵なんて黒い仕事してなんぼなんだから法律がどうとか言ってる時期はとっくに過ぎた。
「それで、その特殊な爆弾ってどんなのですか。共同で戦うんです、それくらいは知っていていいでしょう」
「うーん…まあ、それくらいなら良いか。特殊な爆弾の名前は
――ヘイローを破壊する爆弾だ」
「物騒ですね」
「最高だろ?」
「心強いのは分かりますよ」
「当てれば勝ちだ、だからこの会議は今からどうやって爆弾を当てるかの話になる」
「普通に設置して誘導してから爆破でいいんじゃないですか?」
「ならルートを出しておこう。地図とかあるか?」
「作ればありますよ、古いのなら作らなくても」
「まずは地図作りからか…」
今回も短かった…次回は三千文字越してから投稿します。