深夜の某県某所、そこでは今まさに激しい死闘が行われている。
正義と悪の激突は筆舌しがたい。
「Texas SMASH!!」
「無駄だよ、オールマイト。【衝撃反転】」
オールマイトが拳を振るうも、オール・フォー・ワンは個性で無効化する。
そのせいでオールマイトは中々有効打を与えることが出来ていない。
「Shit!! 非常にやりにくいな!!」
「それはそうさ、君の攻撃は最大限警戒するさ」
オールマイトの言葉に軽口をオール・フォー・ワン。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
長時間の戦闘にオールマイトんの疲労も蓄積され続け、限界に近い。
「俊典、大丈夫か?」
「なんのこれしき!!ここで奴を討ち取らねば更に多くの人々に不幸を、絶望を、最悪を振りまく⋯そんな事は断じてさせない!!」
共にこの戦いで決着にしようと戦うヒーローにしてもう一人の師であるグラントリノにそう答える。
「やれやれ、君は本当に似ているね。先の戦いで無駄死した先代継承者・志村奈々にね」
「____________________ッ!!!?」
オール・フォー・ワンのその一言にオールマイトは一気に頭に血を登らせ突撃する。
「待て、俊典奴の口車に乗るなっ!!」
「オール・フォー・ワンーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
尊敬し母のように感じていた師である・志村奈々への侮辱に激情に駆られたオールマイトにグラントリノの制止の言葉は聞こえていなかった。
その状況にオール・フォー・ワンは悪辣に嘲笑う。
「落ち着け、脳筋」
「ぐほっ!?」
激情に駆られたオールマイトの横っ面を変声機で声を変えながら小声で何かを言いながら何者かが殴り、オールマイトの身体はその衝撃で殴り飛ばされ瓦礫の中に突っ込んだ。
「新手か!?」
「おや、君たちの助っ人ではないのかい?ならば、君は何者だい?」
グラントリノとオール・フォー・ワンはいきなり登場した存在に警戒心をあらわにする。
土煙が晴れ、姿が現れる。それは全身黒タイツの男で、顔も隠れている。その黒タイツの男は変声機で声を変えながら聞こえない声量でこう言った。
「【永伐せよ、不滅の雷将】【ヴァリアン・ヒルド】」
「ぬぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」
オール・フォー・ワンを特大の雷魔法が襲い、全身を焼く。それもすさまじい速度で。
だが、オール・フォー・ワンは多数の個性を使用してそこから逃れるも全身大火傷を負った。
「なんだ、カウンター系の個性持ってなかったのか」
オール・フォー・ワンの様子を見て意外そうにそう言った。
そこへグラントリノがやってくる。
「何者だ!!」
「オール・フォー・ワンに恨みを持つ者だ。共闘するつもりはないが…互いに利害は一致しているだろ」
「なに?」
俺の言葉にグラントリノが顔をしかめながら見てくる。
「い、一体何が起きた!?」
俺に殴られて瓦礫の山に突っ込んでいったオールマイトが戻ってくると、オール・フォー・ワンが全身を大火傷お負っていることと俺に気づく。
「君は誰だ、それに奴に一体何が…」
「オールマイト、奴の挑発には乗るな。さっきの挑発、俺が止めていなければ呼吸器官半壊、胃の全摘出の重傷に加えて制限時間付きの身体にされていたぞ」
「「!?」」
俺の言葉にオールマイトとグラントリノが衝撃と驚愕の表情を浮かべる。
「さぁ、やろうか」
事前に魔法で取り出していた八斎戒を肩に担ぐ。