偽りの仮面   作:來々來李

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はじめましての方ははじめまして

お久しぶりの方はお久しぶりです

來々來李です

今作は『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の二次小説になります

一話、最高でも5000文字前後に抑えたさらっと読める小説を目指したいと思いますのでご注意ください


雄沢八雲はペテン師である

「君は…あれだな、馬鹿なんだな?なんでいつも同じことで職員室に呼び出されてるんだ」

 

学生なら楽しく周囲の人間と食事を取りながら談笑に花を咲かせているだろう時間に俺、雄沢八雲は最早見慣れたと言ってもいい程に通うことになっている職員室に呼び出されている。

 

俺の前には最早定番のようにだらだらと小言を並べている平塚静教員。

その額にはこれまた見慣れた青筋がビキビキと立てている。

 

そんなに眉間に力込めてっと皺よるぞ?

 

まぁ、平塚教員の皺問題は別として呼び出された理由でも考えよう。

 

って言っても呼び出された理由は単純。

校内きっての問題児である俺を説教するのが目的だろう。

 

今回は何だ?一限目からついさっきまで寝てたからか?

それとも屋上での喫煙がばれたか?

はたまた登下校のバイク通学がばれたか?

 

つーか、今さっきいつも同じこととか言ったか?

俺、最近は同じことで呼び出されてねぇーぞ。

 

単純に注意するだけ無駄だと教員が呆れてるだけだろうけどよ。

 

まぁ、正直どうでもいいが。

 

「大体君はだなぁ…」

 

平塚教員は美人でスタイルは抜群、街中を歩けばすれ違った男は思わず振り返ってしまう程に外見は素晴らしい。

 

そう、『外見』は、だ。

 

平塚教員は若い。

若いと言えば聞こえはいいが年齢は三十路で年齢が若い(俺視点)という意味ではない。

中身が若いというか…最早ガキである。

 

「おい、今、失礼なこと考えただろ?これでもかと言うほど釣りあがっていた目尻が下がっていたぞ。そうか、君は私に殴って欲しくてこんなことをしているんだな?よし、望み通りに殴ってやろう。光栄に思いたまえ」

 

「やめてください、僕が死んでしまいます、物理的に」

 

別に『俺が消える』ことに関しては構わないが『死ぬ』ことは流石に勘弁して欲しい。

 

「全く、やっと喋ったと思ったら命ごいかね…良く分からない男だよ君は』

 

そりゃあそうだ。

俺が分かったらそいつは異常者かある種の自殺志願者のどちらかだ。

 

自分で異常だと理解してるし、狂ってると分かってるがそのことでは他人に迷惑をかけたことなんてない。

いや、そもそも俺を世の中で理解している人間なんていないと胸を張って答えることができる。

 

なんてことを考えていると平塚教員はため息を一つ吐き、少し考えたあと俺にこんなことを聞いてきた。

 

「時に雄沢。君は部活に入っていたか?」

 

部活?こんなことに呼び出した意図との繋がりは見えないがとりあえず答える。

 

「部活ですか?いえ、今は特に入ってないですね…」

 

「今は?何だ、君は前は部活に入っていたことがあるのか?」

 

どうやら目敏い平塚教員(目敏いと考えた瞬間、一瞬睨んできた。オーコワイコワイ)が聞いてきた。

まぁ、別にどーでもいいから答えておきますか。

 

「一応、野球やサッカー、テニスなど一通りスポーツ系の部活は入ってましたよ」

 

一時期、狂ったかのように俺はスポーツ系の部活に入っていた。

いや、理由があってなんだがこの理由は他人に話す気はないし、どうせ答えを知る俺はそのうち消えるだろう。

 

「そういえば君は身体能力も高い方だったな」

 

そーですね。

あれでしたら教室でブレイクダンスでも踊ってあげましょうか?

机があっても自由に踊れるぐらいには高いですねー。

 

因みに『も』とつけたのは多分俺が進学校である総武高校で一応ではあるが成績優秀者の一人であるからだろう。

 

あれだな。家庭の事情ってやつもあるが、それ以上に成績さえ良ければ俺みたいな奴が居ても文句ねぇーだろと言う邪な考えで勉強してる俺が他の目標があって一生懸命に頑張ってる奴より頭が良いのが少し心苦しいと思うが。

 

「まぁ、そんなことはどうでもいい。なら放課後、もう一度ここに来い。因みに拒否権はない。サボろうとしたら退学処分決定だ」

 

うっわ…

この教師、脅しが露骨過ぎて怖いわぁ。

まぁ、退学処分じゃないのが不思議なくらいに色々やらかしているしなぁ…

 

しかし、退学はマズイ。

アイツの為にもマズイだろうし、しゃーなしにここは素直に従うことにしよう。

 

「分かりましたよ、平塚先生。放課後にここに来ればいいですね」

 

そう答えた俺に対して平塚教員はまるで鳩が豆鉄砲を食らったかのような驚き顔をしていた。

 

「いや、平塚先生。なに驚いているんですか?貴女が来いって言ったのでしょ?」

 

「いや、すまんすまん。君がおとなしく言うこと聞くのが意外でな」

 

「そうですか。まぁ、僕も流石に退学は嫌なんで。では失礼しますね」

 

これまた驚いている平塚教員を放置し、俺は職員室を後にして教室へ向かって歩き出すのであった。

 

 

 

 

うん、意味も訳も分からん。

それが放課後に呼び出された俺の心境である。

 

俺の目の前で繰り広げられているのは平塚教員と…確かF組のヒッキーだったか?

お馬鹿筆頭の由比ヶ浜結衣が言ってた奴?による言い争いだ。

 

言い争い…何だろう、ヒッキーくんには失礼だが平塚教員にはピッタリである。

台詞は「私の何が駄目なの!?」一択だな。

 

何がだって?その暴力性だろ(笑)

 

…分かった、分かりましたから拳握んないでくださいませんか、平塚教員。

つうか、気がついてんならさっさと呼べよ。ヒッキーくんが困ってんじゃねぇーか。

 

「ちっ、さっさと入れ、雄沢」

「失礼しマース」

「え?誰なんっすかコイ…ひっ、この人」

 

うぉい、コイツとか言いかけただろう

意外…でもないか。普通にヒデェなヒッキーくん。

あと、人の目見てビビるなよ、意外と気にしてんだからよ。

泣いちゃうぞこのヤロー。

 

そんなこんな恨みの篭った視線で睨みつけると彼はビクっと身体を跳ねさせると汗をダラダラとかいている。

 

「平塚先生、俺の目、そんなに怖いっスカ?」

「大丈夫だ、確かに人を一人や二人殺ってそうな威圧を感じるレベルだが…」

「フォローになってないです…」

 

そして、アンタ本当に教師か?

一、生徒に言う台詞ではないだろう。

 

「さて、全員そろったみたいだし行くとするか」

 

どこへ行くんだよ、あとヒッキーくんフリーズしてんだけど…

そんな風にツッコミどころばっかりの平塚教員に呆れ返ってると『さっさと来ないと殺す』と睨みつけてきたので俺とヒッキーくんは慌ててあとを追いかけた。

 

…ってか自己紹介し忘れてたな。

俺、ヒッキーくんの本名しらねーんだけど。




こんな感じの一話でしたがどうでしょうか?

感想等、お待ちしております


來々來李
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