ホロメンイレブン〜雷門をぶっ倒ぉおす!〜   作:たかしクランベリー   

16 / 18
16話・虫とアートの共同戦線

 

『ゴーーールッ!!

御影専農はアーニャに続き、

セシリアの必殺シュートで

得点を重ねたァ!

前半もいよいよ大詰め。

帆呂雷中、

この劣勢をすぐさま覆せるか!?

はたまた後半戦に返り咲くのかッ!

試合の行方は

まだまだ分かりませんぞォ!』

 

「「「「ォオオオオオオ!!」」」」

 

 

[得点表]

帆呂雷中  /  御影専農

1 <1st> 2

0 <2nd> 0

1   <total> 2

 

解説&実況-白上フブキ

 

「ぐっ……」

 

バリやばい。

はいとか威勢よく返事したものの、

攻略のビジョンが見えんばい。

 

前半も終わりに差し掛かってる

というのに。

 

「フッ、ボクの考えは正しかったね。

あんだけ一丁前に語っといて、

いざ蓋を開けてみれば

手も足も出ないじゃあないか。

残念だけど、勝ちは貰うよ。」

 

「……………。」

 

あのぺこら先輩の眼差し。

諦めてない。

らでんを本気で信じてるんだ。

 

「なんだその目は……

まだ作戦があるのかい?

いい加減に〝君の作戦〟を

見せてくれないと

己の首を絞める事になるよ。」

 

「ふっ、好きなだけ言ってろぺこ。

そもそもなァ、

アンタら程度の実力じゃ

ぺこーらの策を

講ずるまでもねェんだよ。」

 

「言ってくれるねぇ。

じゃ、君の仲間さんが

どう打開してくるか

楽しみにしておくよ。」

 

ピィーーッ!

 

『さぁ、ホイッスルの合図と共に

試合は帆呂雷中からの

キックオフで再開ですッ!』

 

「残りは絶対守備による

ただの消化試合だ。

……ボクらの本領をお見せしよう。

君らはもう、得点できない。」

 

コッ★

 

ロボ子さんが指を鳴らすと。

ディフェンダー2人が下がり、

残り8人の選手がまた

あの二重菱形フォーメーションを組む。

 

来るか。

事前リークで知ったアレが。

 

「――必殺タクティクス

『E8格子・甲式』」

 

遂に来たっちゃん。

難攻不落の要塞タクティクス。

 

これを攻めに流用したのが

乙式の方だ。

本来は8人プラス

2人のディフェンダーが

組み合わさる事で完成する

鉄壁の布陣。

 

彼女の宣言通り。

攻略の糸口を掴めなければ

防御してるだけで終わる消化試合。

 

なのに。

イレブンバントからの指示も、

ぺこら先輩からの

アドバイスも無い。

……まさしく万事休す。

 

(どうするとよ……)

 

パッ。

 

心が焦燥とプレッシャーに

押し潰されそうに

なったその時。

ぺこら先輩からのパスボールが

らでんに飛んできた。

 

「あ……あの、ぺこら先輩。

やっぱりらでん……」

 

「返事は聞いた。御託は要らん。

結果で示せぺこ。」

「なんか無いんですかッ!

キャプテンなんでしょうアナタ!」

 

そうだ。返事はした。

やけんが…………

 

「らでんちゃん。

アンタにゃこれから1人で

あのタクティクスに突撃して貰う。

攻略法が見つかるまでずーっとな。

それが、攻略における

最短の近道ぺこ。」

 

「何をいっとると!

そんな悠長な事やってたら

試合が終わるばい!

帆呂雷中を敗退させたいんですか!?」

 

「そりゃあ卑下ってヤツぺこ。

時にらでんちゃん。

E8格子の配置による

最密充填率はどれくらいか

覚えてるか?」

 

「えーっと……

約25・4%だった気がします……」

 

ぺこら先輩は

安堵の笑みを浮かべた。

 

「へっ、よく覚えてるじゃねェか。

じゃあもう、ぺこーらから

言える事は何も無いな。」

 

どうしてそこまで

買い被れる。

まだサッカー部に

入部したばかりの初心者なのに。

 

「ほらほら、いつまで

駄弁ってるんだい2人とも。

試合中にチンタラ作戦会議とは

いい度胸だね。

こうしてる間も、時間はどんどん

減っていくんだよ。」

 

「行くぺこ、らでんちゃん。

答えはすぐに見つかる。

ウチらは『時』が来るまで

パワーを温存しておく。」

 

「出来るでらでん先輩!

みんな信じて待っとる!!

バチっとかましたりぃや!!」

 

ヴィヴィちゃん……。

それに、みんなの温かい気持ちが

伝わってくる。

 

行かなきゃ。

どんなみっともない姿になろうとも。

 

ダダダダダ!

 

「でりょぁあああああっ!」

 

「1人で特攻かい?

ボクらの要塞もナメられたものだね。」

 

カキィン。

 

事前情報通り、通過するボールを

中央ラインに弾き返す大要塞。

 

元となったE8格子の充填率は

約4分の1。

隙は絶対にある。

 

「まだまだぁああああ!」

 

カキィン。カキィン。

 

カキィン。 ヒンカキィン。 ジュウカキィン!

 

「はぁっ……はぁっ。

そう簡単には行きませんな……。」

 

ピッピッ、ピーーッ!

 

『こぉこで前半終了ぉおッ!

序盤優勢に思えた帆呂雷中、

御影専農の要塞タクティクスに

弾かれ続け

まさかの大ピーンチぃ!

化身以外で破られた事ない超防御。

果たして他の攻略法が

生まれるのでしょうか!?』

 

「いつまで……

いつまでらでんちゃんに

こんな事させるんですかッ!?

ぺこら先輩っ!!」

 

らでんの為か。

ハーフタイムの最中、

りりぃがぺこら先輩に物申した。

 

「攻略できるまでぺこ。

りりかちゃん。」

 

「もう前半使い切ってるんですよ!?

らでんちゃんも凄く疲弊してる……

なのに、私たちはただ見てるだけ。

それで後半の途中

彼女がぶっ倒れたら

どうする気ですか!!

責任はアンタが取るの!? 

ねぇッ……!」

 

「りりぃ…………」

 

(そこまで心配していたなんて。)

 

やけん、尚更早く攻略せんと

余計に杞憂を招く。

……大馬鹿モンだ。

みんなに託されて、心配されて。

がむしゃらに走って……

何も見えんとらんばい。

 

「ああ。もしらでんちゃんに

不測の事態があれば、

それはぺこーらの〝落ち度〟だ。

責任を持ってサッカー部を

辞退してやるぺこ。」

 

「アンタ……本気で言ってる?」

「仲間を本気で信じれねェ奴に、

勝利はないぺこ。」

 

「はっ、相変わらず口だけは

達者ですね! もういいです!

危なくなったら莉々華が

助けるんで、止めないでくださいね。」

「……ああ。分かったぺこ。」

 

ピィーーッ。

 

『さぁ後半開始のホイッスルです!

御影専農、すぐさま

要塞タクティクスを

組んでの防護体制。

どうなる帆呂雷中、

前半と異なるアプローチで

攻めていくのか否か。

見ものでございますッ……!!』

 

カキィン。

カキィンカキィン。 ジュウカキィン……

 

何度も何度も弾き返されてる中。

聞き馴染みのある金属音を

キッカケに、数年前。

あの子と理科室で

出会った事を思い出していた。

 

カキィン。

 

図書室に向かう途中……

理科室から聞こえた音に

身体が吸い寄せられる。

 

気がつくとらでんは、

そこへ入室していた。

 

(ん……らでんと

同い年くらいの

小さい子が器具を治してる?)

 

「おっと、実験器具に

興味アリかい?」

 

彼女は手を止め、

こちらの方に振り返る。

 

「あ、ごめんなさい。

そこまで興味はないっちゃけど、

なんとなーく来ちゃったって

感じで……」

 

「ふーん。そっか。」

 

オッドアイの両目で、

らでんをマジマジと見たのち。

言葉を続ける。

 

「驚いた?

私ね、サイエンスが

好き過ぎるあまり

理科の先生に許可貰って

お手伝いしてるの。

器具に不備があると危険だからね。」

 

「り、立派なんですね……」

「立派じゃあないよ。

ただ好きでやってるだけ。

君も、好きで

沢山読書してるんでしょう。」

 

「――!?」

 

何も言ってないのに、

何故分かるとよ。

……この子、只者じゃない。

 

「驚いた? 

手を見たら分かるよ。

君は中々の読書家だ。」

「…………。」

 

ポンッ。

 

言って彼女は歩み寄ると、

らでんに一つの本を手渡した。

 

「これは?」

「植生学の本だ。

創作物ばかり追うと疲れるだろう?

良かったら気分転換に

読んでみるといい。

創作物に対しての解像度が

上がるかもよ。」

 

「あっ、あのうっ!」

「?」

 

「らでんも、お勧めの本とか

渡してみたいっちゃん!」

 

「良いよ。文芸や創作物ってのも、

私にとっては

良い刺激になりそうだ。

よろしくね、らでんちゃん。」

 

「あのうっ、名前をまだ聞いて――」

「――『かかぽ』で良いよ。

君とは今後、

良い友達になれそうだ。」

 

「うん……!

らでんもそう思うっちゃん!」

 

「それとらでんちゃん。

一つ助言をしよう。

もし苦難にぶつかったのなら、

科学に頼るのも大事だよ。

きっと、大きな力になる。」

 

カキィン!!

 

『おおっと何という事だ!

後半も残り半分となった今……

帆呂雷中、未だ要塞を

突破出来ていません!』

 

「はぁっ……はあっ。」

 

縄跳びトレーニングしたとは言え、

流石に体力が

キツくなってきたばい。

 

がむしゃらに

ドリブルを続けられるのも、

あと3分くらいが限度だろう。

敵選手まで二重に見えてしまう程

相当キテいるっちゃん。

 

やけん。

疲労のあまり、

歪んだ現実が見えてきたまである。

 

(ん……二重?)

 

これって。

なんだか〝錯視的〟じゃあないか。

 

「らでんちゃあああああん!」

「――!!」

 

何かが閃きそうなその時。

観客席から

らでんの名前を呼ぶ大声がした。

 

声の方へ目を向けると、

かかぽと目が合った。

 

「か……かぽ?

どげんして此処に……」

 

「自分を信じて進めぇええっ!

絶対行けるからぁあああ……!」

 

丁度いま、見つけた所ばい。

 

ガッ。

 

心配は要らない。

その意を示す為に、握り拳をした

片腕を天に掲げる。

 

「へっ、何だそのポーズは?

虚勢のつもりかい!?

惨めだね。ボクらの要塞が

どうにもならないのは、

もう充分分かっただろう。」

 

「ああ。充分分かったばい。

その要塞の……攻略法。」

「何ッ……!?」

 

「ねねち先輩、

前線へ駆け抜けてください。

アレの出番です。」

「やっとか。

期待してるよらでんちゃん。」

 

ダダダダダ。

 

「「うぉおお!!」」

 

2人でストレートに猛進する。

次の一手に備えて。

 

「ふっ、やっぱり

只の虚勢じゃないか。

そんな簡素な

ドリブルじゃノンノンノン……」

 

「――〝オプ・アートエラシコ〟」

 

「なにっ!?」

「「「「「……!!!!」」」」」

 

予想通り、切り抜けられた。

しかも、あまりの事態に

相手方全員固まってますな。

 

絶好のチャンスばい。

 

パッ。

 

「決めてください、先輩!」

「おうよッ!

――〝センチピード・ラッシュ〟」

 

出た。

ねねち先輩の必殺シュート。

 

デカいムカデが追従する

恐怖とパワーを兼ね備えた一撃。

よっぽどの肝っ玉じゃなきゃ、

掴むのは困難。

 

ウバシャァアアッ!

 

「絶対止める。〝シュートポケ……

ぎぃあああああっ!

馬鹿デカいムカデぇぇっ!

無理無理無理無理ぃいいいい!」

 

パシュンッ!

 

『ゴーーールッ!!

何という事だァ!?

リベロのJFT、この絶望的な局面で

遂に攻略の糸口を掴みましたぁッ!

コレには、御影専農中の面々も

動揺を隠しきれません……!!』

 

「馬鹿な……化身も使えない

烏合の新参チームが、

要塞を突破するなんて……」

 

「言いましたよね。

攻略法を見つけたと。」

 

「くっ……今度は油断しない。

それに、

君にはストライカーとしての

パワーはない様だね。

なら、君のパスラインに

要塞を挟めばいい。

そして、乙式でボクらが点を返す。」

 

「………………。」

 

「オプアートだか

何だか知らないけど、

君1人の通行権だけじゃあ

さほど脅威にならない。

どの道、君たちは詰みだよ。」

 

それは自分が1番分かってる。

この手は

2度も通用しないと。

 

やけん……だからこそ。

 

―――仲間を本気で信じれねェ奴に、

勝利はないぺこ。―――

 

乙式甲式共に、

相手のタクティクスの原理は同じ。

 

ならば、

オプアートエラシコの

原理をフォーメーションで

再現すれば、突破は充分見込める。

 

らでんと一緒にずっと頑張ってきた

みんななら、すぐにやれる。

信じるばい。

本気でみんなを、心の底から。

 

ピィーーッ!

 

『ロボ子のキックオフから

試合再開だァ!

おっとぉ、またもや

ディフェンス陣以外が

前線に駆け込んでったぞォ!?』

 

ダダダダダ。

 

「必殺タクティクス

――『E8格子・乙式』」

 

「みんなっ!

らでんの指揮に従って!」

 

「「「「「おうっ!!」」」」」

 

ダダダ……

 

『おやおやぁ!?

帆呂雷中の面々も、

対抗するように

不思議なフォーメーションを

展開し始めたぞッ!

指揮してるのは兎田ではなく

JFTの様ですが、これは一体……』

 

ディフェンダーのニコちゃんと

ラミィ先輩を極限まで下がらせ。

 

8人の選手を、4人2組で

左右に四角を形成するように

配置する。

 

これで準備は整ったっちゃん。

 

「へっ、何だソレは。

僕らの真似事かい。惨めだねェ!

その配置をした所で、

君たちのパフォーマンスが

高まる訳無いじゃないか!!

ほらほらァ!

止めて見なよッ!!」

 

パッ パッ ベチャアッ。

 

「キャプテン……ボールが!!」

「無いッ! 嘘だ!?

E8格子のパスラインから

ボールを奪うなんて不可能……」

 

「残念無念ぱっぱらぱぁ〜♪

それが出来ちゃうのがぁ、

らでんちゃんの

凄いトコなんだよなぁ〜。

お・し・りぃ〜❤︎」

 

ねねち先輩、ボールを

キープするのは

良いっちゃけど、何故煽り倒す。

 

「君は桃鈴ねねッ!

どういう事だっ、

早くボールを返せ!」

 

「忖度なんてねねしないよーん♪

悔しかったら

プレイングで取んなよ。

出来ないならぁ〜……

ゴール、頂いちゃうねーん。

棒読みちゃうわ!」

 

「なんで

ヴィヴィまで巻き込まれとんねん!」

 

ダダダダダ……!

 

煽るだけ煽って

攻め込みに行ったなねねち先輩。

ホント……イイ性格しとるばい。

 

「ふっ、あのお調子者……

ま、今に

痛い目を見るからいいや。

それより……」

 

ロボ子さんは

鋭い眼差しでらでんを見る。

 

「驚いたよ。

オフェンス技だけでなく、

E8格子を破るタクティクスまで

編み出すなんて……

アレは何なんだい。」

 

「敢えて名付けるなら……

――『ペンローズの階段』。」

 

「ふっ、錯視絵画(オプ・アート)に

ペンローズの階段。

エッシャーの不可能図形……

……そういう事か、

してやられたよ。」

 

「アンタらは8次元を

100%掌握した

素晴らしい要塞だった。

でも残念。アンタ達の敗因は、

2次元の解像度が

150%足りなかった事ぺこ。」

 

 

 

ペンローズの階段。

 

――1958年。

ペンローズ親子がこの世に

産み落とした概念である。

 

四角に造られた螺旋構造階段。

それは、進んでも進んでも

上昇と下降を絶えず繰り返す……

故に、無限の構造。

終わりなき階段だ。

 

それに感銘を受けた

オランダの画家・エッシャーは

オプ・アートの

世界に魅了される。

 

そうして彼は数々の

オプ・アートを手掛け、

アート界の巨匠として

広く知れ渡る事となる……。

 

 

「所で、そう余裕ぶってて

いいのかい兎ちゃん。」

「何が言いたい?」

 

「君たちには、

攻略出来てないモノが

あと一つある。」

 

「ねェよ。な? らでんちゃん。」

「うん……!」

 

「おいおい、まさか

忘れたのかい君たち。」

「まぁ、見てなって。」

 

ぺこら先輩も確信してる。

ねねち先輩の破天荒さと、

臨機応変なミラクルプレーを。

 

ディフェンダー2人の

ブロックで止まる様な

タマじゃないと。

 

「止めろお前たち!

ここで取り返さなきゃ終わるぞ!」

 

「「はいっ、キャプテン!!

――〝デスサイズミド……」」

 

グワンッ。

 

「「消えt……飛んだ!?」」

「――〝リオック・ジャンピング〟」

 

「これがねねちの実力ぺこ。

アンタらは、

ウチらを甘く見過ぎなんだよ。」

「くっ、これも想定内か!

兎田ぺこら……!!」

 

「――〝センチピード・ラッシュ〟」

 

パシュンッ。

 

『ゴーーールッ!!

まさかのドンデン返しぃ!

誰が予想できたでしょうか、

このアツい逆転劇っ!

超っ、exciting★★』

 

 

[得点表]

帆呂雷中  /  御影専農

1 <1st> 2

2 <2nd> 0

3   <total> 2

 

ピッピッピィーーッ!!

 

『こぉこで試合終了の

ホイッスルぅううう!

予選初戦とは思えない

激アツ試合で、白上……感動です!

そして大興奮です!

この素晴らしき試合に、

どうか拍手と喝采を!!

白上は今、声を大にして

そう言いたいですッ……!』

 

言ってるじゃん。

 

「「「「「「ォオオオオオオ!!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。