ホロメンイレブン〜雷門をぶっ倒ぉおす!〜   作:たかしクランベリー   

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最終回・雷門をぶっ倒ぉおす!

 

———FF・RHL決勝戦当日。

 

〜SIDE『綺々羅々ヴィヴィ』〜

 

ずっと、この時を待っていた。

画面越しで味わったあの高揚。

 

今。求めてた相手が眼前におる。

 

『さぁ、遂にこの時が

やって参りましたァ!

FF・RHL決勝戦ッ……!

華麗な戦略で勝ち上がってきた

帆呂雷中。

対するは、常勝の王者雷門!

ここ、

アマノミカドスタジアムにて………

王の門は崩れ去るのか!?

わたくし白上も、ドキドキワクワクが

止まりませんぞォ……!!』

 

[雷門中サッカー部]

 

監督-不在(諸事情)

マネージャー陣-有海崎

 

FW-円堂、野神

MF-月影、星村、嵐、

 

MF-鬼門、赤袖

DF-遠野、天宮寺、紫雨

GK-暖冬屋

 

 

[帆呂雷中サッカー部]

 

監督-花園さやか

マネージャー陣-AZKi、博衣

 

FW-風真、兎田、轟

MF-ヴィヴィ、木曽路、雪花、

 

DF-輪堂、一条、桃鈴、ニコたん

GK-JFT

 

色んな因縁に

巻き込まれとったけど、

今はもう何も気にせんくてええ。

 

目の前の敵にだけ

集中して試合に臨める。

 

円堂ハル……。

そして王者雷門の面々。

 

ヴィヴィの勝手やけど。

 

……思えばあの日から。

——この手で、みんなの力で

負かしたるって決めたんや。

 

「フッ、試合前から楽しそうな

顔してるぺこじゃねぇか

ヴィヴィちゃん。」

 

「当然や。

この日の為に、ヴィヴィは

みんなと突っ走って

来たんやからな。

やるからには、とことんやったるでぇ!」

 

「ふーん。そんじゃ、

試合に向けてみんなをアゲる

意気込み頼むぺこ。」

「イキナリ無茶振りやめーや

ぺこら先輩っ!?」

 

「何言ってんのさ。

この場、このタイミングに

於いて適任は……

アンタしかいねぇぺこ。」

「わーかったよ。……こほん。」

 

みんなが視線を注目させる。

もう、適当な言い逃れは

出来そうにない。

 

せやけど。

ヴィヴィの気持ちは変わらへん。

 

「雷門をぶっ倒ぉおす!」

「「「「ォオオオオオオ!!」」」」

 

『今ッ、キックオフです!!』

 

ピーーッ!!

 

 

 

 

時は遡り。

——2020年。12月23日、夜。

 

〜SIDE『兎田ぺこら』〜

 

兎田ぺこらは、

さくらみこの家に泊まり込みで

Xmasパーティをする事になった。

 

ただ2人だけ……

それで充分だった。

彼女らには

絶対的な絆と信頼があるから。

 

「ぶんぶんちゃっ♪

ぶんぶんちゃっ……♪」

 

「「——ぶんぶんちゃっ♪」」

 

「……あぁ、頭おかしくなる

このBGM……お前ェ、いつも

ニンジンぶっ刺すなんでぇっ♪

そんなトコにぶっ刺すのォッ……♪

あっ、リズムが……

——ブハハハハハハッ!」

 

2時間という時間も

あっという間に過ぎ去り、

楽しさの余韻がじんわりと

彼女らを包む。

 

「「せーのっ、Merry Xmas!」」

 

「…………。」

 

楽しい……楽しいのだけれど。

幸福を体感する度に、

一抹の不安が浮かび上がり

あたいを震わせる。

 

「どうしたのさ兎田。

さっきとは打って変わって、

大分不安そうな顔

してんじゃにぇの。」

 

「……ねぇ、みこ先輩。

あたいらってさ、いつまでも

こういう関係続けられるのかな……」

 

床のカーペット上でゴロンと

しながらも、互いに向き合う。

 

「当然だにぇ。

何年経とうとオメーは

みこの大事な大事な〝親友〟だ。

今の今までだって、

何度も苦難を

乗り越えてきた仲だろ。」

 

「知ってる……だからこそ怖いんだ。

それに———時折り夢に見るんだ。

5〜6年後、溝が出来て

離れ離れに

なっちまうんじゃないかって。」

 

「変わんにぇよ……何も。

みこは信じてる。

どんな未来になったって、

心は離れ離れになんにぇーよって。

兎田がどんなに心を閉ざそうと、

何かあったら絶対に連れ戻す。

——それが、ダチってもんだにぇ。」

 

普段は馬鹿げた事ばかり言うが……

その返答と瞳には、

確かに芯があった。

 

なのに、どうしようもなく

心の黒い靄は

肥大化してくばかり。

 

残酷なイメージばかりが、

視界を埋め尽くす。

 

「分かんねェぺこだよ。

この言葉に出来ない暗闇が……。

ぺこーらの出した

渾身のCDアルバムが

1171枚しか売れないんじゃないか。

誰かが楽しみにしている

チキンを冷ましちまうんじゃないか……

とかさ。」

 

「はっ! こんな時に

らしくもない

悲哀ポエム刻むのかよ。

ったく、しゃーねぇなァ兎田は。」

 

ファサッ。

 

みこ先輩は紙切れを一枚、

ぺこーらの顔面に乗せる。

 

「何だよこれ。」

 

「一緒に書こうぜ。

6年後のウチらに向けた

『手紙』をさ。……兎田、

オメーお得意のポエムだって

構わないにぇ。」

 

「またいつか、2人きりの

お泊まりXmasパーティを

する為ぺこか?」

 

「それもあるけどさ、

もっと大事なモンの為にやるにぇ。」

「……大事なモン。」

 

 

 

未来の世界。留置所にて。

 

ガタンッ!

 

サカマキは卓上を叩き、

厳しく詰める。

 

「ふざけるなっ!

何の大義があって貴様は

犯行に及んだ。私たちの過ちを

掘り返す為か!?」

 

ミミーチンは首を横に振る。

 

「——いいや違う。

兎田ぺこらを……

『配信者』にしない為だ。」

 

「——っ!?」

 

驚く彼の様子を見て、

ミミーチンはクククの

低く笑った。

 

「それと破滅の未来に

何の関係があるッ!

所詮は貴様の

自己満足じゃあないか!」

 

「大義を問われたから

答えた迄だ。

更に詳しく聞くと長くなる。

それでも良いか。」

 

「無論だ。全てを聞くまで

帰る気など無い。」

「ほう。では話そう———」

 

この世には、

様々なファン層がいる。

基本的には、各々がコミュニティの

枠を出て多方面に

迷惑をかける事はない。

 

しかし。

どの界隈にも、過激で

度を超えた大馬鹿者は現れる。

 

過激な鉄オタ、ツ●フェミ、

バイトテロ、転売ヤー。

……ただ。ストリーマー界隈も

他人事ではなかった。

 

兎田ぺこらとさくらみこ。

彼女らは、それはそれは相性の良い

配信者同士だった。

 

互いのファンも両者の

関係性や振る舞いを大いに讃え、

平和で温かいコミュニティを

築いていた。

 

……が。

 

いつからか、

そのコミュニティは

崩壊の一途を辿る。

 

いつの間にか彼らは

互いの推しを神聖視し、

相手側の推しに対し

揚げ足取りを始めた。

 

愛というのは、

一歩間違えば狂気と変わり果てる。

 

その論争は

日に日にエスカレート。

双方のファンが

築いていた筈の温かな楽園は、

瞬く間に荒地の戦場と化していた。

 

そんな地獄が続く中……

兎田ぺこら側の 

ファン(野うさぎ)に

邪悪な突然変異が生じた。

 

ライン越えの境地。

超過激派野うさぎ……

『野●』の誕生である。

 

マリア、ナギ、モトバス、

ククリーナ、128番水道、

連投王・荒らし国万歳…………

彼ら極悪英傑を筆頭に、

野うさぎの皮を

被った悪党共は勢力を

拡大していった。

 

その勢力は凄まじく、

企業さえも対処し切れない

巨悪として

悪事の限りを尽くした。

 

一般層がSNS上で目にするのは

そんな奴らの暴走ばかり。

 

当然。その波を抑え切れない

Vtuber業界は、

一般層から悪意渦巻く

最悪な界隈として

見られオワコンへ。

まさしく……

破滅の未来を迎えたのだ。

 

最早、大衆が見向きもしない

最下層コンテンツとなった。

 

ぺこみこさえ復権すれば、

彼らの争いも絶えるだろうと

やれる事をやり尽くした。

 

……だが、何度過去を

私の手でやり直しても

同じ破滅に向かう。

 

111回目の世界を経て。

———苦渋の決断。

 

兎田ぺこらのファンである私に

とって最悪であるが、

彼女を救う為……最終手段を

行使するに至った。

 

それは、

彼女を〝配信者にさせない〟事。

 

争いの火種となる

私の同志……『野うさぎ』

そのものの存在をこの世から

抹消せざるを得なかった。

 

故に、兎田ぺこらが

配信者となるためのキャリアを

積ませなてはならない。

eスポーツ大会や

フットボールフロンティアで

好成績を収めるなど

以ての外だった。

 

それこそが、ストリーマー世界を

平和に導く……私の使命。

 

「——何が使命だよ。

吾輩に言わせりゃあ、

オメーの独りよがりじゃあねぇか。

そんで111回も世界変えられちゃあ

世話ねェよ。」

 

「……っ!!

貴様はっ、あの時の角ガキ!?」

 

留置所に忽然と現れ

苦言を呈したのは、

ラプラスだった。

 

「角ガキじゃない。

ラプラス・ダークネスだ。」

 

「独りよがりなんかじゃない。

君みたいなお子様に

何が分かると言うんだッ!

トルソーぶっ倒して

大炎上したクセに……!」

 

「うむ。それは事実だが

話を逸らすのはいかんぞ。」

「ガキがっ……!!」

 

「吾輩はな。貴様より

ずっと近くでぺこら先輩と

みこ先輩を見てきた。

だから分かるのさ。

あの2人は、貴様の想像より

何百倍も出来た人間だ。」

 

「………………。」

 

「ぶっちゃけ言うと、

外野の手助けなんてハナから

要らねェんだ。

あの先輩たちは、そんな

小さなタマじゃねェ。

……あとな、ダチの心は

ダチが1番よく分かってる。」

 

「…………。」

 

「自分の推しの未来を

最後まで信じて

見守ってやるのも……

『ファン』って

ヤツじゃねぇのか。」

 

 

 

 

〜SIDE『綺々羅々ヴィヴィ』〜

 

 

「——〝ウズマキ・ザ・ハンド〟!」

 

渦の魔手に吸われたボールが

らでん先輩の手に収まる。

 

ギュルルルッ……ガシッ。

 

『おおっとJFT、渾身の

キャッチ技でゴールを死守したァ!

後半戦もいよいよ大詰め、

双方同点の状況……

試合の展開がどう転ぶかは、

まだまだ

予測がつきませんぞォ……!』

 

「ナイスキャッチや

らでん先輩っ!」

 

「ほいじゃ、行くばーいっ!」

 

ポオンッ!

 

らでん先輩……

いつも試合で敵を観察して

アドバイスしてくれるの、

ホンマ助かっとるで。

 

あっ、ボールがニコたんに

繋がった。

 

「へーい!

ニコたーんがぁ〜、

MFに繋いでいくぜぇ〜い♪」

 

ニコたん。

いつもふざけて周りを

和ませるけど、

大事な所では真面目に

指摘とかしてくれて

助かっとるで。

 

ズザァーッ。

 

「あっ、ヤベェ。

これクリアされ…………」

 

「何やっとんねんニコたん!」

 

パァンッ。

 

敵のスライディングを

モロに受け

ボールがクリアされかける。

……が。

 

タンッ。

 

「ったく、しょうがねェ虎だなぁ

オイ!!」

「千速ぁん……❤︎❤︎」

 

「ナイストラップや千速!」

 

千速……

隙あらばヴィヴィの事

嗅ごうとするけど、

なんだかんだ面倒見よくて

助かっとるで。

 

「じゃあ結婚しよう、ヴィヴィ。」

「ええて!

試合に集中しぃや自分っ!!」

 

「攻め上がりのカバーはぁ〜、

ジーニアス莉々華とぉ〜……」

「「まがまがにお任せあれっ!」」

 

ドンッ!

 

ねね先輩、ラミィ先輩、

りりか先輩……

 

いつもワチャワチャみんなを

盛り上げてくれてるの

知っとるで。

ホンマ助かっとる。

 

その調子で、

ボールを奪いに来る敵を

マークしときぃや。

 

「ヴィヴィたん!

トドメは頼んだだよ……!」

「おおきにや、千速!」

 

ポフゥンッ。

 

千速からボールを受け取り、

ヴィヴィは急遽

攻めのバトンリレーに転ずる。

 

中盤ラインは

後衛組のおかげで

すんなりと攻め上がれた。

 

さて、残るは

前衛ラインの駆け抜けやな。

 

……って、まっずっずー!!

 

やっぱり来よるよなぁ、

円堂ハルと

敵のキャプテンさん。

 

「ぶんぶんぶーん!」

「いざ、風真と

刃を交えようぞ……!」

 

敵キャプテンを

ばんちょーが食い止めて、

円堂ハルをいろは先輩が

食い止めたやと……。

 

相手のDF陣も、

仲間が上手い具合に

止めとるやん。

 

(ええで。これならイケる……!)

 

「おいヴィヴィ、

最後はアレで

決めてやろうぺこだぜ!」

「わーかったよ!」

 

「「——〝エクストリームラビット〟!」」

 

ピッ、ピッ、ピーーッ!!

 

[得点表]

帆呂雷中  /  雷門中

2 <1st> 2

3 <2nd> 2

5   <total> 4

 

『こぉこで試合終了ーーッ!

なんたる大激戦っ!

もはや言葉は不要ッ!

わたくし白上、

感涙が止まりませぬ……!

うっ……うっ。

映えあるFF・RHLの優勝を

飾ったのはぁ〜……

〝帆呂雷中〟だァァアアア!!』

 

「「「「——ォオオオオオオ!!」」」」

 

それから

約1週間後の日曜日。

 

パァンッ。パンパァンッ!

 

holoXの食堂ホールで

突如鳴り響くは、クラッカーの

めでたい発砲音。

 

紆余曲折あったけど、

ウチらはFF全国制覇を成した。

……だから今。その祝勝会を

サッカー部のみんなと

ワイワイ楽しんでいる。

 

「はいはいヴィヴィたーん❤︎

ちはの手作り餃子だよー♪

はい、あーん♪」

 

バシッ。

 

ぺこら先輩が千速の伸ばす手を

抑えた。

 

「千速ちゃん。

分かってねェぺこだな。

食いたいモンの1つくらい、

自分で選ばせるのが礼儀だろーよ。

な、ヴィヴィちゃん?」

 

「え、あ、えーと……」

「な?」

 

なんやその圧マシマシの

黒い笑顔。

DV彼氏が彼女に手を上げる

5秒前みたいな顔してんで。

 

「あ、そーやったわ。

つー訳やから、堪忍なぁ千速。」

「えーん。しょーがないかぁ。」

 

「そういや千速ちゃん。

ニコちゃんが千速限定

あーん❤︎凸待ちやってんぞ。

行ってやれぺこ。」

 

「はっ! アイツなんざ

口に生ピーマンぶっ込んどきゃ

なんとかなるだよ。」

 

グジャァッ。

 

「んむひひいっ❤︎❤︎」

 

マジでニコたんの

口に生ピーマン3個捩じ込んどる。

容赦ないなぁ千速。

 

ピリリリリ……!

 

「ん?」

 

突然、ぺこら先輩の

ケータイが鳴り始める。

先輩も珍しいといった反応で

電話に応じた。

 

「もしもし、兎田ぺこら

ですけど……」

 

カチッ。

 

電話を閉じたぺこら先輩の

顔立ちが変わった。

 

「ぺこら先輩……」

 

「悪ぃなヴィヴィちゃん。

ぺこーら、

行かなくちゃいけねぇや。」

 

「どこに行くんですか?」

「みこ先輩のところ。

残念ぺこだけど、

詳しい場所は教えらんないよ。」

 

「…………。」

 

サワサワサワ。

 

ぺこら先輩はヴィヴィを

心配させまいと

頭を優しく撫でた。

 

「ヴィヴィ、オメーに

1つ言い忘れてた事がある。

あたいはさ、eスポーツ以外にも

逃げてた事があったみてぇぺこ。

でも今は、アンタのおかげで

向き合える。あばよ——」

 

ギュッ。

 

踵を返し去っていく

ぺこら先輩を、

ヴィヴィは急いで抱きしめた。

……なぜか今、伝えたい事が

頭にブワッと浮かんだから。

 

「なんだよヴィヴィ。

もう駄々を捏ねる程キッズ

じゃねェぺこだろ。」

 

「ヴィヴィは信じてる。

どんな未来になったって、

心は離れ離れにならへんって。

ぺこら先輩が

どんなに心を閉ざそうと、

何かあったら絶対に連れ戻したる。

ウチら……一生友達や!!」

 

「……へっ。そのプロポーズ。

アンタで2回目ぺこ。」

 

「えっ!?」

 

スルンッ。

 

ヴィヴィのハグを

スルリと抜けると、

ぺこら先輩は

朗らかな顔で告げた。

 

「そんなの当然だろうがよ

ヴィヴィ。だからさ、

いっちょ行ってくるわ。」

 

「……わーかったよ。」

 

 

 

〜SIDE『兎田ぺこら』〜

 

分かってはいた。

いずれ

向き合わなきゃいけない事は。

 

色んなモノから逃げてきた

臆病兎って事は

自分がよく分かってる。

 

でもヴィヴィ……

あいつと過ごす中で、

何かに向き合って

進むことの

素晴らしさを思い出せた。

 

ザッ。

 

「……兎田。

ようやく来たようだにぇ。」

「あぁ。みこ先輩も、

同じ気持ちと覚悟を背負って

呼んだぺこなんだろ?」

 

「…………。」

 

バッ!

 

互いに向き合い、即お辞儀した。

 

「「——ごめんなさいっ!!」」

 

「「………………。」」

 

息ぴったし。

何とも言えない沈黙が

数十秒続いた。

 

「ぷっ……」

「「あはははははっ!!」」

 

2人して、みっともなく尻餅を

つき笑い合う。

この懐かしさが、

余計に笑いを誘う。

 

「みこちゃんさ、

オメーがどっか行ってから。

自分の気持ちを誤魔化す様に

友達増やしてたんだ。」

 

「へー。そんで。」

「冷てぇなオイ!」

 

「今更さ。もう畏まる

必要もねェぺこだろ。」

 

「まぁな。そんで

話の続きなんだけど、

それでみこちゃん。心の穴が

埋まると思ってたんよ。」

「ほうほう。」

 

「やっぱし兎田、オメーが傍に

居ねぇとダメだったわ。

ずっと寂しい気持ちが

治んなかったぜこんちくしょー。」

 

「フッ、嬉しいこと

言ってくれるぺこじゃん。

あたいも、こうして気兼ねなく

アンタと話せんのは……

気分が良いぺこ。」

 

「へっ、素直じゃねー兎だな。」

 

スッ。

 

かつてのXmasお泊まり会で

一緒に綴った手紙を、

みこ先輩が手渡した。

 

「なぁ兎田。今読んでもいいぞ。」

「んーや、また今度ぺこ。

その方が面白いだろ。」

 

「ぶははははっ!

そりゃ言えてるぜ兎田ァ!」

「……あぁ、こんなんなら

もっと早く喋っときゃ

良かったぺこ。」

 

「——なぁ、兎田。

今年のXmas……

2人きりで

お泊まり会やんねェか。」

 

「んー。そうだなぁ〜……」

「焦らすなぁっ! 

さっさと言えッ!!」

 

「———行けたら行くわ。」

 

 

★★★★★★★★★★★★

 

ホロメンイレブン〜完〜

 

★★★★★★★★★★★★

 

 





【後書き】

どうも、たかしクランベリーです。
色々ありましたが……
最後まで付き合ってくれた皆々様。
本当にありがとうございます!

という訳で、暫くは筆を休めて。
オラドラとポケチャンに
入り浸ろうと思います。

また何か思いついたら、
新作出します。多分……
千速、いろは、JFTの
緑トリオを主役で日常コメディ
書くかもです。
よろしくお願いします。
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