「そっ…か、そうだよね…。やっぱり私なんかが■■さんと付き合えてたのが可笑しかったもんね。…うん。ごめんなさい。…今まで付き合ってくれてありがとね…!…」
「あれ?お姉ちゃんおかえりー。今日は■■さんと一緒じゃないんだねー?」
「…うん」
「?どうしたの、もしかしてまた■■さん怒らせたの?まったくお姉ちゃん、そんなことしてたら■■さんに愛想尽かされるよー!」
「……そうだよね、ごめん。お腹空いてないからご飯要らないってお母さんに言っておいて」
「…?うん」
あぁやっぱり…恋愛なんて嫌いだ。こんなすぐ終わるような関係になんてならなきゃ良かった。…ずっと友達だったら今でも一緒に居れたのかな…なんて今となっては意味のないIfばかり考えなくて済んだのに。
中学2年の夏のある日、下らない私が振られた日。その日から私は不登校になった。
月日が経ち。
「おー!中々マシになったじゃん!お姉ちゃん」
「うん、すごいまともだわ。」
あれから月日が経ってようやく社会復帰が出来た私は今妹の手により大変身を遂げていた。それこそお母さんや妹はまだ心配してる感じあるけど…それでも安心はしてくれたから!中学時代みたく迷惑をかけないように頑張らないと!
「じゃあ…行ってきます」
私はちゃんとクラスに馴染んで立派な量産型の陽キャ女子になるのだ!
「立派な陽キャを目指すぞー!」
そんな思いを抱えながら迎えた入学式。
「新入生代表。王塚真唯」
なんかすげーオーラの人が居た。調べたらお母さんは有名デザイナーで本人もプロのモデルでめちゃ凄い人だった。
最強の高校生活を送るための一番良い環境、それは!
王塚さんの隣だ!!
「あのー、初めまして、私甘織れな子って言うですけど、えと、その。友達になりませんか!」
「勿論だとも。話しかけてくれてありがとう。1人で退屈していたんだ。よろしくれな子。」
やば、顔良すぎないか!それに最初から名前呼び…!これが最強の陽キャ…!
こうして私の陽キャ生活が始まったのだ!
「でも、もう無理だよー…」
私なんかかが陽キャになれると思ったのが間違いだったんだ…こんなコミュ障陰キャがどれだけ頑張っても根が陰キャだから無理に決まっていたんだ。思えばそんなこと中学のあの時に気づいた筈なのに…
「あー、私ってほんと学ばないなぁ」
そう柵に身を乗り出してわたしはふとんとかやっていたら
ん?ドアの音…?なんで…?
長くてキラキラした金髪を靡かせた長身のスーパー美少女なんてこの学校に一人しか居ない。
王塚真唯だ
「れな子いけない!!」
「へ?!」
えええ?!…あ、やば。落ちる
「っこの私が見てる前でそんな真似させるものか!」
「へ???なんで踏み切ったー?!!」
「心配するな。この王塚真唯が一緒なんだ、助かるに決まっているさ。私は運が良い」
「運の良さとか一番信用ならないじゃん!!」
「い、いきてる…」
「ほら助かっただろう?…なんてことは、なな、なんてことないさ」
「声震えてるけど…」
「ともあれだ。様子の可笑しかった君を追いかけてきて正解だった。こうして君を助けれたのだからな」
「あのー、私別に飛び降りるつもりじゃなかったんだけど…」
「ん?」
「王塚さんが追いかけてきたから咄嗟に逃げなきゃ!ってなっちゃって、それで…」
「なるほど、全て私の勇み足だったわけか…こういうこともあるのだな…人生というものは…」
「いや、そういうのが言いたいわけじゃなくて…!えと、あの、えっと、わたしは!」
「人と話すのが凄く苦手でして!」
「話すのが苦手?いつも元気で明るく振る舞っている君が?」
「しゃべるたびに精神がすりへっていくんです!」
「精神が?」
「私は会話力が低いのでほんと集中してないとテンポの早い会話についていけないし、かと思ったらべらべらとどうでもいいこと喋っちゃうし、そういうのあるでしょ?だから…」
「?」
「全然ピンときてないじゃん!?」
「まぁ、つまり!さっきは息抜きをして一人の時間を噛み締めていたの、そうしないと死んじゃうのわたし!」
「では私はそこまで君に無理をさせていたのだな、思い詰めていたのを気づかず、本当にすまない」
「えと!ちがうんです!楽しいはすごい楽しいんだよ?けどわたしはみんなみたいに上手くできないからさ…」
「…なるほどそうか。君の気持ちがわかるなど傲慢なことはいえないが。しかし私も似たような気分になることがある。皆が私といることを居心地よく思い喜んでくれるのは気分が良い、しかしこう思う時もある。」
「果たして皆は本当の私を見えているのだろうか。私は求められる王塚真唯という立場を演じているだけなのではないのかと思う日もある」
「…はっ。すまないな常に完璧を目指す王塚真唯がこのような弱音を吐いて、君も戸惑っただろう」
「いや…なんかさ王塚さんが弱音吐くの初めて聞いたからさ」
「もちろん誰にも言ったことはない、君は失望したか…?」
「え?ぜんぜん?王塚さんですらそんなこと思うのかぁって逆人間味?があってさわたしも頑張らないとなって思えたから、でも毎日頑張るのは疲れちゃうし、だからわたしもああして屋上で黄昏れてたわけだし」
「…そうかだから君も屋上に…しかし君の息抜きを邪魔してあまつさえ勘違いで共に落ちるなど」
「そ、それはもういいってば!…さっきのも今のも!王塚さんがどんなに失敗しても私は受け入れるから!そもそも私なんて失敗だらけの人生ですし、失敗ひとつすら許されないとか無理だし!」
「大丈夫だよ!私もいるから!自分に期待ばっかしてたらさ、どんどんつらくなっちゃうもんね。良いんだよたまには休んでも」
あぁ…これ。■■さんが私に言ってくれた言葉だ。…駄目駄目!今は王塚さんのこと!そんな女々しいこと考えるな!
「って王塚さん…?なんでそんなに目が潤んでるの?」
「え?…いや何だろうな、なぜだかとてもうれしい」
「そんな、大層なこと言ってないよ…私は」
私のほうこそ泣けてきた
「なぁれな子。君に出会えて良かった」
「え、うぇぇ!いやあの私もです!」
「友達になろう。れな子」
「え、ほんとに?」
「あぁ本当の友達に…だ」
「うん…友達になろ。王塚さん、ううん。真唯!」
「いつでも良いから声かけてよ!鍵は持ってるからさ!屋上に休憩しに行こ」
「ふふっ二人だけのヒミツ…だな」
「え、あ、うん!そうだね!」
だめだめ!真唯は普通の女の子だから!いやらしい意味じゃないから!
…兎にも角にも私はこれから先もこんな風に真唯と下らない話をしながら笑っていられたら私はそれ以上は求めない。いや求めたら駄目だったんだ。
翌日の学校。屋上にで、だ。
「すまない。どうやら私は君のことを一人の女性として好きになってしまったようだ。」
私はお天道様の下で真唯に告白された
「は、」
え、いや待って友達はどこにいったの?昨日のあれは?なんで?
「はは、いやいや無理でしょ…ムリ」
「なぜ無理なんだ?君は他に好きな子がいるわけでもないだろう?」
好きな子、好きな子かぁ…
「そんなの、居るわけ無いじゃん」
この話では不登校になるまでは妹ちゃんやかほてゃの目を焼いたれな子のままだったので原作よりれな子のコミュ力は高いし妹ちゃんからの矢印もでかい。