デスゲームエンジョイ勢 作:デンヴェル
ここからはアニメ最終話より後の話となります
side スイ
エイス壊滅からおよそ一ヶ月が過ぎた頃、私に仕事が舞い込んできました。その内容は
現在、サンセットレーベンズは領地内でのDゲーム禁止令を公布し、クランシェルターを解放しています。これにより関東圏での戦いの数が減り、出稼ぎと呼ばれる他エリアへの遠征や、一般人を騙してDゲームに参加させて新人プレイヤーを狩る養殖などの行為が増加したそうです。
これ自体は問題ないのですが、ヒイラギさんの娘である
仕事のメンバーには車を出せるリュージさん、今回の相手の能力と相性が良い私*1、私の能力とシナジーが高いのアカネさんの3人が選ばれました。
「いやー相変わらずゴッツイ車だね。アフリカとか横断出来そう」
「窓もタイヤもボディも全部防弾仕様さ。RPGかバレットくらい持ってこないと止まらないぜ」
自信満々にアカネさんに愛車を語るリュージさんの姿は心なしか以前よりも明るく見えます。弟さんの仇を討つことができて心の整理が付いたのでしょう。こんないつ死ぬか分からない環境でも前向きな考えを持ててすごいです。私もいつかリュージさんや皆さんみたいに逞しい人になれるでしょうか。
思えば今いるメンバー達との出会いは運命的でした。あんな殺伐としたイベントの中で協力し合えたことが奇跡と言っていいでしょう。怖いけど敵なしのシュカさん、リーダーシップがあるカナメさん、男らしくてかっこいいリュージさん、陽気で情熱的なアカネさん、よく一緒に遊んでくれるムードメーカーのヒロさん(達)。この他にも沢山の素敵な仲間に恵まれました。強くて頼りになって、ソータの存在も認めてくれる*2いい人達に囲まれて私は幸せです。
そんな事を考えていたら病院が見えてきました。
「お前ら着いたぞ。渋滞に捕まって夜になっちまったし調査は明日からだな」
そう言ってリュージさんはリクライニングを倒し、休憩を始めました。
しかしなにか違和感を感じます。病院の光は少し赤みを帯びており、耳を澄ませばベルのような音が聞こえます。なので外の空気を吸うついでに辺りを散策していたのですが、その時炎に包まれた渡り廊下を目撃しました。
……炎?! このタイミングでただの事故と考えるのは都合が良すぎるでしょう。これはまずいです! 早く向かわないとスズネさんが危ない!
「皆さん! なんか院内燃えてます!」
「もう始まってるの?! 少し遅かったか!」
「よし、このまま突っ込むぞ! 歯ァ食いしばれ!」
リュージさんがアクセルペダルを踏み込み、病院の壁を突き破り侵入。そこには白衣を着た女性と身体の部位が所々獣化した少女が対面していました。
「これは……思いっきり危害加えちまってるな。能力が発現してるってことはヒイラギの娘さんもDゲームに巻き込んじまったか」
どうやら一歩遅かったようです。見た感じ怪我は無さそうですが、こうなった以上は戦闘は避けられません。
「もう殺っちゃっていいよね。ソータ、私に合わせて」
そう言ってアカネさんは天笠の頭上に着いている消火用スプリンクラーを作動させました。こういった類のものは大体熱感知式のためパイロキネシスを使えば自由に扱えるそうです。
そうしてびしょ濡れになった所をソータの能力で氷漬けにしてもらいます。身動きが取れなくなりましたが、それでもまだ抵抗しているようなので脳への血液の供給を減らして意識を奪います。
ふぅ、これで終わりです。レインさんが下調べしてくれたおかげで適切な対応と連携が取れました。情報の大切さを知れた一日でしたね。
後日、異能によって病気が治ったスズネさんは安全面のことも考え、父も在籍しているサンセットレーベンズに加入しました。
デスゲームに巻き込んでしまって申し訳ない気持ちもありますが、年齢が近い女の子が増えてちょっぴり嬉しいです。
ちなみにですがアスクレピオスはギリシャ神話に登場する医術の神の名前を指すので「万能薬」は神話級の異能の可能性が高いです。もっと言うと、スズネの「常若の国」やスズネの父イチロウの「千紫万紅」も神話級の異能らしいです(ヒイラギ親子の情報のソースはあにまんのため信憑性は薄い)
評価、感想待ってます。