デスゲームエンジョイ勢   作:デンヴェル

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 第7話です

 今更ではありますが本編のネタバレを含みます。アニメ勢、未読勢の方はご了承の上で読み進めてください。


よんせんどちゃん

『お二人とも聞こえますか?』

「バッチリだぞ」

「か、感度良好です!」

 

 私は現在、ホテルの一室という安全圏から分身に指示を出している。なんかこんな事ばっかしてるな。

 無人島編でカネヒラ*1が瞑想しながら視点増やしてたし頑張ればいけるだろと少し前に試してみたら視界を共有できるようになった。ちなみにHDMI端子を咥えればそれをテレビに映し出すこともできる。

  

 まあそんな事はどうでもいいとして、偵察先にわざわざ渋谷セントラルタワーから遠い渋谷駅を選んだのには理由がある。それは駅構内に罠を仕掛ける為だ。渋谷編の終盤にここはエイスに占拠され、真の宝を求めて殺し合いをすることになる。ただでさえこちらは人数が少ないのだ。戦闘を少しでも有利にするためにも下準備は必要だろう。

 正直王はここで殺しておきたい。生かしておいて良いことなんて存在しないし少しでも早く殺せればエミュレーター*2の弱体化にも貢献出来るかもしれない。

 

 

 

 階段や改札口に手榴弾とワイヤーを利用したトラップを設置していたところ、そこに少女がひとり近寄ってきた。

 

「ねえ、何やってるの?」

 

 黒髪のショートヘア、短パンにセーラー服、彼女の手には幾つかの紙屑。

 

「妙な動きしたら焼き尽くすよ」

 

「なァひろ、コイツってもしかして……」

『え?四千度ちゃんだよね?王に殺されたはずでは?』

「これもバタフライエフェクトか……? いや、流石に変化がありすぎじゃねえか? もしかしたらこの世界自体がダーウィンズゲーム本編とは別の世界線なのかもな。本編でも並行世界があると明言されてたから可能性は大いにあるぜ」

『まあそこら辺は考えても仕方ないか』

 

「ねえ! 聞いてるの!? 状況分かってる!?」

 

『この際この子もクランに誘っちゃわない?噛ませ役ではあったけど強シギル持ちだしさ』

「スイとのシナジーもあるし火力面で期待大だなァ。早速いくか」

『了解、いい感じに頼むよ』

 

 ここでお互いが初めて目を合わせる。

 

「なあアンタ、俺らと手を組まないか? ソロプレイヤーだろ?」

 

「はぁ? やっと話口を開いたかと思えば何よ。却下よ却下。」

 

「お前一人でリング集められんのか? 今一つも持ってないだろ。三つないと問答無用でゲームオーバーだぞ」

 

「問題ない。追加でリングが出現するって説明に書いてあったし最悪他人から奪えばいいじゃん」

 

「そりゃ厳しいんじゃないか? 今回のイベントにはエイスやダンジョウクラブみたいな上位クランの連中がゴロゴロいるんだぜ。そんな奴ら相手にリング奪えるのか?」

 

「エイスが!? それは……確かに厳しいわね……」

 

「オレ達のクランはリングの収集以外にクリア条件があると考えている。それを見つけ、達成するのに人手が必要なんだ。仮に見つからなくても人数分のリングはあるから死ぬってことはない。拠点の防衛ができるシギル使いもいるから攻め込められてもある程度は対応できる」

 

「……本当に?」

 

「本当だ。誓って嘘はついてない」

 

「……分かった。協力する。私の名前は志藤アカネ」

 

「こっちは秋宮ヒナ、よろしくな」

 

 

『よし! 勧誘成功だね!』

「そういやヒカリはどこいったんだ?」

『えっとねぇ……いた。改札の影に隠れてるね』

「ったくよぉ、締まらねぇな」

*1
『実体のある幻影を生み出すシギル』を持つ原作キャラ。オリ主と同じ分身使いだが分身に人格は宿らず、直接操作するタイプ。本作には登場しないため別に覚えなくてもいい。

*2
ラスボスの側近の一人。並行世界を行き来でき、他人の能力を殺す事で奪える。原作では並行世界の王から能力を奪い主人公達を殺そうとする




 四千度ちゃんの本名は単行本のおまけコーナーにて明かされています。ちなみに四千度ちゃん呼びは公式です。
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