普通すぎる男が聖杯戦争を壊すまで   作:笑嘲嗤

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第18話 カラオケ

 学校さぼって連れられてきたのはカラオケだった。

 

「一度来てみたかったの」

 

「むしろ来たことないんか」

 

「ええ。魔術に関係ないもの」

 

 魔術師の社会性って大丈夫なのかな?そんでライダーとセイバーの二人も出てくる。

 

「うん?二人とも現代の歌うたえるの?」

 

「はい。聖杯がメジャーな曲の知識はくれています。いい時代ですね。吟遊詩人もこんなに手軽には歌えないものでしたのに」

 

 セイバーはなんか楽し気。

 

「歌える」

 

 ライダーはいつも通りの無表情だ。

 

「ねぇこれどうやって操作するの?」

 

「歌いたい曲は?」

 

「テレビで見たアイドルの曲なんだけど」

 

「ならここだな」

 

 俺が九十九にカラオケ端末の操作を教えている間に、セイバーとライダーはササっと操作してた。聖杯ってすごい。

 

「ではわたしからですね!」

 

「操作の速さで負けた……」

 

 ライダーがくっそどうでもいいことでなんかショボーンとしてる。セイバーがマイクを持って歌いだす。

 

「~~~~~♪」

 

「綺麗な声でUKロックとは渋いな」

 

 セイバーの歌は上手かった。なんかライブでのボーカリストみたいな感じでテーブルに足裏のっけて歌うの笑える。そして次の曲が入った。

 

「ワタシだ。では~~~♪」

 

「インド映画のテーマソングだと?!」

 

 モニターに出てくるインド映画のダンスシーンと無表情でたんたんと歌うライダーのギャップに笑いそうになってしまう。そんで次の曲。

 

「私の番ね!行くわよ!!」

 

 お立ち台にたって完璧な振り付けと共にアイドル曲を熱唱してみせた。可愛い。うん。可愛い。大学生になったらこんなこと付き合いたいって思うような可愛さだ。

 

「で、あなたは何歌うの?」

 

「ふっ!ポストロック!!」

 

 そして流れるのは美メロ。俺はエモい歌詞を高らかに歌いあげる。そして歌い終わってどやって顔した。女性陣みんなポカーンとしてた。

 

「拍手くらいしろよ!?」

 

「え、なんか全然知らない曲で……どこで乗ればいいのかわからなかったわ」

 

「すみません。その曲は聖杯からの知識にないです」

 

「旋律は美しかった」

 

「歌褒めて!?ねぇお願いだから!」

 

 そんな感じで俺たちは次々と色々歌っていく。

 

「これは知ってるわね」

 

「それなら俺も知ってるぞ」

 

「女性パート男性パートあるから一緒にやる?」

 

「そうだね。やるか」

 

 そんで俺と九十九の二人で名曲をデュエットしてみたりした。なおセイバーとライダーは点数を競い合って一喜一憂してた。

 

「ライダー。その曲踊れたりする?」

 

「ああ。知識は入っているぞ」

 

 ライダーがインド映画の曲をマジもんの振り付けで踊りながら歌った。めっちゃくちゃ面白かった。

 

「やべぇ!フハハは!俺もやる!」

 

 俺もライダーと一緒に踊る。そこに九十九とセイバーも乗ってきてみんなで歌って踊る。時間はあっという間に過ぎた。そしてカラオケ屋から出るとすっかり夜になっていた。

 

「本当なら今頃街を飛び回ってるはずなのよねぇ。平和ね。聖杯戦争している街とは思えないわ」

 

 九十九と並んで歩く。サーヴァントたちは霊体化して引っ込んでいる。

 

「どうする?ラーメン屋さん行く?」

 

「いや。今日はいいよ。さっきので十分楽しかったからな。あはは!学校さぼって遊ぶのって楽しいや!」

 

「そう。なら良かったわ。うふふ。元気出た?」

 

「うん。なんかちっぽけなことで悩んでたんだなって思ったよ。また明日から頑張れそう。ありがとうね」

 

「どういたしまして。ふふふ」

 

 そして九十九と一緒にコンビニに入ってチキンを買う。ライダーとセイバーも呼んで俺たちはコンビニの前でチキンパーティーした。楽しい。ああ、やっぱり普通って最高だな。そう思った。

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