普通すぎる男が聖杯戦争を壊すまで   作:笑嘲嗤

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第六魔法 silent felicitas
第31話 放課後ダンス


 聖杯戦争は終わった。なんかみんなですごく頑張った。いまや平穏な日常が過ごせるようになったわけだ。

 

「おはよう……っ?ん?誰に向かって言ったんだ俺?」

 

 俺はベットから起き上がって周りを見渡す。誰もいない。当たり前だ。俺の部屋なんだから。シャワー浴びて飯食って制服に着替えて学校に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 授業を真面目に聞くのは楽しい。数学とかパズルみたいで割と好きだ。そして昼休み。九十九がやってきて屋上に向かった。

 

「お先に食べてました。今日も平和ですねぇ」

 

 うちの学校のセーラー服着たセイバーがおにぎり食べてた。最近はインスタントの味噌汁とか好きらしい。ぶっちゃけお母さんが作る味噌汁よりインスタントの味噌汁の方が出し効いてるからわかるわ。

 

「あのしっちゃかめっちゃかな聖杯戦争も振り返るといい思い出なのかしらね」

 

「めんどくさいだけだったけどな!俺にはな!」

 

 九十九が分けてくれた唐揚げを食べながら俺は文句たれる。いまはまあ平穏だけども当時はもう胃が荒れたよね。まったく。

 

「今日放課後どうしましょう?」

 

 あー出たよこれ。女子特有の誘えアピールだよ。めんどくせー。

 

「俺さぁ。ボーリングやりたいんだよね」

 

「きゃあ陰キャ!でもいいわね。私はじめて!楽しそう!」

 

「聖杯からの知識はあります!ふっ!我が勝利に疑いなし!」

 

 九十九もセイバーも乗り気のようだ。というわけで放課後の御遊びは決まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ボーリング場。意外にドキドキ。というかシューズレンタルが意外にたけぇ。九十九が割り勘してくれるやつでよかった。本気で思う。

 

「ボールってどういう基準で選べばいいのかしら?」

 

 九十九と俺はボールの棚の前でぺちゃくちゃ喋ってた。

 

「可愛いのでいいだろ。重いと明日手が痛くなりそう」

 

「たしかにね。じゃあこれにするわ」

 

 九十九が選んだのはにこにこな顔がプリントされたボールだった。なおセイバーは一番重いものをすでに選んでいた。

 

「じゃあ俺からね!くらえおらぁ!!」

 

 俺は勢いをつけてボールを転がす。やや右にそれて右側だけしか倒せなかった。まあありかな。そんで二投目で真ん中にあててある程度削った。三本ピンが残った。

 

「ふふん!なかなかやるわね!でも私は負けないからね!」

 

 九十九がボールを構えて綺麗な動作でボールを転がす。なんとストライクを取りやがった。

 

「はいはい!魔術使ってませんか?インチキだろぉ!?おいぃ!」

 

「……使ってないわよ……」

 

「お前の蒼い目がキラキラ光ってるんだよ。うん?魔眼使いくん?んん?」

 

「見てるだけだから!!セーフ!セーフ!」

 

 ずるい。魔術師はやはり反社!そしてセイバーの番がきた。

 

「よいっしょっと」

 

 セイバーはボールの穴に指を入れてない。なんか普通に握力だけで掴んでやがる。そして足をふりあげる。スカートの中のグリーンのパンツが見えた。そして腕を思い切り振って。

 

「せいやぁあああ!!」

 

 ボールを投げた。転がせよ。投げるな。そしてボールはピンに向かって真っすぐ進んでぶつかり、ピンを全て破壊しつくした。

 

「ストライクですね!!どうですか?!」

 

 セイバーがドヤァって顔してる。九十九がすぐに店員のところに行って魔術で暗示かけてるのが笑えた。

 

「セイバー」

 

「なんですか?」

 

「ボールは投げるな。転がせ」

 

「当たればいいんじゃないんですか?!」

 

「お前の聖杯の知識はポンコツだな。暴投禁止。はい0点」

 

「いやぁああああ!!」

 

 端末を操作してセイバーはゼロ点にしてやった。これで俺は辛うじて二位!そしてその後もプレイは続き、セイバーは転がすのがなんか下手すぎてガーターだらけ。最終結果!

 

「私が勝者よ!!称えなさい!!」

 

「「ぱちぱちぱち」」

 

 九十九が一位。俺が二位。セイバーはドベ。

 

「じゃあドベは罰ゲームね!うふふふふふふ」

 

 九十九がなんか邪悪な笑みをしている。

 

「では罰ゲーム!駅前の広場でTikTokにダンスよ!ぎゃはははは!!」

 

 魔術師のくせに現代的な罰ゲームなの草。そしてやってきた駅広場。

 

「ううぅ。本当にやるんですかぁ……」

 

 セイバーが恥ずかしそうにしている。

 

「流行りのダンスの知識は聖杯から貰ってるでしょ!さあ!レッツダンス!!」

 

 九十九はスマホ買ってからめっちゃインスタとかTikTokとかにハマってるらしい。スマホ構えてセイバーを煽ってる。

 

「ミュージックスタート!!」

 

 俺のスマホから流行りの曲を流して、それに合わせてセイバーが踊る。スカートからちらちら除く白い足がエチチ。カメラ側の九十九には見えてないけど、俺の角度からはパンツがちょっと見えてエモかった。

 

「面白そう!あたしも!!」

 

 なんとそこにノクティラリアが通りかかってセイバーの隣で踊り始める。息ぴったりでエモい。

 

「バズが来たわ!!くぅう!広告収入は私のものよ!!」

 

 九十九、お前ェ。そしてセイバーとノクティラリアが手を取り合って決めポーズして罰ゲームは終わった。

 

「タイトルは童貞女踊ってみたにしておいたの。ユニコーン共がいっぱい釣れたわ」

 

 九十九の邪悪な笑みが怖いです。

 

「三郎も踊ろうよぅ!ねぇ!」

 

 ノクティラリアが俺の袖を引っ張る。まあいいか。俺も匿名性が消えたネットの世界に顔くらい曝したっていいだろう。

 

「簡単な奴にしてくれよ」

 

「うん!あたしがりーどしてあげるぅ!うふふ」

 

 そして今度は俺とノクティラリアが踊る。いつかはインド映画の派手な奴にもチャレンジしてみたいな。ん?なんでインド映画?まあいっか。俺たちの日々は大過なく穏やかに楽しく過ぎていくんだからな。

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