ロシア装備でサバゲーしていた俺がいつの間にかブルアカの世界に転生してTSしていたんだが?   作:NK7

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続きました


No.14 誘拐

保健室でPKPの弾込めをしていると、廊下の向こうがなにやら騒がしい。

金属音を止め、顔を上げる……嫌な予感がする

 

弾帯をまとめてケースに戻し、生徒会室へ向かった。

 

扉を開けると、アヤネ、ノノミ、シロコの三人が集まっていて、明らかに落ち着きがない。

 

「あ、レインちゃん!セリカちゃんをどこかで見ませんでしたか!?」

 

「……い、いや。見てないです」

 

自分でも分かるくらい、声が少し硬かった。

 

「…だよね」

 

事情を聞くと、解散してからセリカに連絡を入れても、誰からも返事がないらしい。

自分は個人的な連絡手段を持っていない。確認できないのが、妙にもどかしかった。

バイト先であれだけ騒がしかったのに、いきなり連絡が消えるとはどうしたのだろうか

 

「バイト先では定時に店を出たみたい。その後、家に帰ってないってことかな」

 

「こんなに遅くまで帰らないなんてこと、これまでなかったですよね…?」

 

 

嫌な沈黙が落ちる。

 

 

「まさか…ヘルメット団の連中?」

 

 

その一言で、空気が一段重くなった。

 

 

「えっ!?ヘルメット団がセリカちゃんを…!?」

 

「とりあえず待とう。ホシノ先輩と先生が調べてるから」

 

 

何もできない時間ほど、落ち着かないものはない。

そう思っていると、扉が開いた。

 

「みんな、お待たせー」

 

「ホシノ先輩!先生!」

 

「’’ただいま’’」

 

 

二人の姿を見て、少しだけ息をつく。

 

 

「どうだった、先輩?」

 

「先生が持ってる権限を使って、連邦生徒会が管理するセントラルネットワークにアクセスできた」

 

「セントラルネットワークに…先生、そんな権限までお持ちなのですね…」

 

……それ、普通にアウトじゃないか?

 

「うへ~もちろんこっそりだけどね。バレたら始末書だよー?」

 

やっぱり駄目なやつだ……履歴とか絶対残るでしょ、それ

 

「ええっ!?だ、大丈夫なんですか、先生?」

 

「’’問題ない。セリカの安全のためなら’’」

 

 

その言葉に、思わず先生を見る。

 

……こういうところ、ずるいよな

 

軽い調子なのに、決めるところは決める。

それが先生だ。

 

 

「連絡が途絶える直前のセリカちゃんの端末の場所、ここだったよー」

 

先生のタブレットを覗き込む。

砂漠化が進んだ市街地の端。

人の気配が消え、廃墟だけが残ったエリアに、点滅するマーカー。

 

「住民もいないし、廃墟になったエリア…治安が維持できなくて、チンピラばかり集まってる場所だね」

 

「このエリア、以前危険要素の分析をした際に、カタカタヘルメット団の主力が集まっていると確認できた場所です」

 

 

……やっぱり、そうか。

 

(誘拐して、アジトに連れ込んだ。分かりやすい話だ)

 

思考の端で、別のことも浮かぶ。

 

(この世界の治安、ほんと終わってるな……全員が銃を持って、フルオートが当たり前って、どんな世界だよ。美少女版G〇Aかよ)

 

 

「考えていても仕方ありません!急いでセリカちゃんを助けに行きましょう!」

 

「……はい」

 

 

声に、迷いはなかった。

 

 

「うん、もちろん」

 

「よっしゃー、そんじゃ行ってみよー!」

 

「’’出発!!’’」

 

 

その号令を聞いた瞬間、頭の中が切り替わる。

 

(ここにきてから、ずっと誰かに助けてもらった)

 

怖さは、確かにある。

でも――

 

(今度は、自分が助ける番だ)

 

そう思うと、足取りは自然と前に出ていた。




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