ロシア装備でサバゲーしていた俺がいつの間にかブルアカの世界に転生してTSしていたんだが?   作:NK7

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続きました


No.25 銀行強盗

「ん、流れとしたらまず、アヤネが主要電源を落として停電させて中の連絡手段を潰す。その間に私たちがマーケットガードを倒す。非常電源が付いたら私が職員を脅して集金記録を奪って即退散。分かった?」

 

シロコの説明に、全員が頷く。

 

自分だけが――ほんの一瞬、頷きが遅れた。

 

 

「主要電源落としました!今です!」

 

 

アヤネの声で、覚悟を決める。

 

「私が先頭で突撃します!!ついてきてくださいね!!!!」

 

言葉が自然に口から出た。

 

(せめて……被害は最小限に)

 

 

「おーレインちゃん頼んだよー」

 

「……はい。絶対に一般職員には危害を加えません。マーケットガードだけを無力化します。いいですね、皆さん」

 

 

短く、念押しする。

 

自分を先頭に銀行へ突撃する。

 

 

「何が起きているんだ!!」

 

「中の状態は!?」

 

「非常用シャッターが下りている。確認できん」

 

「すまないが、ここでしばらくおねんねしてな」

 

「何者d」ゴキッ

 

 

外で警戒しているマーケットガードの背後へ回り込み、PKPの銃床を頭部へ叩き込む。

 

鈍い感触。

 

だが手応えは最小限に抑えた。

 

 

「……大丈夫、死んでません。機能停止しているだけです」

 

 

無意識にそう呟く。

 

誰に向けてかは分からない。

 

 

「うへーごめんねー」

 

「ん」

 

 

自分に続き、ホシノ先輩とシロコがマーケットガードを機能停止させる。

 

シャッターにグレネードを投げ、破壊する。

 

爆風の余波が頬を叩く。

 

中に侵入した瞬間、非常電源が起動し照明が点灯する。

 

 

「全員その場に伏せなさい!持っている武器は捨てて!」

 

「言うこと聞かないと、痛い目にあいますよ☆」

 

「あ、あはは…みなさん、ケガしちゃいけないので…伏せてくださいね…」

 

 

自分も一歩前へ出る。

 

 

「抵抗しない限り危害は加えません!!床に伏せてください!!」

 

 

声が、想像以上に響いた。

 

(お願いだから……誰も抵抗しないでください)

 

 

「ぎ、銀行強盗!?」

 

 

聞き覚えのある声に視線を向ける。

 

そこには――

 

陸八魔アルと便利屋68の面々。

なぜここにいる

 

 

「緊急事態発生!緊急事態発生!」

 

「うへ~無駄無駄ー。外部に通報される警備システムの電源は落としちゃったからねー」

 

(そこまでやってたんですね……)

 

「ひ、ひいっ!」

 

「ほら、そこ!!伏せてってば!下手に動くとあの世行きだよ!?」

 

「みなさん、お願いだからジッとしててください…あうう…」

 

 

ヒフミの声が震えている。

 

その声を聞き、胸が痛む。

 

(本当に……巻き込んでしまった)

 

 

「うへ~ここまでは計画通り!次のステップに進もうー!リーダーのファウストさん!指示を願う!」

 

「えっ!?えっ!?ファウストって、わ、私ですか?リーダーですか?私が!?」

 

「リーダーです!ボスです!ちなみに私は…覆面水着団のクリスティーナだお♧」

 

「うわ、何それ!いつから覆面水着団なんて名前になったの!?それにダサすぎだし!!」

 

「そうですよ!!ダサいですよ!!」

 

 

定例会議の時にも聞いたが、やはりダサすぎる

 

 

「うへ、ファウストさんは怒ると怖いんだよー?言うこと聞かないと怒られるぞー?」

 

「あう…リーダーになっちゃいました…これじゃあ、ティーパーティーの名に泥を塗る羽目に…」

 

「……ファウストさん。大丈夫です。責任は自分も背負います」

 

 

小声でそう言う。

 

ヒフミさん、本当に申し訳ない…

 

便利屋68の連中はこちらの正体を見抜いたようだ。陸八魔アルを除いて。

 

 

「監視カメラの死角、警備員の動線、銀行内の構造、すべて頭に入ってる。無駄な抵抗はしないこと。」

 

(何でブラックマーケットの銀行まで把握してるんですか……絶対ここも襲撃候補に入れてましたよね……)

 

 

「さあ、そこのあなた、このバッグに入れて。少し前に到着した現金輸送車の…」

 

「わっ、分かりました!何でも差し上げます!現金でも、債券でも、金塊でも、いくらでも持ってってください!」

 

「そ、そうじゃなくて…集金記録を…」

 

「集金記録だけで結構です!!他は不要です!!」

 

 

慌てて補足する。

 

(これ以上犯罪性を上げたくない)

 

 

「どっ、どうぞ!これでもかと詰めました!どうか命だけは!!」

 

「あ…う、うーん…」

 

 

バッグを覗き込み、思わずため息が漏れる。

 

大量の現金。

 

集金も、確かに入っている。

 

(これ……後で絶対問題になりますよね)

 

陸八魔アルは、自分たちに目を輝かせていた。

 

(やっぱりこの人……アウトロー向いてないな)

 

便利屋68の面々も困惑している。

 

 

「あの、シロ…い、いや、ブルー先輩!ブツは手に入った?」

 

「あ、う、うん。確保した」

 

「それじゃ逃げるよー!全員撤退!」

 

「アディオ~ス☆」

 

「け、ケガ人はいないようですし…すみませんでした、さよならっ!!」

 

 

自分は最後に振り返る。

 

床に伏せた職員たち。

 

気絶したマーケットガード。

 

破壊された入口。

 

(……取り返しのつかないことをしている)

 

それでも――

 

足を踏み出す。

 

(せめて……)

 

(これが無駄じゃない結果に繋がってください)

 

 

 




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