ロシア装備でサバゲーしていた俺がいつの間にかブルアカの世界に転生してTSしていたんだが? 作:NK7
「ふむ、ドローンにオートマタか…この辺り、何でかこういうのが良く集まるんだよね」
ホシノ先輩の声を聞きながら、私は空を横切る小型ドローンを撃ち落とす。
規則的すぎる飛行。
ただの漂流機ではない。
(巡回……?)
偶然にしては数が多い。
ここは“何もない”はずの場所。
それなのに、警備だけが異様に手厚い。
胸の奥に、小さな違和感が積もっていく。
「…っ!?皆さん、前方に何かあります!砂埃で、まだはっきりと姿は見えないのですが…!巨大な町…いえ工場、或いは駐屯地…?と、とにかく、ものすごい大きな施設のようなものが…?」
アヤネの声が、わずかに上ずる。
私は反射的にスコープを覗く。
熱気で揺らぐ視界の奥。
砂煙の向こうに、直線的な影。
自然物ではない。
(人工構造物……間違いない)
「…こんなところに施設?何かの見間違えじゃなくて?今のところ、こっちからは干からびたオアシスしか見えてないけど…」
「恐らく見間違えではないと思うのですが…とりあえず、肉眼で確認できるところまで進んでみてください!」
私はゆっくりと立ち上がる。
「距離を保ちながら接近しましょう」
声は落ち着いている。
けれど、内側では思考が高速で回っている。
(この規模の施設が、地図に載っていない?)
正規のインフラではない。
秘密裏に建てられたか。
あるいは――。
数十分後。
砂丘を越えた瞬間、それは姿を現した。
巨大な外壁。
何重にも張り巡らされた有刺鉄線。
監視塔のようなシルエット。
「何これ…」
「この張り巡らされてる有刺鉄線、優に数キロメートル先までありそう…」
「工場…?石油ボーリング施設、ではなさそうな…一体何なのでしょう、この建物は…?」
「こんなの、昔は無かった…」
私は言葉を失う。
風に乗って、かすかに機械音が聞こえる。
低い振動。
稼働している。
廃墟ではない。
(生きている施設だ)
喉の奥が、わずかに乾く。
ここは“捨てられた砂漠”のはずだ。
なのに、こんな巨大な拠点が存在している。
誰が。
何のために。
次の瞬間。
乾いた破裂音。
砂が弾ける。
「うわっ!?なになに!?」
弾丸が足元を抉る。
私は即座に伏せ、位置を特定する。
(正面、高台。複数)
目の前のゲート付近から、重武装のオートマタが隊列を組んで進んでくる。
先ほどの漂流機とは明らかに違う。
装甲が厚い。
動きが統率されている。
「侵入者だ!」
「捕えろ!逃がすな!」
機械音声。
無機質で、感情がない。
「前方から、正体不明の兵力が攻撃を仕掛けています!」
アヤネの報告が響く。
私は素早く体勢を立て直す。
鼓動が一段、強くなる。
恐怖ではない。
戦闘前の、澄んだ緊張。
(数は多い。でも、統制型ならパターンがある)
散開する味方の位置を視界の端で確認。
射線が被らない。
「よく分かんないけど、歓迎の挨拶なら返してあげた方が良さそうだね?じゃ、派手に行こっか~!」
私は小さく息を吐く。
RPG-28を肩から外す。
重量が腕に伝わる。
(ここで使うのは、想定内)
視界の端で、装甲の厚い個体を捉える。
「あの中央の重装タイプを優先します。動きが止まれば、崩せます」
声は静か。
でも、内側は熱を帯びている。
未知の巨大施設。
統制された兵力。
明確な敵意。
(ここは偶然じゃない)
私たちは、何か重大なものの前に立っている。
引き金に指をかける。
「……派手に、いきましょうか。でも」
ほんの少しだけ、口元を緩める。
「ちゃんと帰るところまでが遠征ですからね」
次の瞬間、発射音が砂漠に轟いた。
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続きません
レインの設定って書いたほうがいいですか?
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いらん