ロシア装備でサバゲーしていた俺がいつの間にかブルアカの世界に転生してTSしていたんだが? 作:NK7
砂漠から学校の生徒会室に戻ってきた
空は赤く染まりかけているのに、胸の中だけが重く沈んでいる。
「もうっ、一体何なのよ!」
セリカの声が、静まりかえった部屋に
(怒るのは当然です。私も、同じ気持ちですから)
けれど、怒りは答えをくれない。
「カイザーコーポレーションは、あそこで一体何を企んで…?」
シロコの疑問を浮かべるような声。
「『宝物を探している』、と言っていましたが…」
ノノミが慎重に言葉を選ぶ。
私は少し視線を落とす。
(宝物……)
嘘とは言い切れない。
あの理事の目は、あそこまでの兵力を“遊び”では出さない目だった。
「だとすると、どうして…」
空気がまた重くなる。
「いやいや、今はそれよりも借金の方でしょ!3000%とか言ってなかった!?」
セリカが叫ぶ。
3000%。
数字を思い出した瞬間、胃の奥がきゅっと縮む。
「保証金も要求してきましたし…あと一週間で、3億円だなんて…」
(不可能。ほぼ確実に)
頭の中で何度も試算している。
手持ち資金。
利率。
日数。
どの式に当てはめても、答えは赤字。
「…行ってくる。あそこで何をしているのか、調べないと」
シロコの声は、いつも通り静かだ。
けれど、その静けさの奥に焦りがある。
「し、シロコ先輩!?行くって、一体どこへ…?」
「PMCの施設。徹底的に準備すれば、何とか潜入できると思う。行って、何をしてるか確認する」
一瞬、私の中でも“可能性”が浮かぶ。
潜入。情報収集。
理事の弱み。
(でも……)
すぐに打ち消す。
警備は確実に強化されている。
戦力差は圧倒的。
失敗したら、今度こそ終わる。
「シロコ、止めた方がいい。おそらくあの施設は今、私たちの襲撃の影響で警備が強化されてると思います。行ってもすぐに止められますよ」
声は落ち着いている。
でも本当は。
(あなたを失う可能性を、計算に入れたくない)
それが一番の理由。
「ん、そう…」
シロコは素直に引く。
その素直さが、逆に胸に刺さる。
「それより今は、借金の話の方が先でしょ!」
(そう。現実は、そっち)
「…借金はもう、真っ当なやり方じゃ返せない。何か、別の方法を…」
シロコの言葉。
その“別の方法”が何を意味するのか、全員が理解している。
強奪。
脅迫。
違法な依頼。
あの時、一度足を踏みかけた道。
「だ、ダメですよ!それではまた…」
アヤネの声が震える。
「…私はシロコ先輩に賛成!学校が無くなったら全部終わりなんだから、もうなりふり構ってられ
ない!!」
セリカの叫び。
その言葉に、胸が強く痛む。
(気持ちは、分かる)
学校がなくなる恐怖。
居場所を失う恐怖。
それは、今日の理事の笑い声よりも怖い。
「セリカちゃん待って!そんなことしたら、あの時と同じだよ!?」
「あの時ホシノ先輩とレインちゃんが止めてくれたのに、自分から進んで犯罪者になるの!?」
その言葉に、全員が黙る。
私も、呼吸を止める。
(……あの時)
正義を曲げかけた瞬間。
一歩間違えれば、戻れなかった。
みんな黙り込む。
沈黙が、重い。
私はゆっくり息を吐く。
(今、言わないと)
「…焦る気持ちは、分かります」
静かに口を開く。
「…私は、なりふり構わないことと、道を踏み外すことは別だと思っています」
少しだけ、声が低くなる。
「学校を守るために、学校を失うようなことはしたくない」
沈黙。
セリカが唇を噛む。
「わ、私は…」
その声を聞きながら、胸が締めつけられる。
(責めたくない)
誰も悪くない。
悪いのは、あの理事だ。
「ほらほら、みんな落ち着いて~。頭から湯気が出てるよ~?」
ホシノ先輩の間延びした声。
その一言で、張り詰めた空気が少しだけ緩む。
(本当に、ずるい人です)
「…ごめん、こんな風にしたいわけじゃなかった」
シロコの声。
私は小さく首を振る。
「謝る必要はありません。むしろ……動こうとしたこと、私は頼もしいと思っています」
本心だった。
「ただ、焦って飛び込むのは危険です。次は、必ず勝算を持って動きましょう」
自分に言い聞かせるように。
「まっ、とりあえず今日はこの辺にしとこう。うへ~、じゃあ解散解散~。一回頭を冷やして、また明日集まることにしようよ。これは委員長命令ってことで」
「”…そうだね。とりあえず、みんな一旦帰ろう”」
ホシノ先輩と先生の言葉で私は保健室に戻った
感想お待ちしてます
続きません
レインの設定って書いたほうがいいですか?
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いる
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いらん