ロシア装備でサバゲーしていた俺がいつの間にかブルアカの世界に転生してTSしていたんだが? 作:NK7
煙の向こうから、カイザーPMCのオートマタ部隊が次々と押し寄せてくる。
規律正しい機械の足音が、アスファルトを震わせていた。
赤いセンサーが一斉に点灯する。
私は障害物に身を隠し、PKPを構えた。
(まだ来るのか…)
胸の奥の焦りは消えない。
ホシノを連れ去られたこと。
何もできなかった悔しさ。
全部がまだ残っている。
でも――
今は撃つしかない。
「来ます!」
便利屋68に向けて叫んだ。
次の瞬間。
タタタタタタタッ!!
オートマタの一斉射撃。
弾丸が道路を削り、火花が散る。
私は障害物に隠れながらPKPを撃つ。
「視界から消えてください!!」
ドドドドドドドドド!!
重機関銃の弾幕が一直線に走る。
前列のオートマタがまとめて倒れる。
しかしすぐに後列が前に出る。
「しかし数が多いわね!」
アルが舌打ちする。
その横でムツキが笑う。
「あはっ、大丈夫大丈夫!ハルカちゃん、今!」
「は、はい!」
ハルカがC4の起爆リモコンを押す。
ドォォォォン!!
通りの端で爆発。
オートマタの一団が吹き飛ぶ。
ハルカが小さく声を上げる。
「い、今ですアル様…!」
「当然よ!」
アルが射撃。
バンッ!バンッ!
オートマタのセンサーが正確に撃ち抜かれる。
その間に私は障害物から体を乗り出し、前へ出る。
(止まるな)
足を止めた瞬間、心の中の不安が押し寄せてくる。
(今は考えるな)
オートマタが腕を振り上げる。
PKPの銃身で受け止めた。
ガンッ!!
衝撃が腕に響く。
「……っ!」
膝蹴りを叩き込み、体勢を崩す。
そのまま銃口を押し付ける。
「邪魔です!」
ドドドドド!!
至近距離の連射。
頭部ユニットが粉砕される。
だが背後から別のオートマタが迫る。
銃口がレインに向く。
その瞬間。
バンッ!!
センサーが弾けた。
瓦礫の上からアルが撃っていた。
「後ろくらい見なさいよ!」
レインは振り返りながら言う。
「助かりました!」
その横でムツキがまた笑う。
「あ、でもそっち危ないよー?」
足元を見た。
次の瞬間。
ドォォォォン!!
マンホールの下から爆発。
地下に仕掛けられていた爆弾が炸裂し、オートマタの増援が吹き飛ぶ。
ムツキが手を振る。
「さっき仕込んどいたやつ!」
カヨコがため息をつく。
「ほんと派手ね…」
それでも冷静に言う。
「まあいい、今の爆発で敵の隊列が崩れてる」
アルが腕を振る。
「突っ込むわよ!!」
便利屋68が前進する。
私も走る。
砂煙の中へ。
PKPを撃ちながら突っ込む。
ドドドドドドド!!
さらに三体のオートマタが倒れる。
(まだ終わらない)
私の呼吸が荒いのを感じる。
だが、止まることは許されない。
その時。
背後で怒声が響いた。
「ぐあああぁぁっ!?貴様ら、飼い犬の分際でよくも…っ!」
倒れていたカイザーの理事が怒鳴る。
「うるさいわね、そんなの知ったこっちゃないわよ!あなたなんかより先生の方が、一緒に仕事がしやすかった!それだけの話!」
アルがすぐに言い返す。
「あはっ。雇い主を裏切ることぐらい、悪党として当然でしょ!そんなことも予想できなかったの?」
ムツキが笑う。
私はその会話を聞きながら、理事をじっと見つめる。やはり、雇われは「騙して悪いが」をするに限る。
心の奥に残っていた迷いが、少しだけ消えていた。
今はただ一つ。
ホシノを取り戻す。
「便利屋の皆さん…」
アヤネが呟く。
「そうだね、確かに悪党としては正解」
シロコが肩をすくめる。
「…お陰様で目が覚めました。私たちに今、こうして迷っている時間はありません」
ノノミは小さく息を吐いた。
「そうだよ!何よりもまず、ホシノ先輩を取り戻さないと!!非公認だか何だか知らないし、不法
組織だって構わない!そんなことは今、何の関係もない!」
セリカが拳を握りながら大きな声で断言する。
便利屋のみんなの調子が戻ってきたのを見て、私はホッとする。
「ホシノ先輩を助ける。今大事なのはそれだけ」
シロコが短く言う。
私の胸の奥で、その言葉が強く響く。
「くっ、この期に及んで無意味な抵抗を…!よくも…!!」
理事が怒鳴る。
その時。
先生が一歩前に出た。
「”…よくも、私の大切な生徒を”」
低い声。
怒りがはっきりと込められている。
そんな声で続けて言う。
「”ホシノのこと、返してもらうよ”」
「ふ、ふざけるな!先生、貴様にそんな権利が…」
捨て台詞を吐く理事が手元で何かを操作した。
その瞬間。
空から巨大な影が落ちてきた。
ゴォォォォォォォン!!!!
地面が揺れる。
砂煙が舞い上がる。
レインは思わず顔を上げた。
煙の中から現れたのは――
巨大な戦闘ロボット。
先ほどのオートマタとは比べ物にならないサイズだった。
「ふふふっはは…はははっ!!これでもう終わりだ!!」
理事が乗り込みながら笑う。
私はPKPを握り直すと同時に、RPGを持ってこればよかったと少し後悔している。
手が少し震えている。
それでも。
引き金にかけた指だけは、しっかりと力が入っていた。
まだ終わらない
絶対に
感想お待ちしてます
続きません
レインの設定って書いたほうがいいですか?
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いる
-
いらん