ロシア装備でサバゲーしていた俺がいつの間にかブルアカの世界に転生してTSしていたんだが? 作:NK7
翌日。
朝の空気はまだ少し冷たく、アビドス高校の校門前には静かな緊張が漂っていた。
校庭から吹いてくる風が砂をさらさらと運び、アスファルトの上を細かく流れていく。
私は校門の横に立ち、装備をもう一度確認していた。
AK-12のマガジンポーチ。
予備弾。
ナイフ。
背中にはRPG。
金属の重みが肩にかかる。
昨日よりも、少しだけ現実味があった。
(……いよいよだ)
校門の向こう、アビドスの街はまだ静かだった。
朝の光が低い建物の壁を照らしている。
足音が聞こえる。
振り向くと、シロコが歩いてきていた。
相変わらず静かな表情のまま、装備を整えながらこちらに来る。
私の横まで来て、短く言う。
「ん、準備完了」
その声は落ち着いていた。
その直後、明るい声が聞こえる。
「補給も十分、おやつもたっぷり入れておきました!」
ノノミだった。
大きなバッグを軽く持ち上げて笑っている。
その後ろからセリカが元気よく歩いてくる。
「こっちも準備できたわ!」
腕をぐっと伸ばして体をほぐす。
「睡眠もしっかり取ったし、お腹もいっぱい!どっからでもかかってきなさい!」
アヤネもその後ろからやってきた。
タブレットを抱えながら、落ち着いた声で言う。
「私も準備できています。いつでも行けます」
そしてタブレットを操作する。
画面をみんなに向けた。
「私の方も、アビドスの古い地図を全て最新化しておきました」
画面には砂漠の地形と、古い道路、廃墟の位置が表示されている。
その中央に赤いマーカー。
「先生の教えていただいた情報ですと、ホシノ先輩はカイザーPMCの第51地区の中央あたりにい
るはずです」
セリカが顔をしかめる。
「ど真ん中じゃない…」
アヤネが頷く。
「はい」
「ですが、一番安全なルートを選びました」
ルートが青く表示される。
「このルートなら敵の巡回を避けながら進めるはずです」
そして顔を上げる。
「案内します」
小さく息を吸う。
「行きましょう!」
その時、校門の向こうから足音が聞こえた。
先生だった。
みんなが振り向く。
先生がこちらに来て、全員の顔をゆっくり見渡す。
準備の整った装備。
緊張した空気。
でも、その中にある決意。
先生が小さく頷く。
そして言う。
「”それじゃ、出発!”」
その瞬間。
セリカが拳を上げる。
「はい!」
ノノミも笑顔で頷く。
シロコは静かに一歩前に出る。
アヤネがタブレットを抱え直す。
アヤネが声を上げる。
「ホシノ先輩救出作戦…!」
ノノミとアヤネも声を揃える。
「開始です!!」
その声が、校門前に響く。
私はその光景を、ほんの一瞬だけ見つめていた。
(……みんな、本気だ)
こんな状況でも。
怖くないわけじゃない。
でも、それでも進もうとしている。
ホシノ先輩を取り戻すために。
胸の奥が少しだけ熱くなる。
同時に、別のことが頭をよぎる。
昨日の夜。
私は二通だけメッセージを送った。
で。
スズカ先輩に。
「明日、ホシノ先輩を助けに行きます」
「無理を承知でのお願いなのですが、援軍として来ていただくことは可能でしょうか?」
返信は、まだ来ていない。
(忙しいのかもしれない)
SRTは簡単に動ける組織じゃない。
それでも――
昨日の言葉が思い出される。
“期待してるよ、後輩”
私は小さく息を吐く。
(……来なくてもいい)
これは自分たちの戦いだ。
私はAK-12のグリップを握る。
冷たい金属の感触が手のひらに伝わる。
その感触が、頭の中をはっきりさせた。
(やることは一つ)
ホシノ先輩を取り戻す。
それだけだ。
私は顔を上げる。
「……行きましょう」
そう言って、一歩踏み出すと同時にアルティンのバイザーを下ろす。
アビドス高校の校門を越えて。
ホシノ先輩を取り戻す戦いへ。
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続きません
レインの設定って書いたほうがいいですか?
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