ロシア装備でサバゲーしていた俺がいつの間にかブルアカの世界に転生してTSしていたんだが?   作:NK7

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続きました


No.54 全面戦争

榴弾砲の着弾の余韻が、まだ空気に残っていた。

爆煙がゆっくりと流れ、施設の前庭には瓦礫と黒煙が広がっている。

 

その中で、カイザーPMCの部隊は完全に混乱していた。

 

通信兵が叫び、オートマタが旋回しきれずにその場で方向転換を繰り返している。

倒れたコンテナの陰で兵士が体勢を立て直そうとしていた。

 

私はその様子を見ながら、ゆっくり息を吸う。

 

(……今だ)

 

先生の声が短く響く。

 

 

「”突入!”」

 

 

シロコが一番最初に走り出した。

 

 

「ん」

 

 

砂を蹴って一直線に前へ出る。

その後ろをセリカが追う。

 

 

「道開けなさいよ!!」

 

 

私はAK-12を肩に当て、照準を前方のPMCに合わせた。

 

引き金を引く。

 

ダダダダダッ!!

 

5.45mm弾が連続して飛び、コンテナの陰から出てきたPMC兵が吹き飛ぶ。

その横でオートマタが銃口をこちらへ向ける。

 

私はすぐに体を横に滑らせる。

 

機銃が地面を叩いた。

 

砂が跳ねる。

 

(重機銃……!)

 

その瞬間。

 

ノノミの声。

 

「任せてください~!」

 

ミニガンで弾幕を張る。

 

オートマタの体に大量に被弾し、機体が後ろに倒れる。

 

セリカが横を走りながら撃つ。

 

 

「邪魔よ!」

 

 

パン、パン、パン!

 

PMC兵が倒れる。

 

アヤネの声が通信に入る。

 

 

「右側に敵集団発見!距離120m!」

 

 

私は視線を右に向ける。

 

瓦礫の向こう。

 

PMCが集まり、機銃を展開しようとしている。

 

(……あれはまずい)

 

あのまま撃たれたら前進が止まる。

 

私はAK-12を背中へ回す。

 

RPG-29Mを肩から下ろした。

 

筒の重さが腕に乗る。

 

対人弾頭を装填している。

 

私は照準を敵集団へ合わせる。

 

息を止める。

 

(これで崩す)

 

引き金を引いた。

 

シュオォォォォ!!

 

ロケット弾が煙を引きながら飛ぶ。

 

次の瞬間。

 

ドォォォォン!!

 

サーモバリック爆弾の勢いで瓦礫ごとPMC部隊を吹き飛ばす。

 

爆風でコンテナまで横倒しになる。

 

セリカが叫ぶ。

 

 

「ナイス!」

 

 

私はすぐに次弾を装填する。

 

(対人弾、あと二発)

 

その直後。

 

前方の建物の屋上からオートマタが三体降りてきた。

 

ガシャン!!

 

着地。

 

すぐにこちらへ銃口を向ける。

 

 

「くっ…!」

 

 

弾幕が来る。

 

私はすぐに横に転がる。

 

弾丸が地面をえぐる。

 

シロコが低く言う。

 

「レイン、下がって」

 

次の瞬間。

 

パン!!

 

アサルトライフルの一撃。

 

一体のオートマタの頭部が吹き飛ぶ。

 

だが残り二体が前進してくる。

 

装甲が厚い。

 

(AKじゃ止まらない)

 

私はすぐにRPG-29を肩に構える。

 

照準。

 

距離35。

 

引き金。

 

シュバァァ!!

 

ロケットが一直線に飛ぶ。

 

ドォォォォン!!

 

二体のオートマタを爆発が飲み込む。

 

衝撃波が砂を巻き上げる。

 

機体の残骸が地面に転がった。

 

その時。

 

アヤネが叫ぶ。

 

 

「正面、クルセイダーが来ます!」

 

 

施設のゲートの奥から、カイザーのクルセイダー巡航戦車が突っ込んでくる。

 

主砲がこちらを向く。

 

「撃たれる!」

 

セリカが叫ぶ。

 

私は迷わなかった。

 

背中のもう一つの筒を掴む。

 

RPG-28。

 

最後の一発。

 

重い使い捨てランチャーを肩に担ぐ。

 

照準をクルセイダーへ合わせる。

 

クルセイダーの主砲が回転する。

 

(早く…!)

 

引き金を引いた。

 

シュオォォォ!!

 

125mmの成形炸薬弾が一直線に飛ぶ。

 

次の瞬間。

 

ドォォォォォン!!!

 

装甲車の正面装甲に直撃。

 

爆発。

 

衝撃で車体が持ち上がり、横転する。

 

炎が吹き上がる。

 

セリカが笑う。

 

 

「ははっ!派手ね!」

 

 

ノノミも目を丸くする。

 

 

「すごい火力ですね~!」

 

 

私は空になったRPG-28を地面に捨てる。

 

肩に残る反動。

 

残るのは対人弾頭一発と対戦車弾頭三発にAK。

 

十分残っている。

 

これくらいの戦力なら余裕で持つだろう。

 

シロコが短く言う。

 

 

「突破できる」

 

 

先生の声。

 

 

「”行こう”」

 

 

セリカが前に走る。

 

 

「あと少しよ!」

 

 

ノノミも続く。

 

 

「ホシノ先輩、待っててくださいね~!」

 

 

私はAK-12を再び構える。

 

胸の鼓動が強くなる。

 

(……もうすぐ)

 

ホシノ先輩。

 

もうすぐそこだ。

 

私は息を整え、仲間たちと一緒に――

 

カイザーPMCの施設の奥へ突入した。

 

 




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