ロシア装備でサバゲーしていた俺がいつの間にかブルアカの世界に転生してTSしていたんだが? 作:NK7
ブザーが鳴る。
一瞬の静寂のあと、二回戦が始まった。
(防衛)
レインはすでに草木の中に身を沈め、姿勢を低く保っていた。
SVCh-8.6のストックを肩に当て、ゆっくりとスコープを覗く。
視界が狭まる。
(風は弱い)
(距離は中距離)
(補正は最小限でいい)
呼吸を整える。
スコープの端に、わずかな違和感。
(……動いた)
草の揺れ。
ほんの一瞬の輪郭。
(人影)
思考より先に、指が動く。
引き金。
乾いた発砲音。
反動を受け流しながら、即座に体を起こす。
着弾確認はしない。
(位置を知られる)
そのまま体を低くし、横へ滑るように移動。
数秒後――
ドンッ、と重い音。
先ほどまでいた位置に着弾。
土が弾け、草が揺れる。
(……正確)
相手もこちらを捉えていた。
(撃った瞬間を見られていたか)
だが――
(もうそこにはいない)
新しい遮蔽物の裏に潜り込み、再び姿勢を整える。
スコープを覗く。
(索敵)
視界の中をゆっくりと横断する。
建物周辺。
草木の境界。
(動きを探す)
その時――
一瞬だけ、相手のスコープの反射した光を見つけた。
反射位置を固定する。
草の隙間。
伏せた姿勢。
(敵スナイパー)
次の瞬間には、照準を合わせていた。
呼吸を止める。
引き金。
発砲。
わずかな間。
動きが止まる。
(当たった)
すぐに姿勢を変え、再び移動。
(確認は不要)
通信を開く。
「こちらHUSKY1。敵スナイパーを排除しました」
短く報告。
「HUSKY1、了解」
ミラの落ち着いた声。
「こちらも一人排除しました」
(……同時)
「続けて索敵します」
「了解」
通信を切る。
再びスコープへ。
(残り)
人数を頭の中で整理する。
(前線に一人以上)
(後方に一人)
その時――
建物の方向から爆発音。
続けて銃声。
断続的に響く。
(接敵)
リディアとアイラ。
(時間を稼げているか)
レインはスコープ越しに建物周辺を確認する。
だが、すぐに銃声が止む。
(……終わった?)
通信が入る。
「こちらHUSKY2」
リディアの声。
いつもより少しだけ硬い。
「悪い話からしよう。HUSKY3が落とされた」
(……アイラ)
一瞬だけ思考が揺れる。
だが、すぐに切り替える。
「次にいい話だ。侵入してきた敵は排除した」
「だが、一人しか来ていない」
(……もう一人)
「後方に残っているはずだ」
短く、的確。
「頼む」
(任された)
「了解。索敵を続けます」
通信を切る。
呼吸を整える。
(焦るな)
一人。
隠れている。
(待っている可能性)
視界を広げる。
建物の裏手。
草の揺れ。
不自然な影。
(……いた)
ほんのわずかな動き。
伏せているが、完全ではない。
(見つけた)
ゆっくりと照準を合わせる。
距離、風、姿勢。
すべてを一瞬で計算する。
呼吸を止める。
引き金。
発砲。
反動。
その先で、動きが止まる。
(……終わり)
数秒、スコープを維持。
追加の動きはない。
(クリア)
通信を開く。
「こちらHUSKY1。最後の一人を確認、排除しました」
短く報告。
わずかな間のあと――
「了解」
リディアの声。
少しだけ力が抜けている。
演習終了の合図が鳴る。
甲高い音が、フィールドに響く。
(二回戦、終了)
レインはゆっくりとスコープから目を離した。
(……取った)
二回戦も、ハスキー小隊の勝利。
だが――
(アイラが落とされた)
その一点が、強く残る。
(次は調整が必要)
銃を下ろしながら、次の一手を考え始めていた。
感想お待ちしてます
続きません
レインの設定って書いたほうがいいですか?
-
いる
-
いらん