戦闘狂の白狐   作:ぐちロイド

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第21話 終焉のカウントダウン、白銀の防波堤

ついに、ヒーロー社会の存亡をかけた全面戦争が幕を開けた。

蛇腔病院と群訝山荘、二つの拠点への同時攻撃。数千のヒーローが集結し、空は轟音と殺気で埋め尽くされている。

 

連「……始まったか。これがこの世界の最終章(クライマックス)、そして俺が創り変える物語のグランドフィナーレだ」

 

群訝の空に浮遊する連は、隣に立つツムリに視線を送った。

 

 

ツムリ「連様。蛇腔病院の地下にて、死柄木弔の心拍の再起動を確認。エネルギー係数、予測値を300%上回っています」

 

連「……上出来だ。毒が回る前に、根源から摘み取ってやる」

 

連は緑谷やエンデヴァーたちに一瞥もくれず、白銀の軌跡を描きながら単身、死柄木が眠る蛇腔病院へと音速で飛翔した。

 

---

 

 

蛇腔病院の地下深く。

改造手術の果てに、AFOの全てを継承した死柄木弔が、ついにその目を見開いた。

 

死柄木「……壊せ。全てを、俺が気に入らないもの全てを……」

 

死柄木が軽く、地面に指を触れる。

その瞬間、悪夢が具現化した。強化された「崩壊」の個性は、もはや接触した物だけでは止まらない。地響きと共に地表を伝い、巨大な蛇のように蛇腔の街を飲み込んでいく。

 

病院が、ビルが、避難しきれなかった人々が住む家々が、一瞬にして砂へと変わる。街の半分が消滅しようとしたその時――。

 

連「……勝手なリセットは、俺の許可が要ると言ったはずだぞ」

 

空から降り注いだ白銀の光が、地を這う「崩壊」の波の真っ只中に突き刺さった。

 

 

 

**『BOOST IX STRIKE!』**

 

連はギーツIXの姿で、崩壊の波を真っ向から受け止めるべく地上に降り立つ。

触れたもの全てを塵にするはずの漆黒の波が、連の周囲数メートルで、まるで目に見えない障壁に阻まれるようにピタリと止まった。

 

死柄木「な……!? 消えない……崩壊が……!?」

 

遠くからその光景を見ていた死柄木が、驚愕に顔を歪める。

 

達「……お前が『無』を望むなら、俺はそれを『有』に書き換えるだけだ」

 

連が九本の尾を広げると、白銀の粒子が雪のように街へ降り注いだ。

崩壊しかけていた建物の基盤が、連の「創世」の力で瞬時に再構成され、物理法則を無視して固定される。

 

死柄木が放つ「破壊の意志」と、連が維持する「創造の理」。

街の境界線で、漆黒と白銀が激しく火花を散らす。

 

連「……死柄木。お前の絶望は、俺の理想を彩る背景に過ぎない。……さあ、始めようか。神と、神を呪う者の最終決戦(ゲーム)を」

 

連は崩壊の波を完全に押し戻すと、その視線を地下から這い出してきた死柄木へと向けた。

その背後には、ベロバが愉悦に浸りながら見守る姿がある。

崩壊する世界の中で、連の白銀の装甲だけが、決して消えることのない不滅の輝きを放っていた。

 

---

 

 

 

 

蛇腔病院上空。死柄木弔が放つ、全てを塵に帰す「崩壊」の波を、ギーツIX(ナイン)が「創世」の力で押しとどめる。もはやヒーローとヴィランの戦いではなく、世界の理をかけた神々の代理戦争と化していた。

 

 

死柄木「……アンタの力は、俺の理想の邪魔でしかない……!」

 

死柄木が地面を蹴り、瓦礫と化したアスファルトを「分解」することで自らの浮遊能力へと変換する。漆黒のオーラを纏い、咆哮と共にギーツIXへと突進した。

 

連「……幼稚だな。破壊でしか自己を表現できないお前は、この世界には不要だ」

 

連もまた、白銀の九本の尾を宇宙へと広げ、無数の光の粒子を発生させることで、次元の壁を蹴り上げて加速する。

 

**ドォォォォォン!!**

 

空中で激突した二人の超常存在。

死柄木の拳から放たれる「超・崩壊」が、連の纏う白銀の装甲を瞬時に砂へと変えようとするが、それと同時に連の「創世」が崩れた装甲を即座に再構築する。

一瞬で街の地形を書き換えるほどのエネルギーが衝突し、空に巨大な亀裂が走った。

 

死柄木「くそっ……! なぜ消えない……! なぜ壊れないんだ……!」

 

 

死柄木が苛立ちに咆哮する。連は余裕の笑みを浮かべ、ライザーを構えた。

 

連「お前の崩壊は、俺にとってはただの『改築』に過ぎない。どんな形に壊されようと、俺はアンタのその絶望ごと、新しい理想(セカイ)へと創り変えるだけだ」

 

連が放つ**「ブーストIX・マグナムストライク」**は、次元を貫く白銀の極光。死柄木は無数の瓦礫を「崩壊」させ、それを盾としながら迎撃するが、光は全ての障害を文字通り「書き換え」て彼の胸元を貫いた。

 

 

 

死柄木「ガハァッ……!」

 

 

血を吐きながらも、死柄木は再び立ち上がる。彼の身体はAFOの力を完全に吸収し、もはや「人間」としての限界を遥かに超えていた。

 

---

 

 

 

ベロバ「あはは! 最高のファイトね! 死柄木もギーツも、もっともっと私を楽しませて!」

 

その時、戦場に響き渡ったのは、地を這うような悪意を帯びたベロバの声。

彼女の身体が、禍々しい紫色の光を放ち始める。

 

**『PREMIUM!』『READY FIGHT!』**

 

現れたのは、これまでのセクシーな姿とは一変した、鋭い角と翼を持つ悪魔のような姿――**プレミアム・ベロバ**。

その手には、デザイアドライバーとは異なる、邪悪な輝きを放つベルトが巻かれている。

 

ベロバ「さあ、祭りの始まりよ! 死柄木の破壊、ギーツの創世……その全てを喰らい尽くす、私の『絶望の庭(ジャマト・ガーデン)』へようこそ!」

 

ベロバが高らかに笑いながら、手にしたバックルを起動する。

 

**『ZOMBIE!』『JACKET!』『RAISE!』**

 

彼女の背後から、無数の紫色の光のゲートが開き、そこから悍ましいジャマトの軍勢が際限なく湧き出した。ただのポーンジャマトではない。強化されたナイトジャマト、そして人間を依代にした**「ハイブリッド・ジャマト」**が、地を埋め尽くす。

 

ヒーロー「馬鹿な……!? 数が、無限に湧き出るぞ!」

 

 

地上で戦っていたヒーローたちが絶望の声を上げる。

 

死柄木「邪魔だ! アンタは俺の獲物じゃない!」

 

 

死柄木がベロバに苛立ちをぶつけるが、彼女はそれを嘲笑するだけだった。

 

ツムリ「連様、ジャマトの数が、予測不能なレベルで増加しています! このままでは戦場がジャマトで飽和し、この世界の因果律が……」

ツムリの報告が、焦りを帯び始める。

 

空では神と魔王が激突し、地上は悪魔が操る悍ましい軍勢で埋め尽くされる。

連は死柄木との戦闘を中断し、下方で暴れるジャマトの群れに目を向けた。その瞳に、初めて「苛立ち」の色が浮かぶ。

 

連「……本当に、面倒な害虫が増えたものだ」

 

連の白銀の背中に、再び九本の尾が怒りを帯びたように逆巻いた。

この三つ巴の戦場を、連は一体どのように「創り変える」のか。

 

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ナルトの二次創作で見たい尾獣の能力は?

  • 炎系
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