体育祭の最終局面。スタジアムの熱気は最高潮に達し、空気は爆豪勝己が放つ硝煙の匂いで満ちていた。
爆豪「おい、暁……! テメェだけは、完膚なきまでにブッ殺す!!」
爆豪は全身から爆発を撒き散らし、文字通り弾丸となって連に突っ込む。対する連は、これまでの「ゲーム」では見せなかった、ある種の**違和感**を全身から漂わせていた。
連「……五月蝿いな。世界が、俺の声を聴きたがっている」
連が呟いた瞬間、スタジアムの空が黄金色に染まり、現実が歪み始めた。
観客席が幾何学的な粒子へと分解され、大理石の柱と神々しい装飾が施された**『デザイア神殿』**の光景が、現代のスタジアムを侵食していく。
プレゼント・マイク「な、なんだ!? 景色が変わって……!?」
実況席のプレゼント・マイクが絶叫する中、天から一条の光が降り注いだ。
その光の中から現れたのは、真紅の炎を纏った狐のバックル。――**ブーストMkII(マークツー)**。
まるで意思を持っているかのように連の周囲を飛び回り、「俺を使え」とばかりにその手に収まる。
連「……フッ。呼んでもいないのに、迎えに来たか」
連はそれをドライバーに装填し、ハンドルを回す。
**『BOOST MK-II!』『SET! ERASE!』『READY FIGHT!』**
真紅のアーマーが連を包み、彼の速度は「音」を超えた。
爆豪が爆破を放つよりも早く、連は彼の背後に立ち、軽く指先を触れる。それだけで、爆豪の全身に凄まじい衝撃波が走り、彼は抵抗すら許されず場外へと弾き飛ばされた。
プレゼント・マイク「勝者……暁連……!」
審判の声が震える。書き換えられた現実は、連が変身を解除すると同時に霧のように消え去ったが、人々の目に焼き付いた「神の如き力」は消えなかった。
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体育祭終了後。世間は「暁連」という未曾有の才能に沸き立っていた。
雄英の職員室では、ミッドナイトこと香山睡が、鳴り止まない電話とメールの山を前に、頭を抱えていた。
ミッドナイト「ちょっと! これ、全部連への指名(スカウト)!? No.1からNo.10まで全員来てるじゃない……!」
エンデヴァーからの「あの力を詳しく見せろ」という高圧的な要求から、ベストジーニストの「教育が必要だ」という紳士的な誘いまで。
ミッドナイト「私の連をそんな危険なところへ送れるわけないでしょ!」
彼女は半分本気で嫉妬し、半分は「連の正体が世間にバレる(あるいは彼が世界を壊してしまう)」ことを危惧し、殺到するスカウトを必死に捌いていた。
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教室でインターン先の希望を提出する時間。
相澤「暁、お前……これ、本気か?」
担任の相澤が、連の出した用紙を見て眉をひそめた。
連「ああ。問題あるか?」
そこには、名だたるトップヒーローの名を全て蹴り、ただ一行、**『ミッドナイト事務所』**とだけ書かれていた。
相澤「お前ほどの力があれば、エンデヴァーの元でさらに高みを目指せる。なぜ、ミッドナイトなんだ」
連「……理由は単純だ」
連は窓の外を見つめ、少しだけ口角を上げた。
連「身内で勝手が分かる。それに、俺の『理想』を邪魔しない女のそばにいるのが、一番効率的だからな」
放課後、ミッドナイト事務所へと向かう連。
事務所の奥の校長室のような豪華なソファで待っていたのは、スカウトの対応で疲れ果て、連を見るなり飛びついてきた香山睡だった。
ミッドナイト「連――っ! 本当に私のところに来てくれるなんて! もしかして、お姉さんと四六時中一緒にいたかったの?」
連「……勘違いするな。他に行くと、あんたがうるさいだろうと思っただけだ」
連は冷たくあしらうが、彼女に抱きつかれたまま、その頭を軽く撫でる。
ミッドナイト「インターン中は、たっぷり『実地訓練』をつけてあげるわ。夜の部も含めて、ね?」
連「……勝手にしろ。だが、俺を退屈させるなよ」
神の力を覚醒させ始めた少年と、彼を愛し、繋ぎ止めようとする女。
二人のインターンという名の「秘密の時間」が、激動のヒーロー社会の裏側で、静かに始まろうとしていた。
ミッドナイト事務所でのインターンは、世間の喧騒とは裏腹に、連にとって「勝手の知れた」心地よい時間になるはずだった。しかし、彼の持つ「創世」の力は、もはや日常の枠に収まりきらなくなっていた。
インターン数日目の朝。連がふと「今日は移動が面倒だな、天気が良ければいいが」と呟いた翌日、一週間続くはずだった予報の豪雨が嘘のように消え、街は不自然なほどの快晴に包まれた。
またある時は、連がミッドナイトの淹れたコーヒーを飲み「少し甘いものが欲しい」と思えば、翌朝には入手困難な幻のスイーツが玄関前に届けられている。
ミッドナイト「……連、これ。あんたがやったの?」
香山睡(ミッドナイト)は、テーブルに並ぶ「奇跡」を前に、指先を震わせた。
連が願えば、因果が捻じ曲がり、現実が書き換わる。それはヒーローの「個性」という概念を超越した、絶対的な神の権能。
ミッドナイト(恐ろしい……でも、なんて美しい力なの。この子は本当に、世界を書き換えてしまう……)
香山は、連の底知れない力に恐怖を覚えながらも、その神々しさに抗いようのない魅力を感じ、より深く彼に溺れていった。
そんなある日、事務所の応接間に、この世界の住人とは思えないほど整った容姿の女性が立っていた。白と黒を基調とした未来的なドレスに身を包んだ女性――ツムリだ。
ツムリ「お迎えに上がりました。創世の神、暁連様」
ツムリは恭しく一礼すると、一つのデバイスを差し出した。
ツムリ「女神様より伝言です。『しばらくそっちの世界で楽しみなさい。ツムリも側に置いておくから』……とのことです。こちらは、あなたの新たな力となります」
受け取ったのは、銃型のデバイス――レーザーレイズライザー。
連「……フッ、あの女(女神)、余計な世話を」
連はそれを受け取ると、隣で呆然としているミッドナイトを振り返った。
連「香山さん。こいつも今日から家に住ませる。いいな」
ミッドナイト「はぁぁ!? ちょっと待ちなさいよ! いきなりこんな美少女を連れてきて、一緒に住むなんて……私の独占時間が減るじゃない!」
ツムリ「ナビゲーターとして、連様を支えるのが私の務めですので」
ツムリが無表情に淡々と答える。
連「……文句があるなら、この世界を『アンタ以外の女が消える世界』に書き換えてもいいんだぞ?」
ミッドナイト「それは……! それは困るけど……! ……分かったわよ、もう! 私がしっかり監視するんだからね!」
こうして、ミッドナイト、連、そしてツムリという、奇妙な共同生活が幕を開けた。
インターン後半。保須市で発生した脳無襲撃事件の最中、連は飯田天哉の危機を察知し、ミッドナイトの待機命令を無視して路地裏へと向かった。
そこには、重傷を負った飯田と、刀を振り下ろそうとする「ヒーロー殺し」ステインの姿があった。
ステイン「偽物には粛清を……!!」
連「……その古臭い説教、聞き飽きたな」
暗がりに連の声が響く。
飯田「暁……くん……逃げろ……こいつは……!」
飯田の声を無視し、連はレーザーレイズライザーを手に、ブーストMkIIバックルを装填した。
『BOOST MK-II!』『LASER BOOST!』『GET READY FIGHT!』
ステイン「何者だ、貴様も……歪んだ社会の犠牲者か」
ステインが殺気を放つが、連は一瞬でその懐に潜り込んだ。MkIIの速度にライザーの演算能力が加わり、ステインの動体視力すら置き去りにする。
連「信念だの粛清だの、矮小な人間が語るな。……お前の『理想』など、俺が今ここで上書きしてやる」
ドォォォン!!
連の加速を乗せた一撃が、ステインの腹部に直撃する。
ステインの刀は触れることすら許されず粉砕され、彼の掲げる「信念」という名のプライドごと、連の圧倒的な暴力によって路地裏の壁に叩きつけられた。
ステイン「ガハッ……貴様……その力……何のために……」
連「俺が楽しむためだ。……お前のゲームは、ここで終了(リタイア)だ」
ステインがこれまで積み上げてきた狂気すらも、連の前では赤子の手をひねるような児戯に過ぎなかった。
駆けつけたヒーローたちが目にしたのは、立ち上がることもできず、ただ圧倒的な「力の差」に絶望して震えるステインと、その首筋に冷たく銃口を向ける連の姿だった。
ナルトの二次創作で見たい尾獣の能力は?
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