期末試験を翌日に控えた夜。香山のマンションのベランダで、連は夜風に当たりながらレーザーレイズライザーの調整を行っていた。背後から足音が響く。ツムリだ。
ツムリ「連様。明日の準備は整いましたか?」
ツムリが差し出す冷たい飲み物を受け取り、連はふと問いかけた。
連「ツムリ。お前はこのまま俺の影に隠れているつもりか? それとも……この世界の『雄英』とやらに通い、プレイヤーとして動くか?」
ツムリは一瞬、意外そうに目を見開いたが、すぐにいつもの穏やかな微笑に戻った。
ツムリ「私はナビゲーター。神である連様を導き、支えるのが存在意義です。学舎に通い、個性を競い合うのは、この世界の子供たちの特権……私は、家であなたの帰りを待ち、戦場ではあなたの最善を計算する。それが私なりの、この世界の『楽しみ方』です」
連「……そうか。なら、俺の帰る場所を、明日も完璧に整えておけ」
ツムリ「はい。最高の祝福をもって、お迎えいたします」
その会話を、盗み聞きしていた香山睡が「もう! 二人だけの世界に入らないでよ!」と抱きついてくるまで、そこにはかつてのデザイアグランプリのような、静かな信頼の時間が流れていた。
翌日。期末試験・演習試験の会場。
連の前に立ちはだかったのは、担任の相澤消太と、私生活のパートナーでもあるミッドナイトこと香山睡だった。
相澤「暁……お前は強すぎる。だからこそ、俺たちの二人がかりで、その傲慢な鼻をへし折らせてもらう」
相澤の瞳が赤く光り、個性を抹消する。同時に、ミッドナイトが広範囲に眠り香を撒き散らした。
連「抹消と昏睡か。……いいハンデだ」
連は、相澤が個性を消したはずの瞬間、不敵に笑った。
相澤「……何!? 個性が消えていない……!?」
連「残念だが、俺の力は『個性』という枠に収まっていない。これは、この世界の理の外にある力だ」
連は、ブーストMkIIバックルをドライバーに叩き込み、さらにレーザーレイズライザーをセットした。
**『LASER BOOST!』『GET READY FIGHT!』**
黄金と真紅が混ざり合った、神々しいまでの光。
**仮面ライダーギーツ・レーザーブーストフォーム**がその姿を現した。
ミッドナイト「……速すぎて、見えない!?」
ミッドナイトが驚愕の声を上げた時には、既に連は彼女の背後に立っていた。重力を無視し、次元をスキップしたかのような超高速移動。
連「まずは、香山さん。アンタは少し眠っていろ」
ライザーから放たれた極光の弾丸が、ミッドナイトの周囲の空間を固定し、彼女の動きを完全に封じる。
連「次は、先生だ」
相澤は捕縛布を繰り出すが、連はそれを指先一つで弾き飛ばした。MkIIの爆発力に、ライザーの超常的な演算が加わった今の連は、未来を予知しているかのように全ての攻撃を無効化する。
連「これが、俺の『理想』の速さだ」
連が加速すると、周囲の光景が静止した。
相澤が瞬きをする間に、連は彼の背後にあるゴールゲートを悠然とくぐり抜け、変身を解除していた。
相澤「……完敗だな。暁、お前はもう……ヒーローの卵などではない」
相澤は膝をつき、呆然と呟いた。
ミッドナイトもまた、拘束が解けると同時に連の元へ駆け寄り、恐怖を通り越した恍惚の表情で彼を見つめる。
ミッドナイト「信じられない……。二人係で、一分も持たないなんて……。連、あんた本当に……本物の『神様』になっちゃうのね」
連「……まだ序の口だ。俺のハイライトは、これから始まる」
連の視線の先には、次なる戦場「林間合宿」が見えていた。
そこでは、自分をラスボスと定めた死柄木弔が、絶望的な軍勢を率いて待ち構えている。
連「ツムリ、夕飯は豪華にしておけ。……少し、暴れすぎて腹が減った」
勝利の余韻すら残さず、連はスタジアムを後にした。
その背中は、もはや誰にも追いつけない場所へと加速していた。
期末試験という名の「蹂躙」を終え、一行が向かったのは魔獣が棲まうと言われる険しい山岳地帯。林間合宿の幕開けである。
バスが停車した見晴らしの良い崖の上。そこには、派手なコスチュームに身を包んだ4人組のヒーローチーム――**ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ**が待ち構えていた。
ピクシーボブ「よろしくねぇ! 私たちの山へようこそ!」
ピクシーボブが元気よく叫び、土の「個性」で崖を崩し始める。生徒たちが悲鳴を上げながら次々と崖下へ落とされていく中、一人だけ、空中で優雅に姿勢を制御している少年がいた。
連は落下する寸前、腰のバックルに手をかけ、一瞬だけ**『COMMAND JET』**の推進力を作動させた。
連「……ふん。歓迎の挨拶にしては、少々品がないな」
音もなく着地した連の前に、プッシーキャッツのリーダー、マンダレイが興味深そうに近寄ってくる。
マンダレイ「おや、あなたが噂の暁連くん? 相澤さんから聞いてるわよ。『常識で測るな』って」
連「常識? そんな退屈な物差しは、とうの昔に捨てた」
連は不敵に笑い、自分を舐めるように見ていたピクシーボブの視線を真っ向から受け流した。
ピクシーボブ「ちょっと、いい男じゃない! まさに私好み! 15歳……あと12、3年もすれば食べごろねぇ!」
肉食獣のような瞳で迫りくるピクシーボブ。だが、連は彼女の指先が自分に触れる直前、無意識に放たれた「創世」の威圧感で彼女の動きを止めた。
連「……アンタ。自分の年齢を気にしているようだが、俺から見れば18歳も30歳も、誤差(バグ)のようなものだ。そんなことより、この山に潜む『獲物』の話をしようか」
ピクシーボブ「……ッ!? い、今、私の年齢を誤差って……それに、このプレッシャーは何……?」
ピクシーボブが冷や汗を流して後ずさる。百戦錬磨のプロヒーローである彼女が、15歳の少年の視線に「本能的な恐怖」を感じていた。
そんな中、連の目に留まったのは、メンバーの後ろで帽子を深く被り、冷めた目で自分たちを見つめる少年・洸汰だった。
連「……フン。ヒーローを憎んでいるのか、ボウズ」
連がふらりと近づくと、洸汰は顔を歪めて吐き捨てた。
洸汰「……どいつもこいつも、個性だヒーローだって。バカみたいだ」
連「同感だ。自分の運命を他人に委ねるような奴らは、ただのNPCに過ぎない。……だがな、世界を恨む暇があるなら、自分の力でその『理』を書き換えてみせろ。それが、このクソッタレなゲームを攻略する唯一の方法だ」
連の言葉は、ヒーローの勧善懲悪な説教とは全く異なっていた。それは、自らが「神」として君臨する者の、冷徹でありながらも確かな真理。
洸汰は初めて、自分と同じく「この世界を冷めた目で見ている」大人のような少年を前に、言葉を失った。
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合宿所に到着後、連が自分のデバイスをチェックしていると、画面にツムリが映し出された。
ツムリ「連様。合宿所の座標特定、および周辺3キロ圏内の熱源感知を完了しました。……不自然な動きを見せる集団を数件、捕捉しております」
連「……死柄木の息がかかった連中か。いいだろう、ツムリ。監視を続けろ」
ツムリ「はい。それと香山様が、連様がいなくて寂しいとリビングの床に転がっております。お戻りになられたら、相応のフォローが必要かと思われます」
連「……余計な報告だ」
連は通信を切ると、深い闇に包まれた山々を見据えた。
連「さあ、ヴィラン連合。俺をラスボスと呼ぶなら、相応のギミックを用意してこい。……ハイライトを飾るのは、俺一人でいい」
ナルトの二次創作で見たい尾獣の能力は?
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炎系
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雷系