戦闘狂の白狐   作:ぐちロイド

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第8話 超越のレーザーと、神の隣接者

 

期末試験を翌日に控えた夜。香山のマンションのベランダで、連は夜風に当たりながらレーザーレイズライザーの調整を行っていた。背後から足音が響く。ツムリだ。

 

 

 

ツムリ「連様。明日の準備は整いましたか?」

 

ツムリが差し出す冷たい飲み物を受け取り、連はふと問いかけた。

 

連「ツムリ。お前はこのまま俺の影に隠れているつもりか? それとも……この世界の『雄英』とやらに通い、プレイヤーとして動くか?」

 

ツムリは一瞬、意外そうに目を見開いたが、すぐにいつもの穏やかな微笑に戻った。

 

ツムリ「私はナビゲーター。神である連様を導き、支えるのが存在意義です。学舎に通い、個性を競い合うのは、この世界の子供たちの特権……私は、家であなたの帰りを待ち、戦場ではあなたの最善を計算する。それが私なりの、この世界の『楽しみ方』です」

 

連「……そうか。なら、俺の帰る場所を、明日も完璧に整えておけ」

 

ツムリ「はい。最高の祝福をもって、お迎えいたします」

 

その会話を、盗み聞きしていた香山睡が「もう! 二人だけの世界に入らないでよ!」と抱きついてくるまで、そこにはかつてのデザイアグランプリのような、静かな信頼の時間が流れていた。

 

 

 

 

 

翌日。期末試験・演習試験の会場。

連の前に立ちはだかったのは、担任の相澤消太と、私生活のパートナーでもあるミッドナイトこと香山睡だった。

 

相澤「暁……お前は強すぎる。だからこそ、俺たちの二人がかりで、その傲慢な鼻をへし折らせてもらう」

 

相澤の瞳が赤く光り、個性を抹消する。同時に、ミッドナイトが広範囲に眠り香を撒き散らした。

 

連「抹消と昏睡か。……いいハンデだ」

 

連は、相澤が個性を消したはずの瞬間、不敵に笑った。

 

相澤「……何!? 個性が消えていない……!?」

 

連「残念だが、俺の力は『個性』という枠に収まっていない。これは、この世界の理の外にある力だ」

 

連は、ブーストMkIIバックルをドライバーに叩き込み、さらにレーザーレイズライザーをセットした。

 

**『LASER BOOST!』『GET READY FIGHT!』**

 

黄金と真紅が混ざり合った、神々しいまでの光。

**仮面ライダーギーツ・レーザーブーストフォーム**がその姿を現した。

 

ミッドナイト「……速すぎて、見えない!?」

 

ミッドナイトが驚愕の声を上げた時には、既に連は彼女の背後に立っていた。重力を無視し、次元をスキップしたかのような超高速移動。

 

連「まずは、香山さん。アンタは少し眠っていろ」

 

ライザーから放たれた極光の弾丸が、ミッドナイトの周囲の空間を固定し、彼女の動きを完全に封じる。

 

連「次は、先生だ」

 

相澤は捕縛布を繰り出すが、連はそれを指先一つで弾き飛ばした。MkIIの爆発力に、ライザーの超常的な演算が加わった今の連は、未来を予知しているかのように全ての攻撃を無効化する。

 

連「これが、俺の『理想』の速さだ」

 

連が加速すると、周囲の光景が静止した。

相澤が瞬きをする間に、連は彼の背後にあるゴールゲートを悠然とくぐり抜け、変身を解除していた。

 

相澤「……完敗だな。暁、お前はもう……ヒーローの卵などではない」

 

相澤は膝をつき、呆然と呟いた。

ミッドナイトもまた、拘束が解けると同時に連の元へ駆け寄り、恐怖を通り越した恍惚の表情で彼を見つめる。

 

ミッドナイト「信じられない……。二人係で、一分も持たないなんて……。連、あんた本当に……本物の『神様』になっちゃうのね」

 

連「……まだ序の口だ。俺のハイライトは、これから始まる」

 

連の視線の先には、次なる戦場「林間合宿」が見えていた。

そこでは、自分をラスボスと定めた死柄木弔が、絶望的な軍勢を率いて待ち構えている。

 

連「ツムリ、夕飯は豪華にしておけ。……少し、暴れすぎて腹が減った」

 

勝利の余韻すら残さず、連はスタジアムを後にした。

その背中は、もはや誰にも追いつけない場所へと加速していた。

 

 

 

 

 

期末試験という名の「蹂躙」を終え、一行が向かったのは魔獣が棲まうと言われる険しい山岳地帯。林間合宿の幕開けである。

 

バスが停車した見晴らしの良い崖の上。そこには、派手なコスチュームに身を包んだ4人組のヒーローチーム――**ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ**が待ち構えていた。

 

 

ピクシーボブ「よろしくねぇ! 私たちの山へようこそ!」

ピクシーボブが元気よく叫び、土の「個性」で崖を崩し始める。生徒たちが悲鳴を上げながら次々と崖下へ落とされていく中、一人だけ、空中で優雅に姿勢を制御している少年がいた。

 

連は落下する寸前、腰のバックルに手をかけ、一瞬だけ**『COMMAND JET』**の推進力を作動させた。

 

連「……ふん。歓迎の挨拶にしては、少々品がないな」

 

音もなく着地した連の前に、プッシーキャッツのリーダー、マンダレイが興味深そうに近寄ってくる。

 

マンダレイ「おや、あなたが噂の暁連くん? 相澤さんから聞いてるわよ。『常識で測るな』って」

 

連「常識? そんな退屈な物差しは、とうの昔に捨てた」

 

連は不敵に笑い、自分を舐めるように見ていたピクシーボブの視線を真っ向から受け流した。

 

 

ピクシーボブ「ちょっと、いい男じゃない! まさに私好み! 15歳……あと12、3年もすれば食べごろねぇ!」

 

肉食獣のような瞳で迫りくるピクシーボブ。だが、連は彼女の指先が自分に触れる直前、無意識に放たれた「創世」の威圧感で彼女の動きを止めた。

 

連「……アンタ。自分の年齢を気にしているようだが、俺から見れば18歳も30歳も、誤差(バグ)のようなものだ。そんなことより、この山に潜む『獲物』の話をしようか」

 

ピクシーボブ「……ッ!? い、今、私の年齢を誤差って……それに、このプレッシャーは何……?」

 

ピクシーボブが冷や汗を流して後ずさる。百戦錬磨のプロヒーローである彼女が、15歳の少年の視線に「本能的な恐怖」を感じていた。

 

 

そんな中、連の目に留まったのは、メンバーの後ろで帽子を深く被り、冷めた目で自分たちを見つめる少年・洸汰だった。

 

連「……フン。ヒーローを憎んでいるのか、ボウズ」

 

連がふらりと近づくと、洸汰は顔を歪めて吐き捨てた。

 

洸汰「……どいつもこいつも、個性だヒーローだって。バカみたいだ」

 

連「同感だ。自分の運命を他人に委ねるような奴らは、ただのNPCに過ぎない。……だがな、世界を恨む暇があるなら、自分の力でその『理』を書き換えてみせろ。それが、このクソッタレなゲームを攻略する唯一の方法だ」

 

連の言葉は、ヒーローの勧善懲悪な説教とは全く異なっていた。それは、自らが「神」として君臨する者の、冷徹でありながらも確かな真理。

洸汰は初めて、自分と同じく「この世界を冷めた目で見ている」大人のような少年を前に、言葉を失った。

 

---

 

 

 

合宿所に到着後、連が自分のデバイスをチェックしていると、画面にツムリが映し出された。

 

ツムリ「連様。合宿所の座標特定、および周辺3キロ圏内の熱源感知を完了しました。……不自然な動きを見せる集団を数件、捕捉しております」

 

連「……死柄木の息がかかった連中か。いいだろう、ツムリ。監視を続けろ」

 

ツムリ「はい。それと香山様が、連様がいなくて寂しいとリビングの床に転がっております。お戻りになられたら、相応のフォローが必要かと思われます」

 

連「……余計な報告だ」

 

連は通信を切ると、深い闇に包まれた山々を見据えた。

 

連「さあ、ヴィラン連合。俺をラスボスと呼ぶなら、相応のギミックを用意してこい。……ハイライトを飾るのは、俺一人でいい」

 

 

 

 

ナルトの二次創作で見たい尾獣の能力は?

  • 炎系
  • 雷系
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