In the light men're crossing over lone shadows
Wearing veiled slight hopes for intimacy
Want to be close
To be close
夕空の下、俺は死神に問いかけられた質問の返答を考えながら、自分の家へ向かっていた。
珍しくやや冷たい風が俺の体を遠ざけようとする様に吹き通る。
俺自身の夢。希望。そんなものあるわけないじゃないか。
全てが過去形になってしまう。
「生きる為の執着……ねぇ……」
俺にとってのそれは何だろうと心の中で考える。生きようとする気持ち、生きているうちに無くしてしまった気持ち。つまりは諦めになった原因。
事故に巻き込まれ死んだ俺は、明月が連れてきていたあの気絶していた男。高嶺昂晴の力によって偶然生き返ってしまった。
どうやらあの男の魂は他者よりも強い力が目覚めてしまっているようで、覚醒させた魂は今日という1日そのものを上書きし、あの事故が起こらなかった世界へと変えてしまったらしい。
どうしてそんな力があるのか、そんな事はどうでもいいが確実なのは一つ。
俺は、そしてあの男は、完全に運命とやらに翻弄されてしまったということ。
しかし、あくまでこの世界は事故が起きなかっただけであり、俺の魂そのものはあの事故を経験していると明月は言っていた。
だからこそ俺の魂は欠け落ちてしまい、魂の消失に向かって歩を進めたということだ。
それから逃れる方法は、“俺が生きる希望を見出すこと”自分の人生を受け入れ、生きたいと強く願う事。
「はた迷惑な話だ。勝手に生き返らせておいて……ったく」
どうせ死んだのならそのまま死なせて欲しかった。
アイツらは俺の何を知っているというのだ。何で俺はこうまでしてまで生きなきゃいけないのだ。
あ、いや……死神としては、魂が零れ落ちて蝶になられると困るとか言っていたな。
正直知ったこっちゃないのだが。
「……まただ」
俺の背後から肩を抜けるようにして飛ぶ、海のように綺麗な色をした蝶が1匹。この帰り道でもう3匹目だ。
今までモヤでしか見えなかったが、死神がきっかけなのか今はハッキリと見えるようになった。
「案外結構飛んでいるんだな」
梁芦が見える世界もこんな景色だったのだろうか。
……この場合、俺はいつものように眼を使うべきなのだろうか? 俺が目を使っていた理由は、モヤに取り憑かれた人間を一時的に助けてやる為だ。
でもまぁ、この件に関しては分からないことが多すぎる。分からないことをどれだけ考えても分からない。正解になんてたどり着けないんだ。
だったら考えるだけ……無駄だ。
数十分前……
「まずは人との繋がりを作りましょう!」
夢も目標も何も無いと分かった俺に、死神こと明月はそう提案した。
「人との繋がりって……なんでまたそんな……」
しかも俺がいちばん嫌っている事だ。
「竹内さんにとって最も大切な事が“人との繋がり”だからですよ。夢や目標が無い……それは言い換えれば、自身の進みたい道が分からない……もしくは目標そのものを知らない可能性があります」
「例え何かが原因で、竹内さんが“今”を考えられなくなっているとしても、その解決策を知らない、知ろうとしていない事だってある……かもしれないからです」
……なるほど。
人の痛いところをガンガン突ついていく言葉ではあるが、それには説得力が十分にあった。
人と関わるのは大嫌いだ。ただ俺はそこで立ち止まりずっと突っぱねてきた。でも友人として梁足の存在がある。
向こうから近づいてくる梁足を俺は否定しようとしていない。つまりは口では嫌いと言いつつ、心では嫌いと言いつつ、誰かを拒んだりはしていない。
ただ自分から近づいていないのだ。
その嫌いから。
……あんな目にあっているのに。
「私の予想でしかありませんが、それが竹内さんにとっての“生きる”に繋がると思うんです」
「……どうでもいい」
つい口から出た言葉。
俺が面倒事から逃げる時によく使う盾。
だが明月はそんな言葉の盾をものともせず、簡単に心を歩み寄らせてくる。
「はい! じゃあまずは……ナツメさんと楽しく会話してみましょう!」
「え? ワタシ?」
空気を読んでいたのか、沈黙に徹していた四季は唐突に話を振られて驚いた様子を見せる。
まぁ……気持ちはわからなくもない。
「なんでワタシとなの?」
「コミュニケーションと言う意味では、ナツメさんも蓄えた方が良い能力ではないかな〜? と思いまして」
そういえばさっき、開店前ではあるがここは喫茶店である……と言ってたな。
接客業となれば人との会話も必要になる。こう言われるということは彼女も会話が苦手……なのかも。
「とは言っても、俺たちは別に普通に会話できているけどな」
あの下着姿を見た時から普通に会話そのものは出来ていた。内容はまぁ……ちょっとアレだけど。
「今、何を想像した?」
少し低くなったトーンで圧をかけてくる四季。
なんか陽炎みたいなオーラが見える気がする。
「冷蔵庫に入れてある白たい焼きを勝手に食べられてた事かな」
「何の話なの? それ」
「昔からの知り合いがな、よく俺ん家の冷蔵庫漁ってるんだ」
勿論、梁足との間にあった実話の一つだ。何故かアイツ置き手紙と一緒に冷蔵庫の中にカップラーメンを入れてたけど……
「話を逸らしたように見えたけど……ま、いっか」
あの話題には触れない方が良さそうだ。
「ほら、普通に話せているだろ?」
「はい、とっても楽しそうでしたよ。ではこの調子で色んな人とどんどん仲良くなっていきましょう! 幸いここには私も閣下も、ナツメさんも、高嶺さんもいますからね」
高嶺……?
あぁ、あの奥で寝てる人か。寝てる人というか寝かせた人というか。
生きてんのかな。
「……? なんだよその言い方。まるでこれからも頻繁に会うみたいな……」
「? 毎日会うじゃないですか」
「は?」
「え?」
おかしいな。ちゃんとコミュニケーションはとれてたはずなのに、いきなり会話が噛み合わなくなった。
「竹内蓮太。貴様には毎日、この喫茶店へと足を運んでもらう」
ここで随分と長い間黙りまくってた猫が命令口調で口を開いた。
「なんで」
「魂の確認と、栞那の言う成果の為だ。吾輩の目的は零れる蝶の抑制だ、その確認は必須であろう」
「……はぁ」
きっとここで断っても、色々な理由……というか難癖を付けられて構われることになる気がする。
だったら最初から頷いた方が話は早そうだ。
「はい! という事で決まりましたね! 明日、特製のコーヒーを淹れて待っていますよ!」
「明月さん、それ良い練習相手にしてるんじゃ……」
「必ず来てくださいね!」
四季の呆れ気味のツッコミを受けながらも、明月は真っ直ぐに俺の瞳を直視している。
明月との仲が少し進展した気がする……
『我は汝……汝は我……』
『汝、新たなる絆を見出したり……』
1RANK
“死神” 明月 栞那
「あ! あとオムライスとかも作れますよ! 私」
楽しそうにしながら明月は次々と試食の提案をしてくる。
よっぽど食べさせてあげたい人がいるのだろうか。
「いやコーヒーだけでいい」
それから適当な話を続けた後、俺は帰路へついた。
どうも面倒な事になりそうだ。
オルフェウス
コミュニティ
死神……RANK1 明月栞那
??……RANK0 四季ナツメ
??……RANK0 高嶺昂晴
??……RANK0 ミカド
ヒロインって誰が好きですか?(ただ気になっただけです)
-
死神さん
-
撃墜王さん
-
カロリー0さん
-
日焼け跡がエロくて可愛いドエロ谷さん
-
即落ち2コマお姉ちゃん