アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第10話

ハナダジムでの激闘から一夜明け、俺は次の目的地であるクチバシティへの旅支度を整えていた。フシギダネも、ポリゴンも、そして新入りのミニリュウも、ポケモンセンターで完全にリフレッシュし、やる気に満ち溢れている。特にミニリュウは、初めての実戦を経験し、どこか自信をつけたように見えた。

 

ポケモンセンターのロビーでサトシとタケシに別れを告げようとすると、思いがけない人物がそこにいた。

 

「ミナト、もう行っちゃうの?」

 

オレンジ色のサイドテールを揺らしながら、少しだけ寂しそうな顔で立っていたのは、カスミだった。

 

「ああ。次のジムが待ってるからな。昨日はありがとう、最高のバトルだった」

「私の方こそ。あなたやサトシと戦って、目が覚めた気がする。私、今まで姉さんたちと自分を比べて、勝手にいじけてただけだったんだって」

 

カスミは、吹っ切れたような、晴れやかな笑顔で言った。

 

「だから、決めたの。これからは、もっともっと強くなる。このハナダジムを、カントー一のジムにしてみせる。そして、いつか、水ポケモンマスターになるんだ!」

 

その瞳は、もう迷いを映してはいなかった。ジムリーダーとしての、そして一人のトレーナーとしての、確かな覚悟と目標が輝いている。

 

「いい目標じゃないか。応援してるぜ」

 

俺たちは、再会を約束して、固い握手を交わした。彼女の未来は、もう大丈夫だろう。俺がしたことは、ほんの少し背中を押しただけだ。だが、その小さなきっかけが、一人の少女の未来を、こんなにも輝かせることができる。バタフライエフェクト。その言葉の意味を、俺は改めて噛み締めていた。

 

俺たちは、再会を約束して、固い握手を交わした。

 

俺はカスミに別れを告げ、クチバシティへと続く6番道路へと足を踏み出そうとした。その時、背後から「ちょっと待ったー!」という声と共に、カスミが息を切らして走ってきた。その手には、ボロボロになった自転車の残骸が……。

 

「あんたのピカチュウに壊された、私の自慢の自転車!どうしてくれるのよ!」

怒りに満ちたカスミの剣幕に、サトシはたじろいだ。

「う……それは、その……」

しどろもどろになるサトシに、カスミはさらに詰め寄る。

「弁償してもらうまで、絶対にあんたについて行ってやるんだから!覚悟しなさいよね!」

そう言って、カスミはサトシの隣にピタリと陣取った。タケシは「まあまあ、旅は道連れ世は情け、だ」と人の好い笑顔で仲裁し、サトシは「なんで俺がこんな奴と旅しなきゃなんないんだよ……」と頭を抱えている。

 

また騒がしい旅になりそうだな。

 

俺は、これから始まるであろう三人の珍道中を微笑ましく見送り、今度こそ一人、クチバシティへと歩き出すのだった。

 

チラシ裏から表にでるべきか

  • チラシ裏でいい
  • 表にでてもいい
  • まだ表にでるのは早い
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