アニポケ転生者物語   作:投稿者

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【閑話】職人の技と次の街

道中記・ヒワダの余韻

ヒワダタウンを出発する直前、俺たちは再びガンテツさんの工房を訪れていた。

GSボールの解析はまだ時間がかかるようだったが、ガンテツさんは俺たちの活躍を労い、あるものを見せてくれた。

 

「お前さんたち、これは俺からの礼だ。持っていきな」

 

差し出されたのは、独特の模様が描かれた数種類のモンスターボール。

ボングリというジョウト特産の木の実から作られた、伝統的な特製ボールだ。

 

「これは『ヘビーボール』。サイドンのような重いポケモンを捕まえるのに向いている。そしてこっちは『スピードボール』。逃げ足の速いポケモンに有効だ」

 

「すげえ!これが職人手作りのボールか!」

サトシが目を輝かせて受け取る。俺も、テスターとしての興味から、その構造をポリゴン2にスキャンさせた。

 

『報告。素材のボングリに含まれる特殊な繊維が、ポケモンの生体波長を増幅・安定させる効果を確認。……既存の量産型ボールよりも、個体ごとの特性に特化した捕獲能力を有しています』

 

「なるほどな。古き良き技術には、最新科学も驚く秘密が隠されているってわけだ」

 

俺は、自分用に『ヘビーボール』をいくつか譲り受けた。

これから出会うであろう重量級のポケモンたちに使うのが楽しみだ。

 


クリスタルの進化について

ヒワダタウンからコガネシティへ向かう道中、俺はポリゴン2と共に、オレンジ諸島でゲットしたクリスタルイワークの今後について相談していた。

 

「ポリゴン2、クリスタルの体のまま進化させることは可能なのか?」

『理論上は可能です。……ただし、通常のハガネールに進化させる際に必要な『メタルコート』を使用した場合、結晶構造が金属に侵食され、クリスタルとしての特性が失われるリスクがあります』

 

「それは困るな。……何か別の方法は?」

 

『ジョウト地方の伝承にある『氷の鍾乳石』、あるいは特定の冷気エネルギーを用いた『通信進化』の擬似再現が有効かもしれません。……ハガネールではなく、氷と鋼の複合特性を持つ『クリスタルハガネール』への進化ルートをシミュレートしています』

 

「氷と鋼か……。面白いな。……よし、そのルートを探ってみよう」

 

俺は、ボールの中で眠るクリスタルイワークに語りかけた。

彼がさらに強く、より美しく輝く日は、そう遠くないはずだ。

 


タッツーの特訓

チームの新入り、タッツーの特訓も本格化していた。

彼はラプラスのことが大好きで、いつも彼女の背中から水鉄砲を撃つ練習をしていた。

 

タッ、タッ!(見ててよ、お母さん!)

 

ラプラスも、自分の子供をあやすように、優しくタッツーを見守っている。

その様子を、サトシとカスミが微笑ましそうに見ていた。

 

「タッツー、筋がいいな!いつか海でのバトル、楽しみにしてるぜ!」

サトシが応援する。

 

「進化したら、シードラになるのよね。……私も、水タイプ使いとして楽しみだわ」

カスミも、タッツーの可愛さにメロメロのようだ。

 

「(キングドラへの進化には『りゅうのうろこ』が必要だな。……それも旅の途中で見つけなきゃな)」

 

俺は、一歩ずつ成長していく小さな相棒たちの姿に、確かな手応えを感じていた。

 


母への近況報告

その夜、キャンプの合間に俺はポケギアで母さんに連絡を入れた。

 

『ミナト、ヒワダタウンでの事件、ニュースで聞いたわよ。ロケット団の残党をやっつけたんですって?』

 

「ああ。……でも、組織はまだ完全には死んでないみたいだ。幹部が出てきたよ」

 

『ランスね。……あいつは組織の中でも過激派よ。気をつけて。……それから、GSボールの解析、ガンテツさんに任せて正解だったわ。シルフの本社でも、あのボールについては極秘裏に調査が進んでいるの』

 

「何か分かったのか?」

 

『まだ言えないけど……。どうやら、あれはただのボールじゃない。"時間を閉じ込める容器"ではないかという説があるわ』

 

「時間を……?」

 

俺の脳裏に、セレビィの姿が浮かんだ。

物語は、俺の知らないところでも確実に進んでいる。

 


黄金の都会へ

翌朝。

俺たちは、いよいよジョウト最大の都市、コガネシティへと続く長い橋を渡り始めた。

 

「見て!ビルが見えてきたわよ!」

カスミが指差す先。地平線の上に、近代的なビル群が姿を現した。

 

「コガネシティ……。ラジオ塔にデパート、そして……」

サトシが唾を呑む。

 

「……ジムリーダーのアカネさんだな。サトシ、あそこのミルタンクは半端じゃないぞ」

 

「望むところだぜ!俺のヒノアラシで、転がされる前に倒してやる!」

 

サトシは意気揚々と走り出した。俺も、その後を追う。

 

「(さて、コガネシティではどんな調査ができるかな。……ポリゴン2、都会のネットワークへのダイブ準備はいいか?)」

 

『イエス、マスター。……いつでも可能です』

 

新しい街、新しい挑戦。

ジョウトの旅は、ここからさらに熱く、激しく加速していく。

 

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