アニポケ転生者物語 作:投稿者
別れと再出発
グリーンフィールドでの事件から数日が経った。
俺は、アサギシティへと続く山道の途中で、野営をしていた。
焚き火を囲みながら、今回の事件を振り返る。
「アンノーンの力……。想像以上だったな」
ポリゴン2がデータを表示する。
『報告。アンノーンの発生させたエネルギー場は、現実世界の物理法則を局所的に書き換える性質を持っていました。……人間の精神状態に強く感応するため、制御は極めて困難です』
「人の心が、世界を変える……か。エンテイも、ミーの心が産み出した奇跡だったんだな」
俺は、懐の『水晶の欠片』に触れた。
ミュウツーもまた、人間のエゴによって産み出された存在だった。
だが、彼らは最後には、自分自身の意志で未来を選び取った。
「(俺たちも、選んでいかなきゃな。自分の道を)」
タケシの復帰について
タケシがサトシたちの元へ戻ったことで、あのパーティのバランスは元に戻った。
料理上手で、ポケモンへの知識が豊富で、少し年上のお兄さん。
サトシにとっても、カスミにとっても、やはりタケシの存在は大きい。
「(俺が抜けても、もう大丈夫だろう)」
少し寂しい気もするが、俺には俺の役割がある。
シルフのテスターとして、そして「転生者」として、この世界の裏側で動く脅威に対処すること。
それが、俺の選んだ道だ。
新メンバーの成長
「ギィッ!ギィッ!」
ヨーギラスが、岩に向かって『いわくだき』の特訓をしている。
「いいぞヨーギラス!腰を入れて!」
「タッ、タッ!」
タッツーも、近くの小川で『バブルこうせん』の練習だ。
「カァァッ!」
エアームドは、上空から周囲を警戒しつつ、鋭い眼光で獲物を探している。
ジョウトで仲間になった彼らも、日増しに逞しくなっている。
特にヨーギラスは、
「(いつか、バンギラスに進化したら……俺のエースになるかもしれないな)」
アサギシティへの予感
次の目的地、アサギシティ。
そこには、「鋼鉄の女」と呼ばれるジムリーダー・ミカンがいる。
そして、光り輝く灯台と、病気のデンリュウの話。
「(アカリちゃんを治す薬……タンバシティまで取りに行かなきゃならないんだったな)」
原作の知識が、次の行動指針を示してくれる。
だが、そこにもきっと、俺が知らない「現実」のドラマが待っているはずだ。
「よし、寝るか。明日は早いぞ」
俺は火を消し、寝袋に入った。
空には満天の星。
その一つ一つが、まだ見ぬ冒険の光のように思えた。
「おやすみ、みんな」
静寂の中、ポケモンの寝息だけが聞こえる。
俺たちの旅は、まだまだ終わらない。
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