アニポケ転生者物語   作:投稿者

157 / 344
誤字報告ありがとうございます。


【閑話】それぞれの道へ

別れと再出発

グリーンフィールドでの事件から数日が経った。

俺は、アサギシティへと続く山道の途中で、野営をしていた。

 

焚き火を囲みながら、今回の事件を振り返る。

「アンノーンの力……。想像以上だったな」

 

ポリゴン2がデータを表示する。

『報告。アンノーンの発生させたエネルギー場は、現実世界の物理法則を局所的に書き換える性質を持っていました。……人間の精神状態に強く感応するため、制御は極めて困難です』

 

「人の心が、世界を変える……か。エンテイも、ミーの心が産み出した奇跡だったんだな」

 

俺は、懐の『水晶の欠片』に触れた。

ミュウツーもまた、人間のエゴによって産み出された存在だった。

だが、彼らは最後には、自分自身の意志で未来を選び取った。

 

「(俺たちも、選んでいかなきゃな。自分の道を)」

 


タケシの復帰について

タケシがサトシたちの元へ戻ったことで、あのパーティのバランスは元に戻った。

料理上手で、ポケモンへの知識が豊富で、少し年上のお兄さん。

サトシにとっても、カスミにとっても、やはりタケシの存在は大きい。

 

「(俺が抜けても、もう大丈夫だろう)」

 

少し寂しい気もするが、俺には俺の役割がある。

シルフのテスターとして、そして「転生者」として、この世界の裏側で動く脅威に対処すること。

それが、俺の選んだ道だ。

 


新メンバーの成長

「ギィッ!ギィッ!」

 

ヨーギラスが、岩に向かって『いわくだき』の特訓をしている。

「いいぞヨーギラス!腰を入れて!」

 

「タッ、タッ!」

タッツーも、近くの小川で『バブルこうせん』の練習だ。

 

「カァァッ!」

エアームドは、上空から周囲を警戒しつつ、鋭い眼光で獲物を探している。

 

ジョウトで仲間になった彼らも、日増しに逞しくなっている。

特にヨーギラスは、伝説のポケモン(エンテイ)との戦いを目の当たりにして、強さへの渇望が強まったようだ。

 

「(いつか、バンギラスに進化したら……俺のエースになるかもしれないな)」

 


アサギシティへの予感

次の目的地、アサギシティ。

そこには、「鋼鉄の女」と呼ばれるジムリーダー・ミカンがいる。

そして、光り輝く灯台と、病気のデンリュウの話。

 

「(アカリちゃんを治す薬……タンバシティまで取りに行かなきゃならないんだったな)」

 

原作の知識が、次の行動指針を示してくれる。

だが、そこにもきっと、俺が知らない「現実」のドラマが待っているはずだ。

 

「よし、寝るか。明日は早いぞ」

 

俺は火を消し、寝袋に入った。

空には満天の星。

その一つ一つが、まだ見ぬ冒険の光のように思えた。

 

「おやすみ、みんな」

 

静寂の中、ポケモンの寝息だけが聞こえる。

俺たちの旅は、まだまだ終わらない。

 

ヒロインいる?

  • いる
  • いらない
  • 結果だけ見る
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。