アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第150話

44番道路を抜けた先に待ち受けていたのは、チョウジタウンへと続く唯一の道、『こおりのぬけみち』だった。

一年中溶けることのない万年氷に覆われた巨大な洞窟。

一歩足を踏み入れると、極寒の冷気が肌を刺し、吐く息が瞬時に白く凍る。

 

「寒いな……。でも、ここならあいつの準備が整うはずだ」

 

俺は洞窟の最深部、青白く輝く巨大な氷柱が林立する「氷室」と呼ばれるエリアを目指した。

ここには、ジョウト地方でも特に純度の高い氷のエネルギーが満ちている。

 

俺はボールを取り出し、クリスタルイワークを呼び出した。

 

「グオオオオッ!!」

クリスタルイワークが現れると、その透明な体が周囲の氷と共鳴し、キィィンという高い音を奏で始めた。

オレンジ諸島の特殊な環境で生まれた彼は、水に強く、炎に弱いという特異な性質を持っている。だが、この極寒の地でさらなる適応進化を求めていた。

 

俺はデバイスから『つながりのひも』を取り出した。

これはシルフカンパニーが開発した、通信交換のエネルギーを物理的に再現し、特定の波長を持つポケモンを進化へと導く特殊なコードだ。

 

「イワークこれを巻け。……お前の輝きを、次の次元へ引き上げるぞ」

 

俺はクリスタルイワークの巨体にひもを巻き付け、デバイスを接続した。

「進化プログラム、起動。エネルギー変換効率、最大!」

 

『警告。周辺温度が急激に低下。……対象の生体エネルギーが氷の結晶と同化を開始しました』

 

周囲の万年氷が砕け散り、その破片が磁力に引かれるようにイワークの体へと吸い寄せられていく。

『つながりのひも』が光の鎖となり、イワークの体を締め上げるように輝く。

 

「耐えろ!今、お前は生まれ変わるんだ!」

 

イワークの青白い体が、氷の結晶を内部に取り込み、さらに巨大化していく。

蛇のようなフォルムは維持しつつも、全身がより硬質で、ダイヤモンドのような透明度を持つ鋼鉄の装甲へと変化した。

岩石の体から、鋼と氷の複合体へ。

 

光が収まり、そこに現れたのは、美しくも冷酷な輝きを放つ巨龍だった。

 

「クリスタルハガネール……。氷と鋼の複合タイプか」

 

全身が透き通るような氷の結晶で出来たハガネール。

その体表は、鏡のように周囲の景色を反射し、冷気を纏えば全てを凍てつかせる絶対零度の要塞だ。

 

「グォオオオォォォッ!!」

 

彼が咆哮するだけで、洞窟内の温度がさらに数度下がり、天井から氷柱が落下した。

クリスタルハガネールは、その巨大な顎で落ちてきた氷柱を噛み砕き、自分の強さを確かめるように俺を見下ろした。

 

「最高だ。……その輝き、誰にも曇らせはしない」

 

俺は冷たいその体に触れた。指先が凍りつくような冷たさだが、その奥には確かな絆の熱があった。

カブトプスに続き、クリスタルハガネールも進化した。

俺のチームは、ジョウトの過酷な環境に適応し、確実に強くなっている。

 

「よし、戻ろう。……吹雪が強くなってきたみたいだ」

 

洞窟の出口からは、激しい風の音が聞こえてくる。

外は、荒れ狂う雪原が待っているはずだ。

 

ヒロイン誰にする?

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