アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第151話

洞窟を抜けると、そこは一面の銀世界だった。

チョウジタウンへと続く平原は、季節外れの猛吹雪に見舞われていた。視界は数メートル先も見えないホワイトアウト状態だ。

 

「(不自然な吹雪だ。……この季節にこれほど荒れるなんて)」

 

俺はウインディを出し、その熱気で周囲を暖めながら進んだ。

「ワオォン!」

ウインディが前方を警戒して吠える。

 

吹雪の向こう側に、一瞬だけ揺らめく影が見えた。

しなやかな四肢、風になびく紫色のたてがみ。そして、水晶のような角。

 

「スイクン……!」

 

以前、焼けた塔で見かけた伝説のポケモンが、雪原の上に佇んでいた。

スイクンはこちらをじっと見つめ、何かを確認するように鼻を鳴らした。

その瞳は、俺の成長を見定めているようでもあり、これから向かう場所への警告を発しているようでもあった。

 

「(……また俺を試したのか?それとも、導いているのか?)」

 

スイクンが一歩踏み出すと、不思議と吹雪が止み、雲の切れ間から光が差した。

そして、彼は風のように駆け抜け、北の方角――チョウジタウンの方角へと消えていった。

 

「待て!……くそっ、早いな」

 

スイクンが去った後の雪だまり。

そこで、モゾモゾと動く小さな塊を見つけた。

 

「ウリ、ウリ……」

 

茶色の縞模様が入った、小さな猪のようなポケモン。ウリムーだ。

寒さで震えているが、その鼻先だけは元気にピクピクと動いている。どうやら、スイクンの通った跡に残されたエネルギーの匂いを嗅いでいるらしい。

 

「はは、お前、こんなところで何してるんだ?群れからはぐれたのか?」

 

俺が抱き上げると、ウリムーは俺の胸元に顔を埋めて温まり始めた。

ポリゴン2でスキャンすると、この個体は驚くほど鋭い嗅覚と、地面の下深くにあるエネルギーを感知する能力を持っていることが分かった。

 

「(この鼻があれば、雪に埋もれたアイテムや、ロケット団の地下アジトも見つけ出せるかもしれないな)」

 

それに、ウリムーは最終進化でマンムーになる。氷・地面タイプの強力なアタッカーだ。

後のイブキ戦(ドラゴンタイプ)やワタル戦でも、大きな戦力になるはずだ。

 

「俺と一緒に来るか?ウリムー。温かいポロックもたくさんあるぞ」

 

ウリッ!(食べる!)

ウリムーは元気よく鳴き、俺の掌をペロリと舐めた。

 

「よし、ゲットだ!」

 

新たな仲間、ウリムーを加え、俺のチームはさらに多様性を増した。

カブトプス、クリスタルハガネール、そしてウリムー。

ジョウトの厳しい自然の中で成長した相棒たちと共に、俺はいよいよチョウジタウンへと足を踏み入れた。

 

遠くに見える街の上空には、不気味な赤い雲が渦巻いている。

あれこそが、ロケット団の実験の影響だろう。

怒りに燃える赤い龍と、組織の再興を目論む悪の意志。

 

「行くぞ。……全てを終わらせに」

 

俺は、決意を新たに雪原を踏みしめた。

決戦の時は、もう目の前だ。

 

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