アニポケ転生者物語   作:投稿者

175 / 344
第153話

チョウジタウンの片隅、寂れた宿屋の一室。

俺、サトシ、カスミ、タケシ、そしてワタルの五人は、テーブルを囲んで地図を広げていた。

 

「電波の発信源は特定できているのか?」

ワタルが低い声で尋ねる。

 

「ええ。ポリゴン2、解析結果を表示しろ」

俺が指示すると、デバイスから空中にホログラムのマップが投影された。

 

『発信源はチョウジタウン中心部。……表向きは『おみやげ屋』を装った建物の地下、約30メートルの地点に大規模な電力消費と電波干渉を確認しました』

 

「地下アジトか。……奴ら、街のインフラを乗っ取ってやがるな」

タケシが憤る。

 

「私の調べでも、あの土産物屋には不審な人物の出入りが絶えない。……よし、正面から突入して一網打尽にするぞ」

ワタルが立ち上がる。チャンピオンとしての風格が、部屋の空気をピリつかせる。

 

「待ってください、ワタルさん。アジトの入り口には高度なロックがかかっています。無理にこじ開ければ、証拠隠滅のために自爆される恐れもあります」

 

「なら、どうする?」

 

俺は、新入りのウリムーをボールから出した。

「ウリ、ウリッ!」

ウリムーは元気に鼻を動かしている。

 

「こいつの鼻を使います。ロケット団のアジトは、常に独特の機械油と薬品の匂いが染み付いている。……排気口や隠し通路を見つけ出せば、裏から潜入できるはずだ」

 

「なるほど、ポケモンの能力を最大限に活用するわけか。……いいだろう、ミナト君に任せる」

 

俺たちは夜の闇に紛れて、ターゲットの土産物屋へと近づいた。

「ウリムー、頼むぞ。怪しい匂いを探してくれ」

 

「ウリィ……」

ウリムーはクンクンと地面を這い、土産物屋の裏手にある大きな切り株の前で足を止めた。

ウリッ!!(ここだ!)

 

ウリムーが切り株の根元を掘ると、そこには不自然な鉄板が隠されていた。

「ビンゴだ。……ここが換気ダクトだな」

 

「よし。サトシ、タケシ、カスミ。君たちは正面で陽動を頼む。派手に暴れて、敵の注意を引きつけてくれ」

ワタルがテキパキと指示を出す。

 

「わかったぜ!任せとけ!」

サトシがピカチュウと共に頷く。

 

「ミナト君、君は私と一緒に裏から侵入するぞ。……君の技術と、私の力があれば、最深部まで一気に行けるはずだ」

 

「了解です、ワタルさん」

 

俺たちは二手に分かれた。

サトシたちが正面で騒ぎ始めた隙に、俺とワタルは狭いダクトの中を這い進み、冷たい機械音が響く地下空間へと滑り込んだ。

 

「(プロジェクトEの心臓部……。必ず、叩き潰す)」

 

俺はクリスタルハガネールのボールを強く握りしめた。

アジトの深淵から、ロケット団の悪意が這い寄ってこようとしていた。

 

ヒロイン誰にする?

  • ハルカ
  • カガリ(ORAS)
  • ヒガナ
  • ヒカリ
  • モミ
  • ベル
  • ルリ
  • トウコ
  • セレナ
  • サナ
  • ミヅキ
  • リーリエ
  • リラ
  • ルザミーネ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。