アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第155話

アジト最深部。

発生装置から放たれる赤い光が、四将軍たちの影を不気味に引き伸ばしている。

「行け、ヘルガー!ドンカラス!」

アポロとアテナが同時にボールを投げた。

 

「カイリュー、お前は二人を引き受けろ!……ミナト君、残りの二人は任せてもいいか?」

ワタルが冷静に指示を出す。

 

「了解です!カブトプス、ハガネール、出番だぞ!」

 

俺は進化したばかりの二体を繰り出した。

「カブゥッ!!」

「グォオオオォォォッ!!」

 

カブトプスの鋭い鎌と、クリスタルハガネールの透明な巨体が、アジトの照明を反射して輝く。

 

「ほう、珍しいハガネールだな。……だが、俺のクロバットからは逃げられんぞ!」

ラムダがクロバットを放つ。

「ランス、貴様もやれ!」

「分かっている。……行け、マタドガス!」

 

バトル開始。

「カブトプス、クロバットを逃がすな!『アクアジェット』で肉薄しろ!」

 

カブトプスが水流を纏い、超高速でクロバットに突進する。

「速い!?だが、『どくどく』を食らえ!」

クロバットが『どくどく』を撒き散らす。

 

「ハガネール、前に出ろ!『リフレクター』!」

 

クリスタルハガネールがその巨体でカブトプスを庇い、『どくどく』を跳ね返した。

「(クリスタルハガネールは鋼タイプ……毒は無効だ!)」

 

「その氷の体、砕いてやる!マタドガス、『だいばくはつ』だ!!」

ランスが狂ったように叫ぶ。

 

「させないよ。ハガネール、『こおりのキバ』で噛み砕け!」

 

ハガネールが巨大な顎を開き、自爆寸前のマタドガスを氷の牙で捕らえた。

絶対零度の冷気が、爆発の連鎖反応を凍結させる。

ボフッ……という情けない音と共に、マタドガスは凍りついたまま戦闘不能となった。

 

「な、なんだと……!?自爆すら凍らせるのか!」

 

「これが、俺の相棒の力だ!カブトプス、『ストーンエッジ』!」

 

岩が、逃げようとしたクロバットを正確に捉え、岩壁に叩きつけた。

ラムダとランスの二将軍が、あっという間に膝をつく。

 

一方、ワタルも圧倒的だった。

「カイリュー、『はかいこうせん』!!」

ドラゴン技が、アポロとアテナのポケモンたちをまとめて粉砕し、発生装置の制御パネルを直撃した。

 

バチバチッ!!という火花と共に、装置の光が消えていく。

 

「……くっ、これまでか」

アポロが苦々しく吐き捨てた。

「だが、プロジェクトEの成果は既に本部に送られた。……赤いギャラドスのデータさえあれば、組織は……」

 

「……逃がすと思うか?」

ワタルが鋭い眼光で彼らを射抜く。

 

だが、アジト全体が激しく揺れ始めた。

「爆破装置を起動したか……。執念深い奴らだ」

 

「ワタルさん、脱出しましょう!ここはもう持ちません!」

 

俺たちは四将軍たちの拘束を断念し、崩れゆくアジトから脱出を開始した。

地上へ戻ると、空を覆っていた赤い雲が、ゆっくりと晴れ始めていた。

 

「(終わったのか……?)」

 

いや、まだだ。

俺たちの前には、まだ怒りに燃える赤い龍が残っている。

最後の仕事が、俺たちを待っていた。

 

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