アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第179話

決勝トーナメントも佳境に入り、ついに準決勝。

俺は危なげなく準決勝を突破し、一足先に決勝進出を決めていた。

もう一つの準決勝カードは、サトシ対ハヅキだ。

 

ハヅキは、ホウエン地方ミシロタウン出身のトレーナー。

バシャーモという、ジョウト地方では見かけない未知のポケモンを使いこなし、ここまで圧倒的な強さで勝ち上がってきた。

 

「サトシ、相手にとって不足なしだ。全力で行くぞ」

「望むところだ!俺たちも負けない!」

 

試合開始。ハヅキの先発はカクレオン。

「カクレオン、『へんしょく』!」

姿を消し、タイプを変えながら戦うトリッキーな戦法に、サトシのピカチュウが翻弄される。

だが、サトシは持ち前の直感でカクレオンの位置を見抜き、撃破した。

 

その後も、ニューラやヘルガーといった強力なポケモンたちが激突し、互いに譲らない展開が続く。

そして、ついに最後の一匹同士の対決となった。

 

「行け、バシャーモ!」

「頼むぞ、リザードン!」

 

サトシもまた、シゲル戦のダメージを癒やしたリザードンで挑む。

炎対炎。エース対決だ。

 

「バシャーモ、『かえんほうしゃ』!」

「リザードンもだ!」

 

炎の撃ち合いは互角。だが、接近戦になるとバシャーモに分があった。

「『スカイアッパー』!」

バシャーモの強烈なアッパーカットがリザードンの顎を捉える。格闘技のキレが凄まじい。

 

「リザードン!」

「まだだ!『つばめがえし』!」

 

リザードンも意地を見せ、飛行技で反撃する。バシャーモがよろめく。

「今だ!『ちきゅうなげ』!」

 

リザードンがバシャーモを掴み、上空へ。

だが、バシャーモは空中でリザードンの腕を蹴り、拘束を解いた。

「なっ、空中で脱出した!?」

 

「バシャーモ、『ブレイブバード』!!」

 

バシャーモが青い炎を纏い、弾丸のようにリザードンに突っ込む。

リザードンも『オーバーヒート』で応戦するが、勢いはバシャーモが勝っていた。

 

激突し、地面に落下する二体。

もうもうと立ち込める砂煙。スタジアムが静まり返る。

 

煙が晴れた時。

先に立ち上がったのは……バシャーモだった。

リザードンは、何度か起き上がろうとしたが、最後は力尽きて倒れ込んだ。

 

「リザードン、戦闘不能!勝者、ハヅキ選手!」

 

「……負けた……」

サトシが膝をつく。

会場からは、名勝負を演じた両者に惜しみない拍手が送られた。

 

試合後、控室。

サトシは悔しそうに涙を拭っていた。

「……ごめん、ミナト。決勝で戦うって約束、守れなかった」

 

「謝るなよ。すごい試合だった。リザードンもよく頑張った」

俺はサトシの肩に手を置いた。

「お前の分も、俺が勝つ。ハヅキとバシャーモは、俺が倒す」

 

「……ああ!頼んだぞ、ミナト!俺の夢、お前に託した!」

 

サトシの熱い想いを受け継ぎ、俺は決勝戦へと挑む。

相手は未知の強豪、ハヅキ。

俺の旅の、最後の壁だ。

「(バシャーモ……。手強い相手だが、勝機はある)」

 

俺は、決勝に向けた最後の調整に入るため、ポケモンセンターへと戻った。

 

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