アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第180話

決勝戦前夜。

シロガネ山の夜は静かで、冷たい風が吹いていた。

俺はポケモンセンターの裏庭で、明日の決戦に向けた最後の調整を行っていた。

 

「明日の相手はハヅキ。バシャーモを筆頭に、カクレオンやハリテヤマなど、ホウエンのポケモンを多く使う」

俺は、ポリゴンZが集めたデータを元に、対策を練っていた。

バシャーモの『ブレイブバード』と格闘技のコンボは驚異的だ。正面から受け止めるには、相当な耐久力と火力が必要になる。

 

その時、足元でイーブイが俺のズボンを引っ張った。

「どうした、イーブイ?」

 

ブイッ!(私も戦いたい!)

イーブイの瞳は、かつてないほど強い意志で輝いていた。

エンジュシティで出会い、共に旅をしてきた日々。

スイクンハンターとの戦い、ロケット団との戦い、そしてうずまき列島での経験。

その全ての経験が、彼女の中で一つの答えを導き出していた。

 

「強くなりたいか。……サトシの分も」

「ブイ!」

 

東の空が微かに白み始め、夜明けの予感がシロガネ山を包み込む。

その瞬間、イーブイの体が眩い光に包まれた。

月の光を退け、闇を払うような、温かくも強烈な光。

イーブイ自身の心が放つ、太陽の輝きだ。ミナトとの絆が極限まで高まり、運命の朝を呼んだ証。

 

「……そうか。お前が選んだのは、その道か」

 

光が弾け、イーブイの姿が変わる。

しなやかな四肢、二股に分かれた尾、そして額に輝く紅い宝石。

太陽の化身、エーフィ。

 

「エフィッ!!」

エーフィは、美しいサイコパワーのオーラを纏い、俺に擦り寄ってきた。

「おめでとう。……美しくなったな。その予知能力、明日の切り札になるぞ」

 

さらに、その横でサナギラスも激しく震え始めた。

「サナッ……!!」

予選リーグでの激闘を経て、彼の中のエネルギーもまた、限界を迎えていたのだ。

硬い殻に亀裂が入り、中から強烈なエネルギーが溢れ出す。

殻が砕け散り、現れたのは、山をも砕く怪獣。

 

「バンギッ!!」

 

バンギラス。砂漠の暴君。

ヨーギラスの頃の面影を残しつつ、その体躯は巨大化し、圧倒的な威圧感を放っている。

その一歩で地面が揺れるほどの重量感。

 

「エーフィに、バンギラス……。最高のタイミングだ」

 

俺は、進化した二匹、そしてこれまで支えてくれた全ての相棒たちを見渡した。

フシギバナ、ウインディ、カイリュー、キングドラ、エアームド、クリスタルハガネール、ポリゴンZ……。

全員が、明日の勝利を確信している。

 

「全員で勝つぞ。……明日は、俺たちの最強を証明する日だ!」

 

「オオオオォォッ!!」

 

ポケモンたちの雄叫びが、シロガネ山の夜空に響き渡った。

準備は整った。

いざ、決勝戦へ。俺たちの旅の全てをぶつける時が来た。

 

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