アニポケ転生者物語 作:投稿者
「バシャーモ、『ブレイブバード』!」
開幕から最大火力。バシャーモが青い炎を纏って突っ込んでくる。
「バンギラス、『すなあらし』で視界を奪え!」
バンギラスが咆哮すると、フィールドに猛烈な砂嵐が巻き起こる。
視界不良とスリップダメージ。だが、バシャーモはその熱気で砂嵐すら切り裂き、バンギラスに迫る。
「『スカイアッパー』!」
格闘技がバンギラスの顎を捉える。4倍弱点。
「グオォォッ!」
バンギラスが巨体を揺らす。普通なら一撃でダウンだ。
「耐えろ!お前の鎧は、伊達じゃないはずだ!」
バンギラスは、歯を食いしばって耐え抜いた。サナギラス時代に培った耐久力と、進化したことで得た強靭な精神力が、彼を支えている。
「(この程度で、倒れるわけにはいかん!)」
「『ストーンエッジ』!!」
至近距離からの岩の刃。バシャーモが吹き飛ばされる。
「やるな……!だが、スピードならこっちが上だ!」
バシャーモが加速特性を発動させ、超高速で移動する。残像が見えるほどの速さだ。
「バンギラス、戻れ!……カイリュー、決着をつけるぞ!」
俺は、消耗したバンギラスを戻し、満を持してエース・カイリューを投入した。
「カイリュー、空へ!」
カイリューが飛翔する。バシャーモも驚異的なジャンプ力で追う。
空中戦。
「バシャーモ、『かえんほうしゃ』!」
「カイリュー、『はかいこうせん』!」
空中で爆発が起きる。
「『しんそく』!」
カイリューが煙の中から飛び出し、バシャーモに体当たりを食らわす。
「『かみなりパンチ』!」
バシャーモの反撃。電気を帯びた拳がカイリューを襲う。
「『ドラゴンクロー』で迎え撃て!」
拳と爪が激突し、火花が散る。
互いに一歩も引かない。
「(ハヅキのバシャーモ、本当に強い。……だが、俺たちには積み重ねてきたものがある)」
カントーからの旅。オレンジ諸島での試練。ジョウトでの新たな出会い。
その全ての経験が、今のカイリューの拳に乗っている。
「カイリュー、全力を解き放て!『りゅうのまい』からの……『ギガインパクト』!!」
カイリューが空中で舞い、極限まで高めたパワーを全身に纏って急降下する。
まるで流星のような一撃。空気が悲鳴を上げる。
「バシャーモ、最大火力の『ブレイブバード』で受けて立て!」
ハヅキも退かない。
炎と龍のエネルギーが、フィールド中央で衝突した。
スタジアムを揺るがす轟音と閃光。
観客たちが息を呑む中、土煙が晴れていく。
立っていたのは――。
「……バシャーモ、戦闘不能!勝者、ミナト選手!!」
バシャーモが倒れ、カイリューが肩で息をしながらも仁王立ちしていた。
一瞬の静寂の後、スタジアムが割れんばかりの大歓声に包まれた。
「……勝った……のか?」
俺は震える手でカイリューのボールを握りしめた。
優勝。ジョウトリーグ制覇。
その実感が、じわじわと湧き上がってきた。
「やったぁぁぁ!!」
俺はカイリューに駆け寄り、抱きついた。
「ありがとう、カイリュー!みんな、ありがとう!」
ハヅキが歩み寄ってきた。
「完敗だ。君のカイリュー、そして君の指揮……本当に強かった」
「あなたのバシャーモも強かった。紙一重だった」
俺たちは固く握手を交わした。
最強の証明。それは、ライバルとの健闘によって完成した。
サトシやシゲル、カスミ、タケシも駆け寄ってくる。
「ミナト、おめでとう!」
「悔しいけど、すげえ試合だったぜ!」
最高の仲間たちに囲まれ、俺はトロフィーを高々と掲げた。
この瞬間、最高の輝きを放っていた。