アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第183話

「バシャーモ、『ブレイブバード』!」

開幕から最大火力。バシャーモが青い炎を纏って突っ込んでくる。

 

「バンギラス、『すなあらし』で視界を奪え!」

バンギラスが咆哮すると、フィールドに猛烈な砂嵐が巻き起こる。

視界不良とスリップダメージ。だが、バシャーモはその熱気で砂嵐すら切り裂き、バンギラスに迫る。

 

「『スカイアッパー』!」

格闘技がバンギラスの顎を捉える。4倍弱点。

「グオォォッ!」

バンギラスが巨体を揺らす。普通なら一撃でダウンだ。

 

「耐えろ!お前の鎧は、伊達じゃないはずだ!」

 

バンギラスは、歯を食いしばって耐え抜いた。サナギラス時代に培った耐久力と、進化したことで得た強靭な精神力が、彼を支えている。

「(この程度で、倒れるわけにはいかん!)」

 

「『ストーンエッジ』!!」

至近距離からの岩の刃。バシャーモが吹き飛ばされる。

 

「やるな……!だが、スピードならこっちが上だ!」

バシャーモが加速特性を発動させ、超高速で移動する。残像が見えるほどの速さだ。

 

「バンギラス、戻れ!……カイリュー、決着をつけるぞ!」

 

俺は、消耗したバンギラスを戻し、満を持してエース・カイリューを投入した。

「カイリュー、空へ!」

 

カイリューが飛翔する。バシャーモも驚異的なジャンプ力で追う。

空中戦。

 

「バシャーモ、『かえんほうしゃ』!」

「カイリュー、『はかいこうせん』!」

 

空中で爆発が起きる。

「『しんそく』!」

カイリューが煙の中から飛び出し、バシャーモに体当たりを食らわす。

 

「『かみなりパンチ』!」

バシャーモの反撃。電気を帯びた拳がカイリューを襲う。

 

「『ドラゴンクロー』で迎え撃て!」

 

拳と爪が激突し、火花が散る。

互いに一歩も引かない。

 

「(ハヅキのバシャーモ、本当に強い。……だが、俺たちには積み重ねてきたものがある)」

 

カントーからの旅。オレンジ諸島での試練。ジョウトでの新たな出会い。

その全ての経験が、今のカイリューの拳に乗っている。

 

「カイリュー、全力を解き放て!『りゅうのまい』からの……『ギガインパクト』!!」

 

カイリューが空中で舞い、極限まで高めたパワーを全身に纏って急降下する。

まるで流星のような一撃。空気が悲鳴を上げる。

 

「バシャーモ、最大火力の『ブレイブバード』で受けて立て!」

 

ハヅキも退かない。

炎と龍のエネルギーが、フィールド中央で衝突した。

 

スタジアムを揺るがす轟音と閃光。

観客たちが息を呑む中、土煙が晴れていく。

 

立っていたのは――。

 

「……バシャーモ、戦闘不能!勝者、ミナト選手!!」

 

バシャーモが倒れ、カイリューが肩で息をしながらも仁王立ちしていた。

一瞬の静寂の後、スタジアムが割れんばかりの大歓声に包まれた。

 

「……勝った……のか?」

 

俺は震える手でカイリューのボールを握りしめた。

優勝。ジョウトリーグ制覇。

その実感が、じわじわと湧き上がってきた。

 

「やったぁぁぁ!!」

俺はカイリューに駆け寄り、抱きついた。

「ありがとう、カイリュー!みんな、ありがとう!」

 

ハヅキが歩み寄ってきた。

「完敗だ。君のカイリュー、そして君の指揮……本当に強かった」

「あなたのバシャーモも強かった。紙一重だった」

 

俺たちは固く握手を交わした。

最強の証明。それは、ライバルとの健闘によって完成した。

 

サトシやシゲル、カスミ、タケシも駆け寄ってくる。

「ミナト、おめでとう!」

「悔しいけど、すげえ試合だったぜ!」

 

最高の仲間たちに囲まれ、俺はトロフィーを高々と掲げた。

この瞬間、最高の輝きを放っていた。

 

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