アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第184話

表彰台の一番高い場所。

そこから見る景色は、今まで見たどんな景色よりも美しかった。

金色のトロフィーと、名誉ある優勝カップ。

だが、それ以上に価値があるのは、ここまで共に歩んできたポケモンたちとの絆だ。

 

「優勝おめでとう、ミナト君」

大会委員長からトロフィーを受け取る。

 

会場のモニターには、俺のポケモンたちの活躍シーンがダイジェストで流れている。

フシギバナの巧みな戦術、ウインディの爆発力、ゲンガーのトリッキーな動き、ポリゴンZの異次元のハッキング、カブトプスの鋭い鎌、クリスタルハガネールの鉄壁、そしてカイリューの王者の風格。

全員が主役だった。

 

閉会式が終わり、選手村に戻ると、盛大な祝勝会が開かれた。

「カンパーイ!」

サトシたちがジュースを掲げる。

 

「いやぁ、まさかミナトが優勝するなんてなぁ。俺も負けてられないぜ」

シゲルが、悔しそうに、でも嬉しそうに言う。

「俺もだ!次は絶対に俺が勝つからな!」

サトシも燃えている。

 

「ああ。いつでも受けて立つよ」

 

その夜、俺は一人で宿舎のベランダに出た。

月が綺麗だ。

祭りの後の静けさが、心地よい。

 

「(終わったんだな……シロガネ大会)」

 

カントーから始まり、オレンジ諸島を経て、ここジョウトへ。

長い旅だった。

だが、俺の中には「燃え尽きた」という感覚はない。

むしろ、次の冒険への渇望が、静かに燃え上がっているのを感じていた。

 

「(まだ、やり残したことがある)」

 

俺は、懐の『水晶の欠片』を取り出した。

ミュウツー。

彼との約束。そして、ロケット団との決着。

 

「サカキ……。お前も、見ているんだろう?」

 

俺の予感は的中した。

ポケギアが着信を告げる。

発信元は不明。だが、その声の主は分かっていた。

 

『……優勝おめでとう、ミナト君』

 

低く、冷徹な声。

ロケット団のボス、サカキだ。

 

『君の実力、改めて評価しよう。……どうだ、私の元に来ないか?その力を、世界を支配するために使ってみないか』

 

「断る。俺の力は、ポケモンと未来のためにある」

 

『フッ……言うと思ったよ。……ならば、来るがいい。「ピュアーズ・ロック」へ。……そこで、全てを終わらせよう』

 

通話が切れた。

ピュアーズ・ロック。世界で一番清らかな水が湧き出るという、秘境の地。

そして、ミュウツーが仲間たちと隠れ住んでいる場所。

 

「(やっぱり、あそこか)」

 

俺は部屋に戻り、旅の準備を始めた。

優勝の余韻に浸っている暇はない。

最後の戦いが、俺を呼んでいる。

 

「行くぞ、みんな。……これが、ジョウト地方最後のミッションだ」

 

ボールの中の相棒たちが、静かに闘志を燃やして応えた。

 

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