アニポケ転生者物語 作:投稿者
サカキの野望
シロガネ大会の熱狂の裏側で、世界は大きく動いていた。
とある秘密基地のモニター室。
サカキは、ミナトの優勝シーンを見つめながら、ワイングラスを傾けていた。
「……育ったな。あの少年も、そしてミュウツーも」
傍らには、エリートエージェントのドミノが控えている。
「サカキ様。対ミュウツー用捕獲システムの最終調整、完了しました。……最新鋭の『セル振動アンテナ』を搭載した飛行戦艦も、出撃準備が整っております」
「うむ。……ピュアーズ・ロックの結界も、解析班が突破口を見つけたようだ」
サカキは立ち上がり、窓の外に広がる暗闇を見据えた。
「ミュウツー。私の最高傑作よ。……お前は私の元へ帰る運命にあるのだ。この世界を、我が手中に収めるためにな」
ロケット団の全戦力が、一点に集中しようとしていた。
戦闘機、飛行船、そして強化されたクローンポケモンたち。
それはまさに、戦争の準備だった。
ミナトの決意
一方、ミナトはシロガネタウンを離れ、ピュアーズ・ロックへと向かうためのヘリを手配していた。
シルフカンパニーのコネクションをフル活用し、特別機を用意させる。
「母さん、ごめん。……ちょっと行ってくる」
ポケギアで連絡を入れる。
『……分かってるわ。気をつけてね。……援護が必要なら、いつでも言って。シルフの衛星監視網を使えば、敵の動きは把握できるわ』
「いや、これは俺と
ミナトは、サトシたちには行き先を告げずに去るつもりだった。
彼らを巻き込むわけにはいかない。これは、命懸けの戦いになるからだ。
だが。
「水臭いぜ、ミナト!」
ヘリポートには、サトシ、カスミ、タケシが待ち構えていた。
「サトシ……」
「お前が一人で抱え込む顔してる時は、ろくなことがないって知ってるんだよ」
タケシが苦笑する。
「ロケット団と戦うんでしょ?私たちも行くわよ!」
カスミも譲らない。
「お前一人じゃ、無茶するだろ?……俺たちがついてれば、百人力だ!」
サトシがピカチュウと共に胸を張る。
「……はは。敵わないな」
俺は観念して、彼らをヘリに乗せることにした。
「分かった。……でも、今回は本当に危険だ。覚悟してくれよ」
「望むところだ!」
ヘリが離陸する。
眼下には、シロガネ山の雄大な景色が広がっていた。
そして、その先には、清らかな湖と、黒い野望が渦巻く最後の戦場が待っている。
「待ってろ、ミュウツー。……今、行くぞ」
俺は『水晶の欠片』を強く握りしめた。
物語は、いよいよ本当のフィナーレへ。
ミュウツーとの再会、そしてサカキとの決着。
全ての因縁を断ち切るために、俺たちは空を翔ける。