アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第186話

「攻撃開始!」

飛行船からの号令と共に、無数のヘリから捕獲用のアームや電磁ネットが射出された。

さらに、地上部隊として黒服の戦闘員たちが次々とロープで降下してくる。

静寂だった森が、一瞬にして爆音と怒号に包まれた。

 

「みんな、森へ隠れろ!」

サトシが叫ぶ。コピーポケモンたちはパニックになりながらも、本能的に森の奥へと逃げ込む。

 

「逃がすな!一匹残らず捕獲しろ!特にミュウツーは絶対に確保だ!」

指揮を執っているのは、金髪の女性エージェント、ドミノだ。彼女は黒いチューリップを手に、的確かつ冷酷な指示を出している。

 

「させるか!行け、バンギラス!クリスタルハガネール!」

 

俺は、ジョウトで育て上げた二大巨頭を同時に展開した。

「バンギラス、『ストーンエッジ』でヘリを撃ち落とせ!ハガネール、『こおりのいぶき』で地上部隊を凍らせろ!」

 

「バンギラスッ!!」

「グオオオッ!!」

 

バンギラスが咆哮と共に岩の刃を連射し、低空飛行していたヘリを次々と撃墜する。

ハガネールの冷気が地面を這い、降下してきた戦闘員たちの足を氷漬けにして動きを封じる。

 

「なっ、なんだあのポケモンたちは!?データにないぞ!」

ドミノが驚愕する。

 

「ただの子供じゃないわよ!行け、スターミー!」

カスミもスターミーを繰り出し、水鉄砲でネットを切り裂く。

「イワーク、頼んだぞ!岩でバリケードを作れ!」

タケシもイワークを繰り出し、逃げるコピーポケモンたちの背後を守る。

 

俺たちの抵抗により、ロケット団の第一波は食い止められたかに見えた。

だが、空の上の母船から、サカキの声が増幅されて響き渡った。

 

『無駄な抵抗はやめたまえ。……私の狙いは、あくまでミュウツーだ』

 

サカキの声に反応し、母船の底部から巨大なアンテナのような装置が出現した。

ブゥン……という不快な低周波音が鳴り響く。

次第にその音は、鼓膜を突き破るような高周波へと変わっていった。

 

「うっ……なんだこの音!?」

俺たちは耳を塞ぐ。頭が割れそうだ。

 

だが、ミュウツーの反応はもっと深刻だった。

『グ、アアアァァッ……!!』

ミュウツーが頭を抱え、苦悶の表情で膝をつく。全身の細胞が悲鳴を上げているようだ。

 

「ミュウツー!」

 

『私の……頭の中に……直接……!』

 

「あれは『セル振動アンテナ』か!?」

俺は気づいた。ミュウツーの細胞組織に特化した、特定の周波数を強制共鳴させる装置だ。

思考を乱し、肉体を内側から破壊する、対ミュウツー専用の禁断兵器。

 

「卑怯な……!」

 

「さあ、苦しみから解放されたければ、おとなしく投降しろ。ミュウツー」

サカキの冷酷な言葉が追い打ちをかける。

 

ミュウツーは、苦痛に耐えながら空を睨みつけた。

『……私は、屈しない……!』

 

だが、ロケット団の狙いはミュウツーだけではなかった。

混乱に乗じて、別動隊が森の奥へ回り込み、逃げ遅れたピカチュウ(コピー)たちを特殊な捕獲ネットで捕らえてしまったのだ。

 

「ピーカッ!!」

 

網の中で怯える小さな命たち。

それを見たミュウツーの動きが止まった。

 

「しまっ……人質か!」

 

戦況は一気に悪化した。

ミュウツーを追い詰める音波と、人質に取られた仲間たち。

悪の組織の本気が、俺たちを物理的にも精神的にも追い詰めていく。

 

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