アニポケ転生者物語   作:投稿者

215 / 344
第188話

母船の格納庫に侵入した俺たちは、即座に戦闘態勢に入った。

輸送機から飛び出すと、そこには無数の警備兵とポケモンたちが待ち構えていた。

 

「侵入者だ!排除しろ!」

「やっちまえ、ズバット!ラッタ!ゴルバット!」

 

「強行突破だ!行け、ウインディ!キングドラ!」

俺は、手持ちの総力戦で挑む。

ウインディの『ふんえん』が格納庫を焼き払い、キングドラの『ハイドロポンプ』が敵を壁まで押し流す。

 

「ピカチュウ、『10まんボルト』!」

サトシも負けていない。ピカチュウの電撃が、機械化された兵器を次々とショートさせていく。

 

「カスミ、タケシ、ここは任せた!俺とサトシで最深部へ向かう!」

「任せなさい!水タイプの実力、見せてあげるわ!」

「行ってこい!背中は俺たちが守ってやる!」

 

俺とサトシは、二人の援護を受けて奥の通路へと走った。

目指すは、ミュウツーが囚われている実験区画、そしてサカキのいるブリッジだ。

 

「ポリゴンZ、ルート案内を頼む!」

『了解。……最適ルートを表示。……ただし、前方に高密度のエネルギー障壁を確認。物理的障害物あり』

 

通路の先、巨大な鉄扉の前で、二つのエネルギーシールドが展開されていた。

それを守るのは、ロケット団の科学力で強化改造された二体のポケモン。

機械の鎧を纏ったメカサイドンと、メカハッサムだ。

 

「メカポケモンか……!趣味が悪いぜ!」

サトシが顔をしかめる。

 

「サトシ、ハッサムは任せた!俺はサイドンをやる!」

「おう!リザードン、行け!」

 

俺はカブトプスを繰り出した。

「カブトプス、あの鎧の隙間を狙え!『アクアブレイク』!」

 

カブトプスの鎌が水を纏い、メカサイドンの装甲に叩きつけられる。

だが、装甲は硬い。火花が散るだけで、ダメージが通らない。

「(硬いな……。だが、どんな機械にも継ぎ目はある)」

 

「カブトプス、関節部分に『かわらわり』!」

 

カブトプスは冷静に相手の動きを見切り、装甲の継ぎ目である関節に手刀を叩き込んだ。

バキィッ!

メカサイドンの右腕が機能不全に陥る。

 

「今だ!至近距離からの『ハイドロポンプ』!」

 

装甲の隙間に水流が直撃し、内部回路がショートした。

メカサイドンは火花を吹いて沈黙し、ドオォォンと倒れ込んだ。

 

一方、サトシのリザードンも、メカハッサムを『だいもんじ』で焼き尽くしていた。

「よし、道は開いた!」

 

俺たちは鉄扉をこじ開け、ついに実験区画へと踏み込んだ。

そこには、球状の拘束フィールドの中に浮かぶミュウツーの姿があった。

全身にチューブを繋がれ、苦悶の表情を浮かべている。

 

「ミュウツー!」

 

「……来たか。ネズミどもめ」

闇の奥から、サカキの声が響いた。

いよいよ、最終決戦の時だ。

俺は息を整え、サカキを睨みつけた。

「返してもらうぞ、俺たちの仲間を!」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。