アニポケ転生者物語 作:投稿者
マサラタウン。
俺たちの旅の始まりの場所であり、帰るべき故郷。
久しぶりの我が家で、俺は母さんの手料理を腹いっぱい食べた。
「そう。……大変だったのね」
母さんは、俺の話を静かに聞いてくれた。
「でも、無事でよかった。……あなたが守ったものは、きっと世界にとって大切なものよ」
「ああ。……俺も、そう思うよ」
数日後。
俺は、サトシたちを見送るために港に来ていた。
「俺は、ホウエン地方へ行くぜ!新しいポケモン、新しいジム……。まだまだ冒険は終わらない!」
「ピッカァ!」
サトシは、相変わらず元気いっぱいだ。ピカチュウもやる気満々だ。
彼はいつだって、前だけを見ている。
「私はハナダジムに戻るわ。……お姉ちゃんたちが旅行に行っちゃって、留守番しなきゃいけないのよ。でも、ジムリーダーとしてもっと強くなってやるわ!」
カスミは少し不満そうだが、その瞳はジムリーダーとしての責任感に燃えている。
「俺もニビジムに戻るよ。……弟たちの世話もあるしな。でも、いつでも料理を作りに駆けつけるからな」
タケシもまた、自分の場所へ戻っていく。
「ミナトは、どうするんだ?」
サトシが尋ねる。
「俺か?……俺は、もう少しカントーに残って、今回のデータの整理をするよ。ジョウトでの激闘の記録や、伝説のポケモンたちとの接触データ……シルフの本社へ報告しなきゃいけないことが山積みなんだ。テスターとしての溜まった仕事も片付けておかないとな」
「そっか。……でも、また絶対に旅に出るんだろ?」
「ああ。……俺の『旅』は、まだ終わっちゃいないからな」
俺たちは拳を合わせた。
「じゃあな!また会おうぜ!」
「元気でね!」
船が出航し、サトシたちの姿が小さくなっていく。
俺は、それを見送りながら、ポケットの中の『水晶の欠片』を握りしめた。
秘宝としての光は失われたが、そこには確かな温もりが残っていた。
「(さて、と。……俺も次へ進むか)」
俺は空を見上げた。
そこには、ホウオウが飛んでいったのと同じ、無限の空が広がっている。
アニポケの世界に転生して、俺は多くのことを知った。
物語の裏側にある「現実」。
ポケモンの命の重み。
そして、仲間との絆の強さ。
俺の旅は、ここで一旦の区切りを迎える。
だが、それは終わりではない。
新たな地方、新たなポケモン、そして新たな謎が、俺を待っている。
「行くぞ、相棒たち!」
俺は、ボールの中にいる20匹の仲間たちに呼びかけた。
彼らと共に歩む限り、俺の道に迷いはない。
そして、物語は次なるステージ――ホウエン地方へ。
俺たちの冒険は、永遠に続いていく。