アニポケ転生者物語   作:投稿者

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第198話

ミシロタウンを出発した俺たちは、まずはコトキタウンを目指して101番道路を進むことになった。

「サトシ、ハルカちゃん。ここからは草むらが多いから気をつけて」

俺が先頭を歩き、注意を促す。

 

「へっちゃらさ!ピカチュウがいるもん!」

サトシは相変わらず元気だ。ピカチュウも「ピカピカ!」と頼もしく応える。

「うぅ……草むらって、虫ポケモンとかいないかなぁ……」

ハルカは少し怖がっているようだ。

 

「大丈夫だよ。……ほら、あそこにいるのはジグザグマだ」

俺が指差した先、草むらから縞模様のタヌキのようなポケモンが顔を出していた。

ジグザグマ。

好奇心旺盛で、色々なものを拾ってくる習性があるポケモンだ。

 

「わぁ、可愛い!」

ハルカが目を輝かせる。

「ジグッ!」

ジグザグマは、俺たちに気づくと、興味深そうに近づいてきた。

どうやら、俺のリュックから漂うポケモンフーズの匂いに釣られたらしい。

 

「お腹が空いてるのか?」

俺はポロックを一つ取り出し、放り投げた。

ジグザグマはそれを空中で見事にキャッチし、美味しそうに食べた。

ジグゥ〜!(うまい!)

 

「気に入ったみたいだな。……お前、俺たちの旅についてくるか?」

俺が聞くと、ジグザグマは考え込むような仕草を見せた後、何やら地面を掘り始めた。

そして、泥だらけになりながら、一つのきのみを掘り出して持ってきた。

『オレンのみ』だ。

 

「……これを俺に?」

ジグッ!(お礼だ!)

 

「ははっ、律儀なやつだな。……よし、ゲットだ!」

俺はモンスターボールを軽く当てた。

ジグザグマは抵抗することなく、ボールに収まった。

 

「やったなミナト!二匹目ゲットだ!」

サトシが祝ってくれる。

「ジグザグマかぁ。歩き方がジグザグしてて面白いね」

ハルカも笑っている。

 

「こいつの特性は『ものひろい』だ。旅の物資調達に役立ってくれるはずだ」

俺はボールからジグザグマを出し、頭を撫でてやった。

「よろしくな、ジグザグマ」

「ジグッ!」

 

その後も、俺たちは野生のケムッソやスバメと遭遇しながら、順調に進んでいった。

途中、サトシがスバメに勝負を挑み、苦戦せずゲットする場面もあった。

「やったぜ!根性のあるスバメだ!」

「サトシ君のバトルって、熱いね……」

ハルカが感心半分、呆れ半分で見ている。

 

「それがサトシのいいところさ。……ハルカちゃんも、一度バトルしてみたらどうだ?」

「えっ、私!?……無理無理!まだアチャモと出会ったばかりだし……」

 

「最初は誰でも初心者だ。……ほら、あそこのケムッソなら、練習相手にちょうどいい」

俺は、木の上でおとなしくしているケムッソを指差した。

 

「うぅ……わかった。やってみる!行け、アチャモ!」

「チャモ!」

 

ハルカの初めてのバトル。

ぎこちない指示だったが、アチャモは一生懸命に応え、『ひのこ』でケムッソを追い払った。

「やった!……勝てた!」

「おめでとう。初勝利だな」

 

ハルカの顔に、自信のようなものが芽生えた気がした。

俺はそんな二人の成長を見守りながら、、あるいは未来のライバルとして、静かに微笑んだ。

 

「さあ、コトキタウンはもうすぐだ」

俺たちは、夕暮れの101番道路を抜け、コトキタウンへと到着した。

街の灯りが、旅の疲れを癒やすように優しく瞬いていた。

 

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